2022-01-01から1年間の記事一覧
昨日は『ベンチャーキャピタル全史』の発売日。 編集ご担当のKさんから、丸善の丸の内本店で書店での展開が始まったとうかがっていたので仕事を午前中に片付け、昨日午後に店頭を訪ねてみた。 お、写真で拝見した通りだ。大きく展開しているんだーと感激し、…
日本会議通訳者協会様の連載です。第9回のお題は「スタグフレーション」。 一昨日9月13日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%上昇して、エコノミストの事前予想を上回りました。特に変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前月比…
ある程度の上級者(TOEIC850以上ぐらい?)になると、経験的には知っているが何となくあやふや、という文の要素の共通関係があって、その部分を権威ある書籍(辞書でも文法書でも参考書でも)で明言されるとホッとしたりする。今回はその例。 (以下引用)us…
文法書は、さまざまな切り口の文法項目(五文型とか関係代名詞とか、品詞とか・・・)によって章立てされているので、一つの語の役割が一冊の中にばらばらに記述される。 一方、辞書は一つの語の意味や役割がすべて同じ語の元に記述されているが、何しろ(そ…
昨日のジョブチューン、大戸屋対一流料理人(7名)のリベンジ・マッチは、テレビを見ている我々とは違う意味で、大戸屋社内ではかなり真剣かつ深刻に注目されていた回だったと思う。 なぜか?1回目が、敵対的TOBによるM&A騒ぎの「前」だったからだ。 つまり…
このビデオから、奥井先生の「授業」が追体験できる。 まずは示された英文を自分で紙に訳してから聞くと良さがじわ~っとわかるはず。 特に、harlots for whom it was a point of honor to give good value for money以下の説明とたとえ、文構造の説明、そし…
奥井潔著『英文読解のナビゲーター』(研究社)の本領は、語句、文法、構文解説、訳文の後(または合間)に発揮される。たとえば第10章のテーマは「独創性とは?」で、英語の原文の前に、著者の「前説」がある。 (引用ここから)この本の「はじめに」の中で…
マスクが日常化して2年と数カ月。 最初は、「鼻だけ出している人はみっともない」という意見がちらほらありましたね。マスクをしているけれど鼻だけだしているのは、中年以上の男性だけだったような気がする。今は変わってきたような。 そのうち、マスクはし…
「お父さん、夏休み、いつ取るの?」「あ、忘れてた」「・・・これだよ」「あの~」「もういいです」 局面打開を図ってこう言ってみた。 「あ、そうそう、今気がついたんだけどさ。来週俺4回目の接種じゃん」「そうね」「友人のKとかMとかの話によると、副反…
今日は、来月刊行予定の訳書をご紹介させていただきます。 『ベンチャーキャピタル全史』トム・ニコラス (著), 鈴木 立哉 (翻訳)(新潮社) 「ベンチャーキャピタル元年」と言われる今年、本書はこの手の歴史書としては本邦初のもので、ベンチャーキャピタル…
昨日、翻訳ストレッチで次の英文について学習した。 Just as a good man forgets his deed the moment he has done it, a genuine writer forgets a work as soon as he has completed it and starts to think about the next one; if he thinks about his p…
この本、最初の20ページに取り組んだだけだが(所要時間40分ぐらい?)、相当いい。 ただし、使い方を間違えると宝の持ち腐れになると思う。 クイズ形式なので、「この問題に正解した、しなかった」で終わってしまいかねない、そういう建て付けの本なのだ。 …
出会った言葉:(ここから)あの名曲「知床旅情」はこの映画の宴会シーンで森繁さんが即興で作詞作曲したものである。撮影中に久松静児監督が突然、「ここでひとつ歌が欲しいな。繁さん、何か歌え」と言った。場面は、知床の漁師の息子(僕の役)の出征を祝…
以前、等位接続詞のforは文頭に来ないという説明を紹介した。 tbest.hatenablog.com つまり上記の中で、 「④because~は文頭にも置けるが、for は連結する二つの節の間以外には置けない(鈴木注:これはforが等位接続詞だから)」という説明(杉山忠一著『英…
朝の散歩時に買い物を頼まれ、マルエツの前まで来たときにマスクをしていないことに気づいた。「マスク忘れ」は1年ぶりぐらいかな。あまりに暑かったんで、つい・・・。 迷いに迷った末に隣のセブンイレブンに口元に手をやって入り、マスクを手にとって支払…
