金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

思えば、翻訳界の低迷は・・・ :出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉕

(1)昨年の今日The greatest of faults, I should say, is to be conscious of none.[意味] 欠点の最大のものは、欠点をひとつも意識していないことだろう。(佐々木高政著『英文解釈考』(金子書房)p19)*英語で人生訓を学ぶ本から。受験生じゃないので…

品格とは?:出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉔

(1)昨年の今日① 品格とは、「どことなく感じられる性質のよしあしの程度」(別宮貞徳著『裏返し文章講座』(ちくま学芸文庫)p17)② 品が良いとは何か。それは怯えである(立川志らく「芸人論」2017年3月3日付日本経済新聞) 別宮さんの本を読んでいたら…

内容がつまらないからこそ力がつくのかも(TOEIC)

TOEICのテキストって、ビラとかチャットとかプレスリリースとか時刻表とか取扱説明書とかつまらないものが多い。だからこそ「読解力」(基本的な情報収集能力)がつくのかもしれない、と英検1級のテキストをつい「読み込んで(鑑賞して)」しまって思った次…

東京オリンピックの開催に反対します。ただし参加した選手たちには喝采を送りたい

僕は、平野さんのご意見(下のリンク先を参照してください)に概ね賛成です。東京オリンピックの開催に今でも反対しています。 ただし、五輪に参加している選手にまで一市民として、我々一般人と同じだけの良識を求め、自ら五輪を辞退するよう要請する(彼は…

自己愛を捨てる:出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉓

(1)昨年の今日(安定した(水準の)翻訳を続けるコツは?と言う質問に対して)「自己愛を捨てることです」(柴田元幸さん、2020年通訳翻訳フォーラム基調セッション「僕は翻訳についてこう考えています」より) (2)2年前の今日向こう岸、見ているだけ…

翻訳ストレッチ内訳(2021年7月末時点)

1.英文解釈(毎日):毎日30~40分 毎日2冊(1冊は20分、1冊を10分が基本)。全て紙に訳文を書いて模範解答を見て添削。5~10回音読。最近は添削、音読に加え、模範解答の和訳を書き写すようにしている。 『英文標準問題精講』(原仙作、中原道喜、旺文社…

出会った言葉(昨年~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉒

(1)昨年の5月13日「社会は、百人百様の『要と急』で成り立つものなのかもしれません。……社会の『要と急』は、多くの人の事情が組み合わされてできています。それを最大公約数的に分けると、多数派で強い人の『不要不急』観だけが正しさとなりがちです」 ―…

SDGs(持続可能な開発目標)はアヘン?

「斎藤幸平さんが『SDGs(持続可能な開発目標)はアヘンだ』って言ってるわよね」 NHKの100分de名著でカール・マルクスを取り上げた回を見て以来、ウチのは斎藤さんファンでして、僕の参加している勉強会で先月テキストになった『人新生の「資本論」』を読ま…

大学生向けに産業翻訳の入門編を講じる③ー遅れてきた学生(後日談)

3日前、この春に2回講師をした大学から連絡が来た。 私の採点と講評を見た学生のうち一人から「自分の提出したファイルの内容が反映されておらず、ほぼ白紙の状態のままの提出になってしまった。メールで返却の評価を見て気が付いた。提出遅れという扱いでも…

出会った言葉(昨年~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉑

(1)昨年の今日斎藤英和中辞典は斎藤秀三郎が一人の助手も用いずに書き上げたものである。(大村嘉吉著『斎藤秀三郎伝―その生涯と業績』吾妻書房 p400) (2)2年前の今日対内的には格差を拡大させ、分裂を強め続ける日本に未来がないのと同じように、対…

「多様性と調和」

「ねえ、お父さん、東京オリンピックの理念の1つって『多様性と調和』だったっけ?」「そうだったかなー」「でもさ、そもそもオリンピックって、あとパラリンピックも、金メダルを目指して参加者が競争するんだよね」「そうだなー」「つまり、1つの基準に沿…

やっと居場所を見つけられた:出会った言葉(昨年~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑳

やっと居場所を見つけられた(1)昨年の今日私は「この街でやっと居場所を見つけられた」という人たちを何人も知っています。彼らが苦悩したとき、どんな言葉で救われるのか。……私だったら……「あなたはそのままでいい。何も悪くはないし、変わらなくていい…

出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑲

(1)昨年の今日「オンラインで会議すると、若い社員ほどよく発言する。中間管理職は発言をしないで様子を見て、経営者の行きそうな方向に賛成するというんですね。それでわかったこと。中韓管理職は要らないということです」(「点検 コロナ後の世界 斉藤惇…

27周目に突入。

『表現のための実践ロイヤル英文法―英作文のための暗記用例文300』が最後まで来て、メモしてある日付を数えたら26個あった。つまり25日でこの文集を2007年以来27周したことになる。メモっていない日もあるはずだから実際は30周ぐらいだろうか。 これは『表現…

東京オリンピック期間中は英字新聞を読もう!(英語学習者向けのメッセージ)

