金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「『男女七歳にして席を同じうせず』の本当の意味」6月25日に出会った言葉

(1)2020年6月25日 日本社会が単色に染まるなか、外からのまなざしを失わないことの大切さを思う。(「天声人語」 2020年6月23日付朝日新聞)本日の言葉:引用文は沖縄慰霊の日の天声人語。昨日はたまたま妻が新型コロナウイルスに感染した人々にインタビ…

バランスの取れすぎた、「角」の取れ過ぎた文章はつまらない

先日、朝日新聞と日本経済新聞の読書欄を眺めながらつくづく思ったのは、 四方八方に目を配りほどよくバランスの取れた隙のない文章は「つまらない」ということだ。 もちろん、炎上を狙いに行くのは本末転倒だ。また「書きすぎ」が思いもよらず他人を不快に…

AIを使ってオンライン英会話教室を効率よく復習する一方法 #オンライン英会話

言いたいことが全く言えない、言えるけれどもうまく言えずにつっかえた、あるいはもっとうまく言えるはずなのにどんぴしゃりの表現が思い付かず別の表現で逃げた、といった悔しい経験は誰にでもあると思う。そうした時に、それを一言メモしておき、レッスン…

チャットGPT(GPT-4)体験記(2024年6月18日、1年ぶりに更新)

(2023年6月16日)ずっとチャットGPT3.5を半分実験のつもりで使っていたのですが、昨日は混んでいてなかなか結果が出力されなかったので、妻の許しを得てチャットGPT有料版(GPT4)に加入することにしました。 (2023年6月17日)1日使ってみて(オプトアウト…

「届く」本はリアル

さっきたまたま知り合いの翻訳者の方が、ご自分で訳した本の写真を掲載して「届いた!」と書かれたツイートをリツイートした。 それで思ったのだが、 自分のキンドルにダウンロードして表紙のページを写真に撮って「届いた!」あるいは「ついにダウンロード…

Prompts Are Better in One's Native Language (Japanese) (June 16, 2024)

[Disclaimer: In this essay, the term "native language" refers specifically to Japanese.] Based on my experience with ChatGPT over the past year and a few months, my current conclusion (hypothesis) is that writing prompts in one's native la…

プロンプトは母語(日本語)の方がいい(2024年6月15日)

これまでの1年数カ月のChatGPTを利用した経験を踏まえると、プロンプトは英語ではなく母語で書いた方が正解にたどりつきやすい、というのが現段階での僕の結論(仮説)です。 ChatGPTは日本語よりも英語の方がずっと得意だというのは明らかです。だから、英…

「英会話タイムトライアル」はあなどれない!

今朝の朝食時の会話である(あえて恥をさらします。 「お父さん、『何かお困りですか?』って英語で何て言うか知ってる?」 「そりゃあ、May I help you?だろう」 「違うみたいよ。May I help you?は店員さんがお客様を迎える時の最初の一言。というか、それ…

ChatGPT-4翻訳は「常識」がある分、独立型機械翻訳や人間翻訳よりも優位?(2024年6月11日)

*以下は英日(英語→日本語)翻訳を前提とした思いつきです。 現段階では、ChatGPT-4の学習データは 2023年4月まで更新されているとのこと。 ChatGPTに下訳をさせた場合、 2023年4月までの常識(英語ネイティブスピーカーにとっての常識だから、米英が中心か…

「違国日記」:素敵な映画に出会った楽しい1日

最高でした。心が洗われるような映画だった。夏帆さんも出ているからだろうか、「海街diary」のようなテイストも少し感じた。「親御さんが亡くなって引き取られる設定も近いしね」と妻。「この映画、是枝監督で見てみたかったかも」と言うので、「それじゃあ…

6月10日は時の記念日

出会った言葉:きょうは「時の記念日」だと聞き、光陰矢の如し、時間を大切にしようといわれて、なかなか素直になれない自分に気づいた(昭和49年(1974年)6月10日)。(「十秒の空白」『深代惇郎の天声人語』p266) 日本経済新聞の「春秋」と朝日新聞の「…

ChatGPTに対する素朴な疑問(どなたか教えてください)(2024年6月9日)

毎朝の翻訳ストレッチの一環として、2日に一度、次のプロンプトによって出力された英文のシャドウイングとディクテーションをしている。 Provide an informative English sentence with a difficulty level of TOEIC 900, around 20 words. The theme can be…

「言いたくても言えなかったこと」を訳させる(生成AIを使った英語学習:2024年6月8日)

先ほどオンライン英会話の後で、テキストの内容に関するでディスカッションで言いたかったのにうまく言えなかったことをChatGPTに尋ねてプリントアウトした。 恥をさらします。 (プロンプト)東日本大震災の時、僕の建物の隣にある超高層のマンションの住人…

生成AI時代:自分を実験台にして英語学習を探索する(2024年6月6日)

生成AIの急速な発達で英語学習方法が革命的に変わると言われているし、僕もそう思う。 この流れの中でさまざまな学習方法やサービスが紹介されているのだが、「実際にこういう仮説を立ててこういう勉強法を実践したらこのような効果があった(なかった)」と…

学校の先生や講演の講師に望むこと「試行錯誤を見せてほしい」

大学の先生方や講演者に望むことは、「自分の試行錯誤を見せてほしい」ということである。それが最も教育的だと思う。 定期的に(たとえば毎週、あるいは毎月)開催される通常の授業では、先生自身が解決できない問題を提示し、自分の疑問もそのまま認めた上…

現在形、過去形、過去完了形が1文に出没

I am amazed this had not occured to me before I embarked on the project.(このプロジェクトに乗り出す前にその考えが思い浮かばなかったことのほうが驚きである)。(『ジョン・メイナード・ケインズ 1883-1946(上)経済学者、思想家、ステーツマン』ロ…

生成AIは「気づかない」/Generative AI's Absence of Awareness (June 2, 2024)

生成AIは「気づかない」。いうまでもなく僕の仮説です。 たとえばAという問題に呻吟している時に、突然数日前(あるいははるか昔)に考えていたBという問題との関連でその正解がわかる、ということはない-そういうプロンプト(それがどういうものかはわか…

外国語の新聞雑誌を日本語で楽しめる時代がついに来た

もはや多くの皆さんが気づいていると思いますが、生成AIを使えば(無償版でもかなりの精度で行けます)、ニューヨーク・タイムズ紙やウオールストリートジャーナル紙、タイム誌の記事を、あたかも日本語の新聞雑誌を読むがごとく容易に読むことができます。…