金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

金融翻訳

コメンテーターのレベルが段違いに高いテレビ東京「モーニングサテライト」

この4月以降のテレ東「モーニングサテライト」はコメンテーターの解説が大いに光っている気がする。特に「プロの目」はもちろんのこと、「今日(今週)の予定」と「日経朝特急」直後、そして番組終了直前の「経済視点」はメモを取ってみています。時たま見る…

『通訳翻訳ジャーナル2024年SUMMER』に寄稿しました。

『通訳翻訳ジャーナル』2024年夏号の特集「金融&IT分野の通訳・翻訳」で、「金融翻訳者になるための方法&ステップアップ法」という記事を掲載していただきました。日頃のブログやツイッターで書いたものをまとめたものです。『通訳翻訳ジャーナル』編集部…

モーサテの「今朝の経済視点」が番組終了直前に移動していた件

テレビ東京のモーサテ(モーニングサテライト)で毎朝最も注目していた「今朝の経済視点」。ゲストがフリップに重要な言葉を手書きで書いて解説してくれる。台本があるのかないのかわからないけれども、その手作り感とライブ感、そして短いけれども深い洞察…

投資への向き、不向き(2024年4月27日)

たとえば僕は、自分が短期投資には向かないことを知っている(この40年間、いろいろ試しましたもの)。そして世の中の圧倒的多数の人が短期投資には向かないのではないかと思っている。 僕が 「FX投資は他人から金を借りてきて丁半バクチをしているのと同じ…

つみたてNISAについて(2024年4月27日)

日経平均が大幅に下げたことで、1月に始まったばかりの新NISAに関していろいろな(主に否定的な)騒ぎがあった模様です。その報道やらSNSを見ていて思ったことを、昨日から今朝までにFacebookに書きました。以下はそのコピペです。 ①上昇している時にはしゃ…

「ビジネスに役立つ経済金融英語 第26回: 金融政策の枠組みの見直しについて(Changes in the Monetary Policy Framework)」のイントロダクション

実は私の本業はこちらでございまして・・・日銀の今回の政策表明は今後さまざまな箇所で引用される資料的価値の高いものだと思いますので、金融専門でない皆様も是非ご一読ください。 (余談)記事中で「異次元緩和」が『ウォール・ストリート・ジャーナル』…

最高の誉め言葉:Q社の10周年記念パーティーにて

一昨日、お世話になっているQ社の10周年記念パーティーでのこと(実は日付を1カ月間違えて先月の同じ日にパーティー会場に行ってしまった先である)。翻訳チーム設立当初から(つまり、7年前から)加わっていただいてるYさん(金融翻訳者として20年のベテラ…

原文の日本語が理解できればネイティブ並みの英語が書ける(!?)/Unmatched Translation Excellence through ChatGPT(!?)(March 22, 2024)

はっきり言おう。今や僕は自分が理解できる日本文(特に経済・金融分野および一般企業のIR関連文書)であれば、ChatGPTを用いるだけで、原文の意図を正しく反映した、並みのネイティブスピーカー以上に自然で読みやすくい英文を、業界随一のS社よりも安く、…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第23回:デカップリング(decoupling)からデリスキング(de-risking)へ

「デリスキング」は、ここ3カ月ほどでかなりバズっている言葉ですが、今後どこまで浸透するだろう・・・?という言葉です。 なお、「デカップリング(decoupling)からデリスキング(de-risking)へ」というタイトルからもご想像いただけますように、今回の…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第21回 デジタル・バンク・ラン。でも本当に怖いのは・・・

今回は、「デジタル/サイレント・バンク・ラン」、すなわちデジタル時代における銀行取り付け騒ぎを取り上げました。ただ、記事にも書きましたように、バンク・ランは最後の一押し。もっと怖い現象(日本ではまだほとんど取り上げられていないと思います)…

化けるか、しぼむか?「グローバルサウス」

記念すべき連載第20回のお題は、「グローバルサウス」。最近よく見聞きするけれども、あれ、なんだったっけ?という方も多いかも。 先進国の民主主義勢力、中ロを中心とする権威主義勢力に伍する中立国勢力としての地位を築けるのか、それとも超大国間の政治…

「ビジネスに役立つ経済金融英語 第19回:いまさら聞けない(!?)ChatGPT入門」(2023年3月29日)

まだ、よくご存知ないシャイな皆さんのために。 「ビジネスに役立つ経済金融英語 第19回:いまさら聞けない(!?)ChatGPT入門」 記事では触れなかったのですが(というより執筆中には気づかなかった)、この手の表現って日本のメディアは米国よりも数カ月…

「グリーンウォッシュとトム・ソーヤ」(「ビジネスに役立つ経済金融英語」連載18回)

ビジネスパーソン向け英語教育Q-Leap様「ビジネスに役立つ経済金融英語」連載18回は「グリーンウォッシュ(Greenwash)」事始めです。最近、マスコミ等で頻繁に報道されるようになった「グリーンウォッシュ」の周辺情報をまとめました。 副題は(最後までど…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第17回:ShrinkflationとSkimpflation

本連載の第4回でインフレーションを取り上げたのは2021年9月( ビジネスに役立つ経済金融英語 第4回:インフレ、デフレ、ディスインフレ | Q-Leap )。この月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.3%。同年1月には1.3%だったから8カ月で大幅上昇したこと…

