金融翻訳
実は私の本業はこちらでございまして・・・日銀の今回の政策表明は今後さまざまな箇所で引用される資料的価値の高いものだと思いますので、金融専門でない皆様も是非ご一読ください。 (余談)記事中で「異次元緩和」が『ウォール・ストリート・ジャーナル』…
一昨日、お世話になっているQ社の10周年記念パーティーでのこと(実は日付を1カ月間違えて先月の同じ日にパーティー会場に行ってしまった先である)。翻訳チーム設立当初から(つまり、7年前から)加わっていただいてるYさん(金融翻訳者として20年のベテラ…
「デリスキング」は、ここ3カ月ほどでかなりバズっている言葉ですが、今後どこまで浸透するだろう・・・?という言葉です。 なお、「デカップリング(decoupling)からデリスキング(de-risking)へ」というタイトルからもご想像いただけますように、今回の…
今回は、「デジタル/サイレント・バンク・ラン」、すなわちデジタル時代における銀行取り付け騒ぎを取り上げました。ただ、記事にも書きましたように、バンク・ランは最後の一押し。もっと怖い現象(日本ではまだほとんど取り上げられていないと思います)…
記念すべき連載第20回のお題は、「グローバルサウス」。最近よく見聞きするけれども、あれ、なんだったっけ?という方も多いかも。 先進国の民主主義勢力、中ロを中心とする権威主義勢力に伍する中立国勢力としての地位を築けるのか、それとも超大国間の政治…
まだ、よくご存知ないシャイな皆さんのために。 「ビジネスに役立つ経済金融英語 第19回:いまさら聞けない(!?)ChatGPT入門」 記事では触れなかったのですが(というより執筆中には気づかなかった)、この手の表現って日本のメディアは米国よりも数カ月…
ビジネスパーソン向け英語教育Q-Leap様「ビジネスに役立つ経済金融英語」連載18回は「グリーンウォッシュ(Greenwash)」事始めです。最近、マスコミ等で頻繁に報道されるようになった「グリーンウォッシュ」の周辺情報をまとめました。 副題は(最後までど…
本連載の第4回でインフレーションを取り上げたのは2021年9月( ビジネスに役立つ経済金融英語 第4回:インフレ、デフレ、ディスインフレ | Q-Leap )。この月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.3%。同年1月には1.3%だったから8カ月で大幅上昇したこと…
インターネットの発達によって、古い情報が更新されないままに残っていたり、新しい意味と古い意味が入り混じって使われてきたりしたためにやや混乱している人も多いのではないか。「デカップリング?あれ、なんだったっけ?」。そう思って検索してみる。ニ…
客観的に言って、従来型の産業(実務)翻訳者の未来は危ういと思う。 皮肉なことに、ルールが厳しければ厳しいほど、扱う専門用語が多ければ多いほど、また多岐にわたればわたるほど、AIに取って代わられる可能性が高い。 職人て昔っから技術革新とのいたち…
12月(13~14日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、ここ数週間で急速にバズワード化している言葉をご紹介します。原稿執筆時(11月19日)には75bp利上げが優勢かと思われましたが、現時点(11月30日)では50bpが有力の模様です。基本用語の復習にお役…
現在、某サービス会社(A社)のホームページ/パンフレット/取扱説明書/利用規約等の英訳(原文は日本語)をほぼ全面的に請け負っている(最初にコンタクトいただいてから2年半になる)。(ちなみに英訳案件の時は僕はプロダクト・マネジャー(ネイティブ…
ビジネス英語教育を実践されているQ-Leap様連載「ビジネスに役立つ経済金融英語」の第14回がリリースされました。 今回のテーマは「ウェルビーイング Well-being」。ご存知の方も、ご存知ない方もどうぞ! 英語をそのままカタカナ読みにした事例の紹介です。…
日本会議通訳者協会様の連載です。第9回のお題は「スタグフレーション」。 一昨日9月13日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%上昇して、エコノミストの事前予想を上回りました。特に変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前月比…
某翻訳会社との取引が6年ぶりに復活した。 この6年間、その担当者の方は1~2カ月に1度は案件を僕に打診してきた。 やり取りはいつもこう。メールの時も電話の時もある。「スズキサーン、〇〇ワードで明日(明後日、3日後)どうですか?」(アメリカ人(orカ…
