金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

妙に懐かしい会話

昨日の午後、歩道を散歩していると右手の小学校の正門から年中ぐらいの男の子と小1ぐらいの女の子が出てきた。信号が青で男の子が先に横断歩道をわたり、6メートルぐらいの道路を渡り終えたぐらいで信号が点滅する。元々車のあまり通らない通学路だ。

女の子は後ろから着いてきたお母さんのことを気にしているのだろう、信号の手前まで来ると立ち止まって「〇〇ちゃーん、先行っちゃダメ」と叫ぶ。男の子は無視して先に進む。信号が赤になる。

女の子にお母さんが追いつく。男の子は歩き続ける。と、その時、女の子はこう言ったのだ。

「〇〇ちゃーん、家の鍵は閉まってんだかんね!!!」

この一言で男の子はピタッと止まり、姉と母親が来るのを待って手をつないで歩いて行きましたとさ。

僕の日常では何十年も聞いたことのない会話で、どこか懐かしい感じがして少し胸が熱くなった。