授業を2回担当した大学生20人分の採点と講評今終わりました。12時間ぐらいかかった。 正直言って、今はこの仕事に生活がかかっていないので、コスト無関係で取り組めたけど、日々締め切りに追われていた10年前、あるいは5年前でもできなかったと思います(そ…

出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑱

(1)昨年の今日「Youtubeは笑いのツボが違う」 伊集院光さん(2020年7月21日放送 テレビ東京「巷の噺」から)伊集院さん曰く、「たとえば(タレントの)はなわ君はスタッフと一緒にいろいろな企画を考えて(Youtube放送を)やったが、結局一番受けたのは、は…

respectively のちょっと珍しい使い方(翻訳ストレッチの教材から)

(原文)In investigatigng how muscles repair themselves in this way, researchers have identified a pro-growth factor they call insulin-like growth factor 1 (IGF-1), and an anti-growth factor, myostatin, which respectively encourage and dis…

出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑰

(1)昨年の今日リベラリズムは「誰でも他人に迷惑をかけない限り自由にふるまえる」という思想だ。だが他人に危害を及ぼすならば、自由の制限もやむを得ない。感染症の広がりを防ぐ私権制限は、リベラリズムで正当化できる。(「チャラい政治哲学者」萱野稔…

動詞knowについて(翻訳ストレッチの教材から)

(原文)I know no statesman in the world who with greater right than I can say that he is the representative of his people. 伊藤和夫著『英文解釈教室』(研究社)の例文。私の手元の本だとp163。本書で紹介されている訳は(訳)自分が国民の代表で…

出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑯

(1)昨年の今日(発展途上国の経済)問題を研究する過程で、私たちは多くを学んだ。……事実から目をそらさず、見てくれのいい対策や特効薬的な解決を疑ってかかり、自分の知識や理解につねに謙虚で誠実であること。そしておそらくいちばん重要なのは、アイ…

2つの「責任」(くたばれクソ忖度②)

責任に2種類ある。①自分のなすべき職務を逃げずに最後までやり遂げること。②起きてしまった失敗の原因を究明して周囲にきちんと説明し、報いを受けること。前者がresponsibility、後者がacccountabilityに近いのではないか。西村さん(および他の閣僚)に必…

出会った言葉(昨年~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑮

(1)昨年の今日最後は勝つ。上がダメでも市民で勝つ。(宝島社 広告(二面見開き)2020年7月21日付日本経済新聞) *本日の日経新聞の見開き全面広告。上は頼りにならないから自分たちで頑張ろうというメッセージ。大いに共感するけれど、しかしそこまで開…

くたばれクソ忖度

普通に考えて「おかしい」理不尽なことがまかり通っているのは、この社会を(悪い意味での)「忖度」(上:この場合はおそらく教育委員会、その上の文部科学省の意向に逆らえないか、保身のために自ら進んで従おうとする貧乏根性)が支配している証拠だと思…

「老い」を受け入れる

今朝のこと。 「お父さん、もう冷房入れなさいよ」「え~、まだ大丈夫だよ」「いいから、入れなさい。熱中症になったら大変じゃない」「別に無理してないぜ」といったら一拍置いてこう言われた。「お父さん、『老い』に抵抗していちゃだめ。無理をしてはだめ…

小説家と翻訳家②

(以下引用)翻訳家と小説家の間には多少の違いがあるように思う。翻訳家には様々な文体を自由に使いこなし、訳す作品に応じて文体を選ぶことのできる人も多いが、小説家の場合はいろいろな文体を知っていても、それを道具として選ぶことができない。文体が…

在宅勤務手当

息子の会社で、ようやく在宅勤務手当が出ることになった。10月から月額2万円だそうです。高いんだか安いんだか・・・。何しろ入社以来ほとんど会社に出たことがないため定期代は元々支給されておらず、交通費は実費精算ということになっている。だがいちいち…

夫婦の財布

他のご家庭の経済生活についてこれまでで最もびっくりした話は、 「ウチのかみさん、俺が会社からいくらもらってるかを知らないんだ」という当時の直属の上司から聞いた話でした。結婚して確か6~7年目ぐらいだったかなあ。 「いや生活費をね、決まった額を…

出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑭

(1)昨年の今日プロ棋士になれるような子は、将棋を覚えた直後からその片鱗を見せるものだ。……プロになったすべての棋士に共通しているのは、子どもの頃から「尋常でないほど、のめり込める熱意を持っている」という点である。(加藤一二三、渡辺明著『天才…

出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑬

(1)昨年の今日技術の目標とは、いまの技術水準から想定された延長戦にあるというより、むしろ人間の必要のためには現状から飛躍せざるを得ぬところに、本当の目標があるのでえはないか。(深代淳郎著『最後の深代淳郎の天声人語』(朝日文庫)p47)*引用文…

出会った言葉(昨年~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑫

(1)昨年の今日書くということは、頭の中ですでにまとめられ、整理された考えを吐き出すことでは決してない。書くことによって、諸君の頭の中にある考えが吟味され、間違いや矛盾が発見され、さらに新しい考えがうみだされて行くのである(「(棟 明郎著『思…