金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「『何か違う』という感覚」(2013年11月)

書籍を訳していると「合っているんだけど何か違う」と感じることが(僕の場合は)多い。というか、昨晩夕食後にある章の訳を提出する前に(試訳としては出来上がっているのだが)「念のため」と思って読み上げソフトに読み上げさせて自分も声を出していると…

自分の引き出しを埋める努力(2013年11月)

同じような理解度の英文のはずなのに「翻訳が上手く行った」と自分でも思い他人からもそう言われる時と、「和訳としては正しいんだけどどうにもしっくり来ない」という不満がどこかに残る(完全には満足しない)翻訳になるのはどういうわけだろう? アウトプ…

「あまちゃん」と「ちりとてちん」の共通点(2013年11月)

(1) 主人公は美人ではない(少なくともそういう設定)(2) すぐ近くに主人公が嫉妬するほどの美人のヒロインがいる。(3) 物語が始まるまでは内気で暗い性格。自分のことでせいいっぱい。(4) 物語が始まってから自分のことだけではなく、周りのことも気を遣い…

「あまちゃん」と「ちりとてちん」(2013年11月)

(1) 主人公は美人ではない(少なくともそういう設定)(2) すぐ近くに主人公が嫉妬する対象であるヒロインがいる。(3) 物語が始まるまでは内気で暗い性格。自分のことでせいいっぱい。(4) 物語が始まってから自分のことだけではなく、周りのことも気を遣い始…

「あいつは素人だから・・・」(2013年11月)

僕が会社員やっている時に他人(先輩)の話を聞いていて最も嫌だなと思った発言の一つが、 「あいつは素人だから・・・」 という言葉だった。その部署は新入社員からのたたき上げ(専門家)が大半で、僕のような入社7年目から入る人間はほとんどいなかった。…

「犯人の気持ち」- 今日の翻訳ストレッチから(2013年11月)

今日は本来原文と訳文の音読だけで使っている『脱線FRB』のある1段落の原文を写し、訳書の訳文をそのまま写すという作業をした。 一昨日この箇所を音読しているときに、自分が英語を読んで出てくる時の日本語の並びと違ったので、書いたら何か参考になるので…

翻訳は「池ポチャのギリギリ」を狙う(2013年11月)

先日の飲み会で印象に残った会話。ただしかなり飲んだ後なので不正確だと思う。あくまでも僕の「印象」です。 故山岡洋一氏は、フェアウェーのど真ん中を狙いすぎるのはつまらんと仰っていたらしい。一番面白いのは「池ポチャのギリギリ」。ここを狙うんだと…

4年かかって1冊読了(2013年11月)

今朝の翻訳ストレッチから『脱線FRB』の2回目に入る。 当初は他の本とのローテーションで4~5日~1週間に1度、1年ほど前からメインのテキストにしたので、(それでも)2~4日に1度、5分と時間を決めて適当な長さ(たいていは1段落)原文と訳文を音読してきた…