出会った言葉
(1)2020年3月24日 ·日本の女性は一度は断るのがエチケットと考えて、微笑を浮かべて小首をかしげたのである。それはあくまでもたてまえでありエチケットである以上、相手を傷つけまいとして曖昧な微笑になるのは、これまた日本人としてみれば至極当然なこ…
(1)2020年3月21日大切なのは覚悟です。……上とぶつかったとき、やめる覚悟までできているのが本当の編集者ではないでしょうか。そうでなかったら単なる編集部員です。(「時空を超えて言論を育む 藤原書店社主 藤原良雄さん(71歳)」本日付朝日新聞Bee)*…
(1)2019年3月20日バラカン:僕が最近、ちょっと嫌いになったのが「おもてなし」。言葉そのものじゃなくて、使い方が気になる。……「さりげない気遣いや心配り」が「おもてなし」なのだから、押しつけがましくなったら、もう「おもてなし」じゃないでしょう…
(1)2021年3月19日無理やり自我を貫き通すために、知識・論理で武装するのではなく、言葉と言葉のコミュニケーションそのものを軽視することによって、自分や自分の回りが考えていることが正しいと言い聞かせるようになった。(小田嶋隆著、武田砂鉄撰『災…
(1)2020年3月17日スキよりもイヤのほうが強い感情である。自分にとって嫌なことほど、自分の価値観のスイートスポットについての理解が深まる。……「ああ、こういうのが心の底からイヤ……」という思いをするほど、人間の本質がわかる。自分がわかる。(楠木…
(1)2020年3月13日こんな時でも、明るさまでは失わずにいたい。(「サッカー人として モラルの線引き」三浦知良本日付日本経済新聞) (2)2019年3月12日何年も会わないのに、ずっと心のなかの指標となってくださるひとがいる。私にとっては、中学の頃、…
(1)2019年3月9日……通訳は「何も変えない、何も足さない、何も引かない」ものだと教える方もいるようですが、私は常に「通訳は諦めから始まる」と教えています。ただ、完璧にできないとわかっていても解けない問いに挑戦し続けるのが、プロではないでしょ…
(1)2020年3月8日人は、勇気を出して声を上げなければならない時がある。(「女子更衣室がトイレの中とは」主婦 小林淑子 本日付朝日新聞「声欄」より)*引用文は、本日の朝日新聞声欄、女性差別がテーマに対するご意見の一節だが、投稿者である小林さん…
(1)2020年3月6日イノベーションの本質は「非連続性」にある。非連続性とは何か。それは「パフォーマンスの次元そのものが変化すること」。……平たく言えば「何が良いかが変わる」、これが非連続性であり、イノベーションの本質ということになる。(楠木健…
(1)2020年3月1日(科学万能主義に対するオルタナティブ)の一つとしてあるのは「倫理」でしょう。人間が何をなすべきか、何をなすべきでないかの線引きは、科学では用意できません。 村上陽一郎(山口周『ニュータイプ時代―新時代を生き抜く24の思考・行…
(1)2020年2月28日日本の検察にはそんなに人材がいないのか。(「池上彰の新聞ななめ読み 検事長の定年延長 その答弁、怒るべきです」2020年2月28日付朝日新聞)*引用文は、検事長の定年延長の理由として森法務大臣が「重大かつ復座宇、困難な事件の捜査…
(1)2019年2月26日食べ物を粗末にすればバチが当たる。家や学校でそう教えられてきた若者が、初めて店で働く。体験するのは食品の「大量死(廃棄)」だ。日々棚の売れ残りを集めゴミとして捨てたり、ノルマの季節商品を店主と店員が押しつけ合ったり。心の…
(1)2020年2月25日「わすれても大丈夫、僕が覚えておくよ」(「天声人語」本日付朝日新聞)引用文は、日本福祉大学(愛知県御浜町)の学生が子ども向けに作った「にっぷく にこにこカルタ」という認知症への理解を深めるためのカルタからとのこと。僕は身…
(1)2021年の今日インターネットの普及によって最も盛大に失われたのは「なにもしない」時間だということだよ。(小田嶋隆著、武田砂鉄撰『災間の唄』(株式会社サイゾー) (2)2020年の今日“No One is above the Law.”(ペロシ下院議長、他)トランプ大…
(1)2019年の今日メッセージ発見について言いうるのは、以上である。「ずいぶん簡単だな」と不満を持たれた読者が多いだろう。もしメッセージが8割の重要性をもつものなら、なぜ「メッセージの発見法」に本書の8割をさかないのか? これに対しては、「マニ…