ビジネス英語教育界をリードするQ-Leap様ホームページでの連載も第12回となりました。途中1回休んでいますが、まがりなりにもほぼ1年続きました。この連載のことを意識して情報に当たり、メモを取りながら過ごす毎日です。 書きながら勉強させてもらっていま…
皆さんもそろそろ宴会もコロナ前の水準に戻りつつあるでしょうか。今回は、意外と誤解されているEndemicについての記事を書きました(実はアメリカ人も誤解しているので要注意、という話です)。 Epidemic、Pandemicの違いとともに整理しておくよい機会かも…
「ビジネスに役立つ金融英語」の第10回のテーマは、「キャンセル・カルチャー」。 つい最近、JR東日本恵比寿駅で起きた事件もこれだと思います。「プーチン憎んでロシア時の皆さん/ロシア文化憎まず」という冷静さを失わずにいたいという思いも込めました。…
ビジネス英語教育界をリードするQ-Leap様連載の9回目。 ここに来てググッとバズワード化した言葉のご紹介です。 Reskilling. この手の言葉や考え方は英米から2~3年後れぐらいで、今後もっと広がる可能性もありますが、日経新聞がつけた日本語の訳語(また…
1月に『タイム』誌、『エコノミスト』誌の「今年の言葉」を紹介しましたが、本日は『ウォール・ストリート・ジャーナル』誌の言葉を紹介します。 ビジネスマン向けに英語教育を展開しているQ-Leap様のホームページでの連載です。 たまたま月曜日(7日)の日…
日本会議通訳者協会からご依頼を受けてこれまでに書いた連載内容は以下の通りです。通訳者、翻訳者の方を想定していますので、「言葉寄り」です。 【第1回】チャーリーの金融英語「MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?」(2019年5月15日)https://www…
昨晩、日本会議通訳者協会様のホームページに記事が掲載されました。 【第8回】チャーリーの金融英語 “What is The Economist’s word of the year for 2021?” www.japan-interpreters.org 英『エコノミスト』誌の「2021年の言葉」のページの内容を分類整理し…
Time誌というと、「今年の人」が注目されますが、ビジネス英語教育界で超有名なQ-Leap様ウェブページの連載では、そこから少し外して「今年の言葉」を選びました。 下のページに行くと、これまで6回の記事も見られます。どうぞよろしくお願いします。 q-leap…
英『エコノミスト』誌の1月1日号にどうしても読みたいページがある。知り合いが定期購読しているのでポイントを尋ねたところ記事のウェブ版のコピーを送ってくれた。ただ、ご厚意に感謝しつつも仕事で使うので自分で買わなければまずいと思い昨日丸善丸の内…
他の方の翻訳を拝見していて「過去訳を参照しました」という申し送り事項をみることがあるが、過去訳に対する評価をしないでただなぞるのは無責任だと思う。
ほら、そこで知ったかぶりしてるあなた!イントロダクションとしてどうぞ。 なお、記事中で日経には基本合意の概要が出ていると書きましたが、合意内容の英語を読んだというよりは、誰かからレクチャーを受けた内容と思われる。むしろ記事では紹介しなかった…
どこの業界にでもある話だとは思うんですけど・・・・どんな辞書にでも載っている簡単な単語どの業界でも、一般的にも普通に使われる普通名詞 なのになぜか金融業界では「ある言い方」でしか使われない用語がある。根拠はわからない。きっと誰かが、「そうい…
テーマは「産業翻訳で求められる日本語力とは?」 でも、別に金融翻訳で求められる特別な日本語力があるとも思えないし、もしあるとすればそれはかなり特殊な業界用語や言い回しになってしまうもので、それは仕事の中で覚えておけばよいと考えます。そこでも…
今朝7時頃、散歩がてら西葛西駅まで(片道1.5キロぐらいかな)新聞を買いに行ったんです。あるイベントについて今日の新聞各紙がどう報じているのかを調べたくて。 朝日と日経は定期購読しているので、毎日、読売、産経、東京、それにJapan Timesと・・・あ…
「少なくとも10個ぐらいは『これは発明だ』と思えるアイデアがないと、1本の映画にならないんですよ」 新海誠さん(My Story 2019年11月10日付日本経済新聞より) 「これは発明だ」とおっしゃった言葉の意味がほんの少し分かるような気がするのは、『金融英…