金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

僕が和英翻訳をあきらめた理由①「文法的には合っているけど(この文脈では)絶対言わない」ことを見分ける難しさ(2012年10月25日)

「文法的には合っているけど(この文脈では)絶対言わない」っていう文章。今、それをネイティブ担当者と直す仕事(というかコンペの準備)をしています。 コンペとは言えそれは私にとってのコンペ(トライアル)なのであって、担当してくれるネイティブ翻訳…

2種類の産業(実務)翻訳(2012年10月)

ちょっと今3つの仕事をしながら、でもちょっと思いついたので(間違っているかもしれないが)メモ的に書いておく。ここでは英和を前提とする。 恐らく(実務)翻訳には2種類ある。 (1)「英語で読まれることのみを目的(前提または念頭に置いて)として書…

スポーツ強豪校に子どもが入るということ(番外篇2)(2012年10月)

息子は今日から中間テスト。 一般の部は試験前1週間は部活中止なんだけど、卓球部は試験1週間前も朝連、放課後練習もある。 もっとも1週間前の放課後練習は5時半頃に終わるし、試験前の土日のうち1日は休み、1日は3時間程度で終わる。部活は試験前日の朝連(…

翻訳者の常識と良識を疑う(「千里の道も一歩から」とは言うけれど・・・)(2012年10月3日)

昨日は昼ごろに某翻訳会社から電話がありQA(品質管理ー他人が訳した翻訳を見てチェックする仕事)をやってくれとの依頼。原文5k(5000ワード以上)なので忙しいので断る。 10分後にまた電話があって忙しいのはわかるがどうしてもやって欲しい。実は某社のト…

『父の詫び状』3回目を読み終えて(2012年10月)

今日の「翻訳ストレッチ」で『父の詫び状』(向田邦子)を読み終えた。 多分3回目だと思うが、その「あとがき」を読んでいて彼女は3年にわたったこの連載エッセイの少なくとも最初の方は、左手で書いていたことを思いだした。 雑誌のエッセイなのでタイトル…