【第10/11回】チャーリーの金融英語 「二つの『デカップリング』(前後編)」

インターネットの発達によって、古い情報が更新されないままに残っていたり、新しい意味と古い意味が入り混じって使われてきたりしたためにやや混乱している人も多いのではないか。「デカップリング?あれ、なんだったっけ?」。そう思って検索してみる。ニ…

従来型の産業翻訳者の未来は風前の灯

客観的に言って、従来型の産業(実務)翻訳者の未来は危ういと思う。 皮肉なことに、ルールが厳しければ厳しいほど、扱う専門用語が多ければ多いほど、また多岐にわたればわたるほど、AIに取って代わられる可能性が高い。 職人て昔っから技術革新とのいたち…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第16回:「ターミナルレート」と「ピボット」

12月(13~14日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、ここ数週間で急速にバズワード化している言葉をご紹介します。原稿執筆時(11月19日)には75bp利上げが優勢かと思われましたが、現時点(11月30日)では50bpが有力の模様です。基本用語の復習にお役…

Webホームページ翻訳上の悩ましい問題(どの会社にもあり得ることです)

現在、某サービス会社(A社)のホームページ/パンフレット/取扱説明書/利用規約等の英訳(原文は日本語)をほぼ全面的に請け負っている(最初にコンタクトいただいてから2年半になる)。(ちなみに英訳案件の時は僕はプロダクト・マネジャー(ネイティブ…

「ビジネスに役立つ経済金融英語」第14回:ウェルビーイング Well-being

ビジネス英語教育を実践されているQ-Leap様連載「ビジネスに役立つ経済金融英語」の第14回がリリースされました。 今回のテーマは「ウェルビーイング Well-being」。ご存知の方も、ご存知ない方もどうぞ! 英語をそのままカタカナ読みにした事例の紹介です。…

【第9回】チャーリーの金融英語 – スタグフレーション

日本会議通訳者協会様の連載です。第9回のお題は「スタグフレーション」。 一昨日9月13日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%上昇して、エコノミストの事前予想を上回りました。特に変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前月比…

6年ぶりの取引

某翻訳会社との取引が6年ぶりに復活した。 この6年間、その担当者の方は1~2カ月に1度は案件を僕に打診してきた。 やり取りはいつもこう。メールの時も電話の時もある。「スズキサーン、〇〇ワードで明日(明後日、3日後)どうですか?」(アメリカ人(orカ…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第12回 ”Softish” landing

ビジネス英語教育界をリードするQ-Leap様ホームページでの連載も第12回となりました。途中1回休んでいますが、まがりなりにもほぼ1年続きました。この連載のことを意識して情報に当たり、メモを取りながら過ごす毎日です。 書きながら勉強させてもらっていま…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第11回 ーPandemicからEndemicへ |

皆さんもそろそろ宴会もコロナ前の水準に戻りつつあるでしょうか。今回は、意外と誤解されているEndemicについての記事を書きました(実はアメリカ人も誤解しているので要注意、という話です)。 Epidemic、Pandemicの違いとともに整理しておくよい機会かも…

「ビジネスに役立つ金融英語」連載第10回「キャンセル・カルチャー」

「ビジネスに役立つ金融英語」の第10回のテーマは、「キャンセル・カルチャー」。 つい最近、JR東日本恵比寿駅で起きた事件もこれだと思います。「プーチン憎んでロシア時の皆さん/ロシア文化憎まず」という冷静さを失わずにいたいという思いも込めました。…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第9回:Reskilling

ビジネス英語教育界をリードするQ-Leap様連載の9回目。 ここに来てググッとバズワード化した言葉のご紹介です。 Reskilling. この手の言葉や考え方は英米から2~3年後れぐらいで、今後もっと広がる可能性もありますが、日経新聞がつけた日本語の訳語(また…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第8回:The Great Resignation

1月に『タイム』誌、『エコノミスト』誌の「今年の言葉」を紹介しましたが、本日は『ウォール・ストリート・ジャーナル』誌の言葉を紹介します。 ビジネスマン向けに英語教育を展開しているQ-Leap様のホームページでの連載です。 たまたま月曜日(7日)の日…

ここまでの「チャーリーの金融英語」(第1回~8回まで)(2022年1月)

日本会議通訳者協会からご依頼を受けてこれまでに書いた連載内容は以下の通りです。通訳者、翻訳者の方を想定していますので、「言葉寄り」です。 【第1回】チャーリーの金融英語「MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?」(2019年5月15日)https://www…

“What is The Economist’s word of the year for 2021?”(英『エコノミスト』誌の「2021年の言葉」)

昨晩、日本会議通訳者協会様のホームページに記事が掲載されました。 【第8回】チャーリーの金融英語 “What is The Economist’s word of the year for 2021?” www.japan-interpreters.org 英『エコノミスト』誌の「2021年の言葉」のページの内容を分類整理し…

ビジネスに役立つ経済金融英語 第7回:Time誌が選んだ「2021年 今年のことば」

Time誌というと、「今年の人」が注目されますが、ビジネス英語教育界で超有名なQ-Leap様ウェブページの連載では、そこから少し外して「今年の言葉」を選びました。 下のページに行くと、これまで6回の記事も見られます。どうぞよろしくお願いします。 q-leap…

英『エコノミスト』誌のウェブ(無料)版と紙(雑誌)版の微妙な差

英『エコノミスト』誌の1月1日号にどうしても読みたいページがある。知り合いが定期購読しているのでポイントを尋ねたところ記事のウェブ版のコピーを送ってくれた。ただ、ご厚意に感謝しつつも仕事で使うので自分で買わなければまずいと思い昨日丸善丸の内…