金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2024-01-01から1年間の記事一覧

「英会話タイムトライアル」はあなどれない!

今朝の朝食時の会話である(あえて恥をさらします。 「お父さん、『何かお困りですか?』って英語で何て言うか知ってる?」 「そりゃあ、May I help you?だろう」 「違うみたいよ。May I help you?は店員さんがお客様を迎える時の最初の一言。というか、それ…

ChatGPT-4翻訳は「常識」がある分、独立型機械翻訳や人間翻訳よりも優位?(2024年6月11日)

*以下は英日(英語→日本語)翻訳を前提とした思いつきです。 現段階では、ChatGPT-4の学習データは 2023年4月まで更新されているとのこと。 ChatGPTに下訳をさせた場合、 2023年4月までの常識(英語ネイティブスピーカーにとっての常識だから、米英が中心か…

「違国日記」:素敵な映画に出会った楽しい1日

最高でした。心が洗われるような映画だった。夏帆さんも出ているからだろうか、「海街diary」のようなテイストも少し感じた。「親御さんが亡くなって引き取られる設定も近いしね」と妻。「この映画、是枝監督で見てみたかったかも」と言うので、「それじゃあ…

6月10日は時の記念日

出会った言葉:きょうは「時の記念日」だと聞き、光陰矢の如し、時間を大切にしようといわれて、なかなか素直になれない自分に気づいた(昭和49年(1974年)6月10日)。(「十秒の空白」『深代惇郎の天声人語』p266) 日本経済新聞の「春秋」と朝日新聞の「…

ChatGPTに対する素朴な疑問(どなたか教えてください)(2024年6月9日)

毎朝の翻訳ストレッチの一環として、2日に一度、次のプロンプトによって出力された英文のシャドウイングとディクテーションをしている。 Provide an informative English sentence with a difficulty level of TOEIC 900, around 20 words. The theme can be…

「言いたくても言えなかったこと」を訳させる(生成AIを使った英語学習:2024年6月8日)

先ほどオンライン英会話の後で、テキストの内容に関するでディスカッションで言いたかったのにうまく言えなかったことをChatGPTに尋ねてプリントアウトした。 恥をさらします。 (プロンプト)東日本大震災の時、僕の建物の隣にある超高層のマンションの住人…

生成AI時代:自分を実験台にして英語学習を探索する(2024年6月6日)

生成AIの急速な発達で英語学習方法が革命的に変わると言われているし、僕もそう思う。 この流れの中でさまざまな学習方法やサービスが紹介されているのだが、「実際にこういう仮説を立ててこういう勉強法を実践したらこのような効果があった(なかった)」と…

学校の先生や講演の講師に望むこと「試行錯誤を見せてほしい」

大学の先生方や講演者に望むことは、「自分の試行錯誤を見せてほしい」ということである。それが最も教育的だと思う。 定期的に(たとえば毎週、あるいは毎月)開催される通常の授業では、先生自身が解決できない問題を提示し、自分の疑問もそのまま認めた上…

現在形、過去形、過去完了形が1文に出没

I am amazed this had not occured to me before I embarked on the project.(このプロジェクトに乗り出す前にその考えが思い浮かばなかったことのほうが驚きである)。(『ジョン・メイナード・ケインズ 1883-1946(上)経済学者、思想家、ステーツマン』ロ…

生成AIは「気づかない」/Generative AI's Absence of Awareness (June 2, 2024)

生成AIは「気づかない」。いうまでもなく僕の仮説です。 たとえばAという問題に呻吟している時に、突然数日前(あるいははるか昔)に考えていたBという問題との関連でその正解がわかる、ということはない-そういうプロンプト(それがどういうものかはわか…

外国語の新聞雑誌を日本語で楽しめる時代がついに来た

もはや多くの皆さんが気づいていると思いますが、生成AIを使えば(無償版でもかなりの精度で行けます)、ニューヨーク・タイムズ紙やウオールストリートジャーナル紙、タイム誌の記事を、あたかも日本語の新聞雑誌を読むがごとく容易に読むことができます。…

「索引がない本は本ではない」(野口悠紀雄さん)を解決する一提案:原注をURLに載せて、索引を紙にする

今、ある書籍を訳しており、知識の補完のために6冊の書籍を並行して読み進めている。そのうちの4冊が翻訳書なのだが、それらを日々代わる代わる読みながら痛切に感じることがある。 日本の一般読者にとって、翻訳書の原注と索引はどちらが大事なのだろうか?…

ChatGPTに出力させた英文を覚える(一粒を3度楽しむ)

Understanding cultural diversity is essential for mutual respect and effective communication in an increasingly interconnected global society. 翻訳ストレッチの一貫として取り組んでいるシャドウイング用に昨日出力された英文だ(翻訳ストレッチで…

コメンテーターのレベルが段違いに高いテレビ東京「モーニングサテライト」

この4月以降のテレ東「モーニングサテライト」はコメンテーターの解説が大いに光っている気がする。特に「プロの目」はもちろんのこと、「今日(今週)の予定」と「日経朝特急」直後、そして番組終了直前の「経済視点」はメモを取ってみています。時たま見る…

AI翻訳の出力はAIの「仮説」(2024年5月27日)

次は僕とChatGPT4oとの対話です。 鈴木:あなたに翻訳をさせた場合に室力される翻訳は、あなたの仮説と考えてよいかな。なぜならば記号接地問題を抱えるあなたの翻訳には人間の検証が求められるから。 ChatGPT4o:はい、私が提供する翻訳も、AIである私が記号…

