金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

営業関連

高校の同期会で『ベンチャーキャピタル全史』をセールス

昨日は高校の同期会。22日に『ベンチャーキャピタル全史』が出たので、近況報告の時に宣伝してもよいかと幹事にお願いしたらどうぞどうぞと。 今週号の『週刊新潮』に出た堀内勉さんの書評(A4で1ページ)を出席者全員分コピーして持っていくと参加者用資料…

発売初日に1万4000歩(丸善丸の内本店に感激し、その勢いで書店3軒をはしごする)

昨日は『ベンチャーキャピタル全史』の発売日。 編集ご担当のKさんから、丸善の丸の内本店で書店での展開が始まったとうかがっていたので仕事を午前中に片付け、昨日午後に店頭を訪ねてみた。 お、写真で拝見した通りだ。大きく展開しているんだーと感激し、…

6年ぶりの取引

某翻訳会社との取引が6年ぶりに復活した。 この6年間、その担当者の方は1~2カ月に1度は案件を僕に打診してきた。 やり取りはいつもこう。メールの時も電話の時もある。「スズキサーン、〇〇ワードで明日(明後日、3日後)どうですか?」(アメリカ人(orカ…

サービスにタダはない。

以下は、3日ほど前にお客様に送ったメール(編集済み)の一部である。 (ここから)なお、昨日お尋ねいただいた追加の件についてお答えさせていただきます(今朝お電話申し上げたのはこの件です)。 私どもとしては、ご依頼を①追加の翻訳依頼であれば文字数…

飜訳会社はまず、自社をきちんとプレゼンせよ

先日ある翻訳会社からアプローチがあって、トライアルに時間を費やしている時間はないと答えたら「登録します」と。ついては、希望単価と職務履歴書を送ってもらえませんかと来た。 こういうことは初めてではないので、「職務履歴書を送るのはやぶさかではな…

僕が和英翻訳をあきらめた理由①「文法的には合っているけど(この文脈では)絶対言わない」ことを見分ける難しさ

「文法的には合っているけど(この文脈では)絶対言わない」っていう文章。今、それをネイティブ担当者と直す仕事(というかコンペの準備)をしています。 コンペとは言えそれは私にとってのコンペ(トライアル)なのであって、担当してくれるネイティブ翻訳…

ホームページ翻訳(和文英訳)から見えてくるもの④:ネイティブチェック

ホームページの翻訳(和文英訳:ただし訳すのはネイティブ翻訳者で、僕はPM)を受注すると、参考資料として別ページの英訳をいただくことがある。「ネイティブチェック済みです」と言われて見ると、あきらかに「てにをは」的なチェックしかしていない、いや…

「当社のホームページを英訳して下さい」:ホームページ翻訳(和文英訳)から見えてくるもの③)(2020年11月)

「当社のホームページを英訳して下さい」 と依頼してくるお客様に抜けがちな視点が二つある。 ①英訳する英文のほとんどは「翻訳」としてではなく、英米人の読者向けの会社のメッセージだという点。したがって、内容によっては「英文の元となる日本語」の修正…

ホームページ翻訳(和文英訳)から見えてくるもの②:誰のための英文?

現在、某サービス会社(A社)のホームページ/パンフレット/取扱説明書/利用規約等の和文英訳をほぼ全面的に請け負っている(最初にコンタクトいただいてから2年ほどになる)。 今、サービスの利用規約の英文をチェックしているのだが、それでつくづく思う…

ホームページ翻訳(和文英訳)から見えてくるもの①:ホームページ情報管理統括責任者を置くべき時代

僕の本業は金融翻訳(米国のマクロ経済や市場動向に関する英文和訳翻訳)なのだが、取引先の関係やご紹介で企業のホームページ翻訳(和文英訳)を請け負うことがある。2~3年に1回ぐらいだろうか。 むろん、受け取った日本語を英語に翻訳するのは僕ではなく…

悪い英語ホームページの見分け方(2019年11月)

Google検索で "Reiwa"、"Heisei" ”top message"と打って出てくる会社は、英語版ホームページの意味がわかっていないと断言できます」とある経営者向け勉強会で話したらバカ受けした。 社長さんが「平成から令和という新しい時代を迎え」と言うのはいい。それ…

ソースクライアントに翻訳者を直接引き合わせる(2019年11月)

僕は今、一部業務でミニミニ翻訳会社みたいなことをやっている(というかやらざるを得なくなった)。案件は某上場企業のホームページ英訳である。せっかくなので、恐らく他社がやっていないことをしてみることにした。 1.翻訳者を発注者の元に連れて行き、…

日本企業の英語版ホームページ

意外と注目されていないと思われる翻訳の重要テーマは日本語→英語(外国語)だろう。 ①特に「書かれている日本語の言語的な意味はこうだ」(和文英訳)よりもむしろ(←ほとんどの「英訳」がこれ。この需要は今後も多いだろう)、 ②「諸外国に対するメッセー…

独立翌日(2021年9月2日)の営業日誌

独立した翌日の2002年9月2日からつけている「営業日誌」が51冊目に入りました。 初日にはこう書いてあります。 (ここから)本日買うものMDの機械ADSLの申し込みパソコン(?)秋葉原職務履歴書券面封筒履歴書用写真13時30分 Deodeo:パソコンの見積書送っ…