今日、散歩中に自転車で僕を抜いていった親子。 お母さんは、そう女力士みたいな?肝っ玉母さんのような身体の大きな女性で、後ろに幼稚園生ぐらいかな、カワイイ男の子が文字通りチョコンと座っていた。で、お母さんがこう尋ねる。 「今日のお夕飯なにがい…
While on a walk just moments ago, I was passed by a mother and child riding a bicycle. The mother, a sturdy woman evoking images of a sumo wrestler, had her young son, who appeared to be of kindergarten age, sitting brightly behind her. "S…
昨日の午後、歩道を散歩していると右手の小学校の正門から年中ぐらいの男の子と小1ぐらいの女の子が出てきた。信号が青で男の子が先に横断歩道をわたり、6メートルぐらいの道路を渡り終えたぐらいで信号が点滅する。元々車のあまり通らない通学路だ。 女の…
「ひとりは孤独ではない」というタイトルの文章から。 A man thinking or working is always alone, let him be where he will.(原文に即した訳)どこにいようと、人間はものを考えるのも作業するのもいつもひとり。(モデル訳文)どこにいようと、考えるの…
使役動詞の使い分けについて、一つの動作を使って整理した分かりやすい説明があったのでご紹介します。 「娘に浴槽の掃除をしてもらった」の表現いろいろ (a) I had my daugher clean the bathtub.「私は娘に浴槽の掃除をさせた(頼めば当然やってもらえる親…
(1)2020年7月31日 ジェイ・ルービン「翻訳とは科学的なものじゃない。どうしても主観が入る。それが入らないと、人間のやる作業じゃない。……個人の解釈が入らないことには、何も伝わってこないと思います。だからこそ翻訳っていうのは古くなったりもする…
9月に出る書籍の解説をお願いしたAさんから一昨日「解説」が届いた。その電文に 「訳文について、何か所か加筆修正を検討された方がいいのでは、という箇所があり、どこかで対面・オンラインでお話したい」 との一文があった。すぐがいいということになり、…
(1) 2019年7月26日「嫌なことから逃げても何とかなります」 ヒロシ(芸人/ユーチューバー)(Hero’s File 2019年7月26日付朝日新聞朝刊28面)*上記はこの記事(「朝日求人」の広告欄なのかな?)のタイトル。実はフルの発言は「様々な経験をしてきて思う…
『改訂三版 英文法解説』(金子書房)では「不定のある1人/1つ」(p112)、『英文法詳解』(学研)では「ばく然と不特定のものと考えられた普通名詞/集合名詞の前(に使われる)」(p43)、『改訂版 英文法総覧』(開拓社)では「数詞oneの弱まった意味で…
(1)2年前の今日「Youtubeは笑いのツボが違う」 伊集院光さん(2020年7月21日 テレビ東京放送「巷の噺」から)*伊集院さん曰く、「たとえば(タレントの)はなわ君はスタッフと一緒にいろいろな企画を考えて(Youtube放送を)やったが、結局一番受けたのは、…
「sinceを使えばある理由を開陳して『さぁどうだ』と構える感じがする。becauseよりはやや弱い」(佐々木高政著『新訂 英文解釈考』(金子書房)p118) ・・・という解説文を読み、よい機会なのでbecause、since、as、そしてforについて手元の参考書で整理し…
(1)2019年7月18日 一例がブルース・リーの代表作「燃えよドラゴン」だ。リーの没後25周年劇場版(1998年)の字幕には、聖書に関する文言が出てくる。……敵役がある男の非常さを試すため、ギロチン台に置いた猫に刃を落とせるかを問うシーン。「An act of f…
昨日のお昼頃のこと。 雨の中、マスクをせずに傘を差して歩いていると、どこからか「あ、マスクしてない!」の声が。女の子と思われる。 あれ?と思って周囲を見てもだれもいない。すると 「おかあさん、あのおじさんマスクしてない!!!」 と二車線の道路…
書籍1冊8万4300ワード、本文、序文、付録、推薦文等々含めて本日すべて翻訳終了。所用時間:570時間。本書の場合、編集担当者とのやりとりはほぼ終わっているし、校正刷りのチェックもほとんどないはずなので、あと10時間もかからない(はず)。僕がこれまで…
『ミカエルの鼓動』柚月裕子著(文藝春秋社) 女「横山秀夫」さんの最新刊。 自分の仕事に圧倒的なプライドと正義感を持つ主人公の心臓外科医が、自分と同じかそれ以上のプライドと腕と正義感を持つ同じ分野のライバル医師と対立しながらも彼のことを認めて…