金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

金融翻訳

今さら聞けない(?)COP26の基礎の基礎

ほら、そこで知ったかぶりしてるあなた!イントロダクションとしてどうぞ。 なお、記事中で日経には基本合意の概要が出ていると書きましたが、合意内容の英語を読んだというよりは、誰かからレクチャーを受けた内容と思われる。むしろ記事では紹介しなかった…

「1語で落とす」(2013年11月)

どこの業界にでもある話だとは思うんですけど・・・・どんな辞書にでも載っている簡単な単語どの業界でも、一般的にも普通に使われる普通名詞 なのになぜか金融業界では「ある言い方」でしか使われない用語がある。根拠はわからない。きっと誰かが、「そうい…

翻訳や外国語の学習における「繰り返し」の重要性

最近、著名な翻訳家や学者による「英語の読み方」、「英語の学び方」に関する本が次々と出版されている。出版社は売れ筋のテーマの本を目先を変えて出版し続けるのが仕事だからそれは否定しない。たとえて言えば、かつての証券会社がさまざまな銘柄を繰り返…

『通訳翻訳ジャーナル 2022年冬号』(イカロス出版)

テーマは「産業翻訳で求められる日本語力とは?」 でも、別に金融翻訳で求められる特別な日本語力があるとも思えないし、もしあるとすればそれはかなり特殊な業界用語や言い回しになってしまうもので、それは仕事の中で覚えておけばよいと考えます。そこでも…

新聞は(せめて1紙は)紙で取れ

今朝7時頃、散歩がてら西葛西駅まで(片道1.5キロぐらいかな)新聞を買いに行ったんです。あるイベントについて今日の新聞各紙がどう報じているのかを調べたくて。 朝日と日経は定期購読しているので、毎日、読売、産経、東京、それにJapan Timesと・・・あ…

Generation Z(「ジェネレーションZ」/「Z世代」)

ビジネス英語教育をリードしているQ-Leap様から委託を受けている連載記事の第5回。 日本のマスコミに登場したのが米英に5年遅れ、今や3年遅れてようやくバズワード化した「Z世代」。今回はそのルーツを調べました。皆様のお子様の中にはその次の「アルファ…

「産みの苦しみー著書と訳書の違い(2015年10月)

昨日は朝からぶっ続けで書籍(予定通り11月に出ます)の2校ゲラの修正。昨日が締め切りで出版社からは受け取りに払いの宅配便の送り状をもらっていたのだが、腰を据えて取り組める最後の日が昨日だったので初校に引き続き昨日も自分で持っていくことに。2校…

実務翻訳と書籍翻訳では時間の流れ方が違う。

書籍の翻訳って、期間には追われるけど時間には追われないので、実務から書籍に切り替える時って、時間の流れ方を変えないとできない。そこにちょいと時間がかかる。

「産業翻訳イントロダクション」(上智大学文学部英文学科 2021年春の講義)を公開します。

本日より、上智大学で私の行った授業(Youtube)を次の要領で公開いたします。 科目名 上智大学文学部 英文学科Translation Theory 1 (輪講)(2~4年生が対象のオンデマンド授業) 開講学期 2021年度春学期 6月10日(木)講義分の授業動画(96分) 担当教…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第4回:インフレ、デフレ、ディスインフレ

ビジネス英語教育をリードしているQ-Leap様から委託を受けている連載記事が第4回となりました。前回のリフレーションの続編のような内容です。元々は前回と今回の内容を1回で書き上げるつもりでしたが、長くなりすぎたので2回に分けました。日常会話や新聞雑…

ある英語メディアの定期購読解約にあれこれ手間暇がかかったお話

昨日、8年間購読していたFinancial Times(FT)を止めてWall Street Journal(WSJ)に乗り換えることにした。内容に不満があったわけではない。仕事用の資料としても十分に機能している。だた今ひとつ十分に読み切れていないなあ、年間3万円を超える費用対効果は…

トライアルに関する二つのアイデア

アイデア1:トライアルの結果を、コメントと共に送付するという有償サービスどこの翻訳会社の応募要項を見ても、「選考結果については翻訳会社から一方的に通通知するが、それ以上の問い合わせには一切答えない」以外の事例を僕は見たことがないのだが、ト…

リフレーションとは何か

ビジネスマン向け英語教育で定評のあるQ-Leap様での「ビジネスに役立つ金融経済英語」の第3回が月曜日にリリースされました。今回のテーマは「リフレーション」です。 すでに皆様よ~くご存知の言葉だとは思いますが、一部には誤解や混乱もあるようです(「…

上智大学文学部2021年春「産業翻訳イントロダクション」1回分を公開します。

このたび、上智大学文学部様のご承認を得て、次の要領で授業(Youtube)を公開することになりました。関係者の皆様のご尽力に心から感謝いたします。 以下は要項です(変更の可能性はあります) 科目名 上智大学文学部 英文学科 Translation Theory 1 (輪講…

大学生向けに産業翻訳の入門編を講じる③ー遅れてきた学生(後日談)

3日前、この春に2回講師をした大学から連絡が来た。 私の採点と講評を見た学生のうち一人から「自分の提出したファイルの内容が反映されておらず、ほぼ白紙の状態のままの提出になってしまった。メールで返却の評価を見て気が付いた。提出遅れという扱いでも…

