日本会議通訳者協会様の連載です。第9回のお題は「スタグフレーション」。
一昨日9月13日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%上昇して、エコノミストの事前予想を上回りました。特に変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前月比で0.6%、前年同月比で6.3%上昇と、7月に記録した同5.9%を上回りました。その結果、S&P500種株価指数は2020年6月以来の下落率となる4.3%安、ハイテク株中心でより金利動向の影響を受けやすいナスダック総合株価指数は5.2%安、ダウ平均は3.9%、下げ幅にして1,276ドルの大幅安となりました(14日はやや反発)。
本稿の執筆は先月25日ですが、こうした展開の中で改めて「スタグフレーション入りか?」という不安が昨日の報道でも指摘されていました。
好むと好まざると好まざるとにかかわらず(好む人はいないでしょうが)、この言葉の意味を改めて振り返るよい機会かと思います。先日ご紹介した「テクニカル・リセッション」とも合わせお読みいただければ理解も深まると思います。
よろしくお願いします。