人間にできること(2024年5月27日)

生成AIがさらに進歩していくと、最終的に人間が果たせる役割は結局①着想(最初のアイデア出し)=実はイノベーションには最も大切、と②生成AIの提出する仮説(昨日のやり取りで言えばChatGPTの「結論」)の検証や実験に収れんしていくのではないかな。

「記号接地問題」と翻訳についてのChatGPTとの対話(2024年5月25日)

たまたま今、某協会向けに昨年ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたノーム・チョムスキー博士の論文を訳していたところ、気になる段落が見つかったのでその内容についてChatGPT4oと対話した。以下はそのやり取りである (原文)Indeed, such programs are s…

地元図書館に意外と洋書が多かったことに感激

映画「オッペンハイマー」を観て大いに感動するとともに、3分の2は理解できていなかった自分が恥ずかしくなり、こうなりゃ勉強し直そうと思って原作を読むことにした。 とはいえ原書を買うと3,000円もかかるのでダメ元で図書館で検索したら何と見つかって…

鈴木曉子の絵画サロン「ベルンの休日」「昼下がり」(2020年12月)

以前は近所の会場でサークルの絵画展に出品していたのですが、コロナ後にできなくなったので妻の描いた絵をネットで公開することにしました。 「ベルンの休日」 昼下がり

鈴木曉子作 水彩画 「わたしとねこ」

鈴木曉子作 水彩画「わたしとねこ」 妻が趣味で描いている絵を時たま掲載します。新作です。

今朝出会った「言葉」にまつわる言葉二つ

出会った言葉:今朝は「言葉」にまつわる言葉を2つ見つけたので紹介します。 ①人工知能(AI)が飛躍的に進歩する中、言語を学ぶ意義はますます「言葉の背景にある文化を理解するところに重心が移る」(杉田敏さん)(「あとがきのあと」『現代英語基礎語辞典…

「夫婦で映画の日」に初めて違う映画を観に行きました

昨日は僕たち夫婦の「映画の日」でした。だいたい毎月1度。午前中に家を出て映画を観ると、その後食事に行き、デザートを楽しみ、買い物をして帰る。ここ2年ぐらい続いています。 でも、今回は初めて違う映画を観に行った。 妻は坂本龍一さんの「opus」 www.…

出会った言葉:「(日本は)西暦2000年には一人当たり国内総生産が、アメリカを抜くと見られている」

出会った言葉:「前記のOECD未来予測によると、日本についてだけは、1990年まで年平均6.4パーセントという高率の成長が続くとみられている。また西暦2000年には一人当たり国内総生産が、アメリカを抜くと見られている」。 (石川博友「80年代は波乱含みか」…

ChatGPTとの会話がすべて文字に!

ChatGPTとスマホで会話して、途中から僕の話が一通り終わる(要するに1パラグラフ)終わるたびに、Correct my English.というと、すぐにいちいち修正し、修正の理由まで言ってくれる。 ・・・という会話を繰り返した後でXを押すと、何とそれまでの会話が全…

ChatGPT3.5のレベル(2023年5月21日:まだ無料版を使っていた)

ChatGPT3.5に質問をした。答えが来た。なるほど納得感がある。そこで Q:本当ですか?と聞いてみた。そうしたら・・・ A:申し訳ありませんが、先ほどの回答には誤りがありました。ただしくは・・・Q:どの部分が間違っていたのですか?A:おっしゃる通り、先ほ…

翻訳書の編集者の皆さんに望むこと:原注の取り扱いについて

現在、あるノンフィクションの翻訳を進めており、その参考図書、というか予備知識を得るための本として4冊の翻訳書を読んでいる(毎日1~2冊を15分ぐらいずつ)。 すべての原注にも目を通し、必要があれば参考図書に加えているが、原注の大半が本文の出所ま…

ChatGPT4oには時間の感覚がない(2024年5月19日)/ ChatGPT4o lacks a sense of time (May 19, 2024).

ChatGPT4oに、「『ピー』という言葉を5秒間隔で5回繰り返せ」と指示したところ、『ピー』を5回繰り返しただけだった。「毎回5秒ずつ感覚を開けろと指示したはずだが」というと、「はい。わかりました。『ピー 5秒。ピー 5秒。ピー 5秒。 ピー 5秒。ピー 5秒…

『通訳翻訳ジャーナル2024年SUMMER』に寄稿しました。

『通訳翻訳ジャーナル』2024年夏号の特集「金融&IT分野の通訳・翻訳」で、「金融翻訳者になるための方法&ステップアップ法」という記事を掲載していただきました。日頃のブログやツイッターで書いたものをまとめたものです。『通訳翻訳ジャーナル』編集部…

生成AI(ChatGPT-4oなど)は、書籍編集者にとってかなりの戦力になるかも(想定問答の相手として)?(2024年5月14日)

ChatGPT-4oが出て、これは翻訳書や参考書の編集者の皆さんには強力な武器になるのではないかと思った。 翻訳書の編集者の重要な仕事の一つが校閲であろうが、「翻訳チェック」の義務はない。翻訳は翻訳者の仕事だからだ。とはいえどうしても翻訳を確認する必…

参考書の解説に関する生成AIとのやり取り例

中原道義著『新英文読解法』(金子書房)p249の原文と訳文についてChatGPT4oに次のような質問を行った。 プロンプト1:It could well be that the relative emphasis placed on trying and on suceeding in hildhood has fa-eaching consequences for the i…