大学生向けに産業翻訳の入門編を講じる②(産業翻訳の認知度)

大学生の試験答案を毎日少しずつ採点しながら講評を書いている(これだけで十数時間コースになっております)。 最終問題を授業の感想として100点のうち5点を配したので、皆さん何か書いてくれます。それを読んでいて分かったのは、大学生がいかに産業(実務…

大学生向けに産業翻訳の入門編を講じる

上智大学文学部のTranslation Theoryという科目の非常勤講師の一員として半年間で講師6名×12回のうちの2回を担当した。担当は「産業翻訳イントロダクション」。6月10日と17日の2回、100分授業×2回(私以外は文芸または字幕翻訳)。同校が産業翻訳者を講師に…

「経済金融・証券会計訳語辞典」

「経済金融・証券会計訳語辞典」。名詞は使えないものが増えている。ただしこれはしようがない。ただし形容詞副詞等の修飾語(訳語)は十分に使える。これも当然かな。あくまでも現場感覚です。

「ビジネスに役立つ経済金融英語」第2回

ビジネスマン向け英語教育で定評のあるQ-Leap様のホームページ「ビジネスに役立つ経済金融英語」の2回目の連載が掲載された(毎月1度)。こちらの経営者、ビジネスマンの皆さん向けに、「ちょっと聞いたことのある経済用語」についてのやや軽め、というか「…

飜訳会社への応募条件②―TOEIC900点、そんなに大変か?

一昨日の書き込み(このブログに書いたものとほぼ同じ内容)の後、私は次のやや刺激的な投稿をお友だち限りで書いた。 ①「私は英検1級持っていますが、トライアルに全然受からないんです」という話は聞いたことがない(ちなみに僕は英検1級を取って独立した…

【第7回】チャーリーの金融英語「ブラック・スワン」(2)Unknown unknownsをめぐる余話

日本会議通訳者協会様に寄稿した原稿がアップされました。7回目となります。 前回の第6回「ブラックスワン」の時に、ここまで書くつもりだったのですが長くなり過ぎそうになったので分けることにした次第。 だったら1月に出せよ・・・すぐに書こうと思ったの…

飜訳会社への応募条件

以前から思っていた素朴な疑問がある。 翻訳会社はなぜ、応募書類の一つとして公的な英語の試験(英検や国連英検、TOEIC、TOEFL)の合格証やスコアの提出を求めないのだろう?語学関連の仕事でしょ?必要条件じゃないの? 上の疑問を昨日自分のフェイスブッ…

誰でも学び続けることはできる。

学ぶ方法に正解はないが、学ぶ姿勢にはあるような気がする。 それは、愚直に継続しろということではないかな。 誰でも1日だけならできることを365日続ける-「続けている生活習慣」ランキング - 金融翻訳者の日記

頼まれる側にはコストがかかる

「これちょっとお願い」「これ調べてもらえます?」「お客様からの質問に答えて!」「またフィードバックが来ました。対応して!!」「最後にここだけ!」と軽く頼んだ側(飜訳会社)は、頼まれた側(翻訳者)に追加的なコストが発生するという意識が希薄に…

「暗号資産」の表記など

昨日のモーサテを見ていて、「暗号資産」(encryption currency、encryption asset、virtual currencyなど、通訳の世界ではcryptoで通ることも多いそう)は注釈なしで定着したという印象を受けた。日経新聞はまだ初出「暗号資産(仮想通貨)」その後「暗号資…

翻訳テクニックを学ぶ前にやるべきことがある―『新版 産業翻訳パーフェクトガイド』

「専門知識の効率的な学び方」について執筆させていただきました。 「英検一級orTOEIC 900点とアナリスト試験一次レベルが出発点」ということ。確か、5年ほど前にも同じテーマでほぼ同内容のことを書いたなと思い、原稿がほぼできてから編集部に電話して相談…

日経電子版の検索機能

金融/経済翻訳の場合 ①日経電子版の検索機能を使うと訳語の「適切さ」とともに「新しさ」(世の中でのなじみ方)を確認できる。 ②テレ東の「モーニングサテライト」でも同じ事が言える。書き言葉と話し言葉の違いはあるけれども、ある言葉がどの程度一般サ…

翻訳者の本棚

「え~鈴木さん、今度『翻訳者の本棚』という企画で一度取材を・・・」 「え?本棚4本しかありませんよ。先日リフォームに伴って1000冊ぐらい減らしたんで」 「そこはご心配なく、先日取材させていただいた方も、『断捨離』直後だと固持されたのですが、そこ…

去年の今日(3月18日)に世の中を見ていて思っていたこと、予測できたこと、できなかったこと

Facebookの「思い出」機能で出てきた昨年の今日に投稿した短い投稿4つ。 ①普段はマンスリーの仕事が中心なので「モーサテ」はランチタイムに録画で見るし、スマホは原則として毎日19時~翌朝7時ぐらいまで見ないのだが、ここ1カ月ほどは朝起きるとまずスマホ…

「同化翻訳」と「異化翻訳」

この2週間で同じ方の翻訳論を紹介した文章を二つ目にしたので引用します。 ①『浮き世の画家』のオノや『日の名残り』のスティーブンス、『わたしを話さないで』のキャシーは皆、「あなた(たち)」という聞き手に語りかけている。しかし、……邦訳では削除され…