(1)2020年の今日たいせつなのは、待つことだ。自分がつくったものを、読者を信じて、できるだけ長い間待つこと。……(中略)……それは安穏とした時間ではない。豊かな時間というものでもない。心のなかでは、一円でも多くの売上を、と焦っている。でも、待…
(1)2019年の今日「井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さを知る」。……面白いのは、これが日本バージョンであるということだ。中国発のオリジナル版が日本に来て、「されど空の深さを知る」というオチが新たに付加されたという。(『室内生活 スローで過…
(1)2020年の今日労働における諸問題を「個々人の意欲」みたいなもので解決する方途を主張している人間は……「本人にやる気があれば、紙の鍵盤で練習していても一流のピアニストになることができる」みたいなお話でしょ?それって格差の全面肯定だよ。(小…
(1)2年前の今日1日の睡眠時間が6時間以下の人は、普通、働きもので野望家で社交上手で、決断力があり、政治的には保守的な型が多いそうだ。反対に一日9時間以上の睡眠が必要な人は批判的、懐疑的で、自信に欠けるが、創造的な仕事師は、この型の中から現…
(1)3年前の今日「嫌なことから逃げても何とかなります」 ヒロシ(芸人/ユーチューバー)(Hero’s File 2019年7月26日付朝日新聞朝刊28面)*上記はこの記事(「朝日求人」の広告欄なのかな?)のタイトル。実はフルの発言は「様々な経験をしてきて思うの…
(1)2年前の今日「Youtubeは笑いのツボが違う」 伊集院光さん(2020年7月21日 テレビ東京放送「巷の噺」から)*伊集院さん曰く、「たとえば(タレントの)はなわ君はスタッフと一緒にいろいろな企画を考えて(Youtube放送を)やったが、結局一番受けたのは、…
(1)3年前の今日一例がブルース・リーの代表作「燃えよドラゴン」だ。リーの没後25周年劇場版(1998年)の字幕には、聖書に関する文言が出てくる。……敵役がある男の非常さを試すため、ギロチン台に置いた猫に刃を落とせるかを問うシーン。「An act of fait…
(1)3年前の今日「平成」を特徴付けてきたのはある種の崩壊感覚である。……(本書は)「平成時代」は存在したが、それは天皇の存在という理由によって一時代を成すのではないという立場をとる。「平成」をひとまとまりの「時代」とすることができるのは、そ…
(1)3年前の今日人生の本当の知恵は「どのようにうまく負けるか」というところにある 村上春樹(「春秋」 7月7日付日経新聞)*『文學界』8月号掲載の村上春樹「ヤクルト・スワローズ詩集」からだそうです。 (2)4年前の今日 個の確立、個人の自立は現代…
(1)3年前の今日すらすらと読まれる文章を書くには工夫が要る。言葉の選択だけでなく、文章の流れや構成に気を配らなければならない。すらすら読まれる文章がすらすら書けることはない。すらすら読める文章のためには、すらすらいかない時間が必要だ。(「…
(1)3年前の今日これからは、インターネットでお客さんとつながれるし、つくることも、販売することすらも自分でできるようになる小商いの時代だ。好きなことを長く続けていたら、気づいたら時代の大波が追いついて一気に自分のマーケットをつくれる時代に…
(1)3年前の今日寛容というものは非常に複雑な性質を備えており、三つの要素に動機づけられる。本性に由来する内因的な動機(私たちはごく自然に相手を思いやる)、外因的な動機(相手のことを考えろと要求する外部からの誘因に従う)、そして自分にも他人…
(1)3年前の今日変化のスピードや幅がここまで大きくなってしまうと、それに対して“大真面目に”反応し続けるのには無理がある。これからの時代に本当に必要なのは、むしろ変化にあまりとらわれず、これを「受け流す」力ではないかと思う。…… このあやふや…
(1)3年前の今日「いいアイデアを思いついたら、まずはほめてくれる人、新しいもの好きな人、ノリのいい人に話せ」(佐宗 邦威 著『直観と論理をつなぐ思考法』p232)*25年ほど前に仕えていたかつての上司が部下を徹底的に「褒めて落とす」タイプ。「鈴木…
(1)2年前の今日オンラインでは選びにくいので、書店の書棚は頼もしい。(「半歩遅れの読書術 雑食的に本を読み 思わぬ発見も 小長谷有紀(文化人類学者) フィールドワークに似た感動」2020年6月27日付日本経済新聞)*今週月曜日に丸の内で飲み会があっ…