金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『英語原典で読む経済学史』(2018年11月)

根井 雅弘 著『英語原典で読む経済学史』(白水社)は面白い。 ①現代経済思想史の専門家が書いている。②大学受験英語で得たはずの知識や考え方を生かせないかという問題意識が根底にある。③訳す時の基本は、英米人の頭の中の流れに沿って、なるべく日本語と…

『ティール組織』が「日本の人事部 HRアワード」書籍部門の優秀賞を受賞

昨日のお昼過ぎ、編集後担当の英治出版の下田さんからご連絡があり、受賞を知った。 良い本だという確信はあったけれども、正直言ってここまで話題になるとは思っていなかった。訳している最中に、妻に「間違いなく素晴らしい本なんだけど、今回もたぶん売れ…

気がつけば講師(2018年10月)

「鈴木さ~ン、勉強会とか講演会とか無理ですよね」「無理でーす。でけまへーん」「じゃ、飲み会は?飲み会だけでもどーかなー?」「え~、どうしよーかなー(と思わせぶり)」「費用こちらで持ちますから」「え~そうなの?(デレデレ)・・・じゃあ、僕、…

新規外交を止める(2018年10月)

色々思うところがあり、ここ半年ぐらいでこれまで付き合いのあった翻訳会社との契約更新を次々と止め、あるいは連絡が来ても原則断るようにしている。 10年前のJTF講演会で「請求書の数が5社になったら新規開拓を!」と息巻いていた自分が別人のようである。…

著者が手を抜いていない参考書(2018年10月)

参考書(広義に言えば勉強法本?)の善し悪しの評価に観点はいろいろあると思うが、全部やりきると明確に分かる(断言できる)ことが一つある。それは、「筆者(または編集者)が手抜きしているかどうか」だ。 「筆者または編集者が手を抜いた本」は悪口にな…