営業日誌(2018年4月)

皆様、昨日の「ちょっと自慢:家計簿32年」の書き込みに暖かいコメントありがとうございました。我が家はここ数年段階的に震災対策をしてきたのですが、唯一残っているのが「今大地震が起きたらお父さんは間違いなく落ちてきた本で死ぬ」と呼ばれている私の…

独立して気がつくこと(フリーランスになるってことはさ・・・③)(2018年3月)

30年以上サラリーマンをやってきた友人が会社を辞めて自営業者になる。その彼が「最近自分がケチになったような気がする」と。 「コスト意識が芽生えただけではないか?」と指摘したら深く頷いていた。

翻訳業と「採算」(2017年12月)

実務翻訳の時は頭の中の3分の1ぐらいは採算を考えている。締め切りが比較的近い(長いものでも一カ月ぐらい)こともあって時間あたりWord数(と売上高)が常に頭の中に残っている。1カ月単位で売り上げも計算します。単価交渉もする。 しかし書籍は別だ。 最…

翻訳業と「採算」②(2017年12月)

思わず担当編集者にメールして印税率と初版部数を確認し、時給1000円を切る事実にめくるめく快感を覚え、「ヒットしてくれい!」と祈りすがる卑しいアタシ。

フリーランスの心構え(2017年11月)

仕事は自然には降ってこないぞ。 取りに行く努力を続けていると、降ってくることがたまにあるんだ。 「何で仕事が来ないんだろう?」とぼやかずに「自分のどんな努力が足りない?」と努力しながら考える!

お人好し(2017年11月)

「お父さん、そうやってお人好しに何でもかんでも引き受けていると本当につぶれちゃうよ!」「は、はい」「あなた、利用されているのよ、そうだわ、きっとそうなのよ!」ボルテージは上がる一方である。「い、いやそういうことでは・・・」「今度はちゃんと…

仕事の連絡にメールが使われなかった理由(2017年10月)

先日、まったく知らない方から(しかも個人名)メッセージが来たので「なんだろ~」と思ったら、仕事の話だった。 何でわざわざメッセンジャー使うのかなあ、メールしてくりゃいいのに・・・と思いつつそこからお互いにメールアドレスを交換して・・・今度打…

フリーランスへの追い風(2017年1月)

大手企業の時短や働き方改革の動きは、我々フリーランスへの超追い風になるのではないかな?なんてったって隙間がたくさんできるから。

意外なツボ(2016年12月)

昨日朝7時にO社(ソースクライアント)からメール。「この原稿お願いします」。400ワード。 一昨日の夜に「明日来るかも」とのメッセージがあったので「別件があり、それを終えてからなので午前中が目処」と書いておいた。 7時30分頃から読み始める。比較的…

頼られると思うからこそ頑張れる(2016年10月)

某P社から昨日きたスケジュール確認メール「Aレポートに関しては、11月12日土曜日中に英語原稿が仕上がる予定です。予定では30ページほど担当して頂くことになると思います。一日A4で3ページ程度の感覚で、最終的には11月23日までに完了を目指しております。…

「瓢箪から駒、みたいな」(和英案件)(2016年10月16日)

自業自得と言いますか何と言いますか、金曜日に原稿も見ないで受けてしまった仕事のおかげで朝から晩まで仕事でした。その割に翻訳時間が長くないのは、睡眠時間を7時間にしているのと散歩を必ずいれているため。 実は金曜日には同じソースクライアントから…

マッチ率で割引を要請してくる飜訳会社にどう対応するか

(以下は「マッチ率で割引を要請された場合、どう対処すればよいか?」というNさんからご質問に対する回答である)。 僕のTM(翻訳メモリ)の使い方はかなり少数派らしい、ということをまずお断りします。僕は自分の過去訳のパターンを見るためだけに使って…

パッチワーク翻訳の罪(2016年10月)

L社は担当者のP氏がヘッドハンティングでD社に移り、後任のS氏になってから、部分訳の割合が増えた。マンスリーレポートなので前月と同じ表現の箇所が3~4割。場合によっては8割の箇所もある。P氏の時にはそういう変更とは関係なく、「全部訳してください」…

「大企業病」に関する2題(2016年9月)

(大企業病:その1) 某上場企業との取引でのミニマムチャージを2万円(消費税別)としている。2年ぐらい前からそうしている。 2万1600円の先方の過払い(当社のもらいすぎ)の疑いを7月に見つけたのは相方。「お父さん、2万1600円多すぎのような気がする」…

「遠慮なく電話してください」(2016年9月)

ここ数カ月、お客様に「私にメールしてすぐに返事が来なかったら見逃している可能性があるので遠慮なく電話してくれ」とお願いしている(僕は基本的にすぐに返事できないものにも「メールを受け取りました」というメールを送ることにしているので)。今日も…

結果オーライ?(誠実だったがやや稚拙だったセールストークの事例)(2016年6月)

先方は当初、私にやる気がないと思ったのではないか。 「私、W社のMと申します。守秘義務契約本日届きました。ありがとうございます」 W社はリーマンショック後の上昇相場に乗り切れなかった不幸なヘッジファンドの閉鎖で3年ほど前に取引がなくなった金融機…