金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳ストレッチの教材から

「複数形」とは「複数」でなく「総称」(翻訳ストレッチの教材から)

興味深い視点を見つけたのでメモとして。 (以下引用)……a countryの複数は何であろうか。ここでcountriesと答えてはいけない。それ(鈴木注:単なる複数形)では「国というもの」(鈴木注:総称)という意味になってしまう。some countriesと答えてほしい。…

40年ぶりに辞書を買う(2022年5月)

2年ぐらい悩みに悩んだ末、実に久しぶりに紙の辞書を買いました。 『コンパスローズ英和辞典』(研究社) 紙の一般英和辞書を買ったのは恐らく40年ぶりぐらい。奥付の次のページに「2022年5月17日購入」とボールペンで書き入れました(先ほどの書き込みに若…

『新英文読解法』は社会人の英語の学び直し、または翻訳の基礎固めに格好の書

2年ぐらい前に買ってあった『新英文読解法』(中原道喜著、金子書房)を4月から3日に1度、15分ずつ学び始めた。翻訳ストレッチの一貫。すべて手書きで訳文を書いてから、著者の解説、解答を見て赤ペンで添削すると言う作業を地道に進めている。以下は2022年5…

リンカーンのゲディスバーグ演説The government of the people……に関するメモ(翻訳ストレッチの3つの教材から)

同じ英語に対する三つの参考書からの記述を。 (1)リンカーンのゲディスバーグ演説The government of the people, by the people, for the peopleを、「リンカーンはまず人民の政治、と言ったんです。ところが当時の演説の写真を見ると、どうも聴衆がきょ…

『思考訓練の場としての英文解釈(1)』に関するメモ

『思考訓練の場としての英文解釈(1)』多田正行著(育文社)第2章の単文読解演習題25問(p61)の解説(考え方)は、大学受験生向けというよりは(そこまで要らないと思う)、翻訳者向けとしてよくできている。・・・ただし、訳文自体は、あまり上手ではないの…

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』は良書。ただし初心者向きにあらず(2022年4月。読み終わり)

1.2022年1月8日以下は、昨日ふと思い立って書いたツイッターへの投稿である。ちょうど半分ぐらい読み進めたところなので、今段階の感想を書いた(一部加筆修正しています)。 (ここから)『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』は、英語の上級者(準1…

「ロシア経済はこれからどうなるか」を考える上でのヒント

以下は、たまたま今朝読んだ書籍からの引用です。今、ロシア経済が置かれている状況はこの時よりもはるかに厳しいのではないでしょうか。だってソ連崩壊後の数年間は、とりあえず「平和」だったのに対し、今のロシアは戦争状態にあるのですから。 今後を考え…

作者の生没年

毎朝、『声でたのしむ 美しい日本の詩 (岩波文庫別冊)』の音読を始めてから1カ月強。5分のうち前半を和歌・俳句(大岡信選)、後半を現代詩(谷川俊太郎)に振り分けて1、2ページを音読して、選者の解説を読むのだが、明治大正以降の詩歌を読むと、つい…

「have +過去分詞」を完了形とつい勘違いしてしまう例文集(『誤訳の構造』から)

中原道喜著『誤訳の構造』(金子書房)例文169の「注意」にあった、「つい読み間違ってしまう」例文集(私が持っている聖文新社版ではp234)より。 (引用ここから:鈴木が少し入れ替えています) ①He sent his son for the book that he had bound.「彼は…

同じ原文が複数の参考書(『新訂 英文解釈考』と『英文標準問題精講』)で出題されていた例

今日学んだ『英文解釈考』にあった次の英文 (原文)(第1文)Questions of education are frequently discussed as if they bore no relation to the social system in which and for which the education is carried on. (第2文)This is one of the comm…

基本例文の暗記は「あしたのためにその1」と同じ。

28周り目となる『表現のための実践ロイヤル英文法―英作文のための暗記用例文300』(旺文社)は、日本語の一文字目をみただけで僕はほとんどの英語をスラスラ言えてしまう。ということはつまり、この日本語表現に関する限り、僕はネイティブ並み(「この場合…

rather の整理(『翻訳力錬成テキストブック』課題1-4から)

課題1-4の[研究]「ratherの意味」は頭の整理に非常に役に立つ。(以下、ほぼほぼ*引用) 総論(1)好ましくない形容詞/副詞(bad, stupidly, uglyなど)と共に使われる(この逆がfarily) 各論(2)比較級やlike、alikeの前は「いくぶん」「やや」の意味…

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』は初心者向きにあらず(2022年1月。読み始め)

以下は、今朝ふと思い立って書いたツイッターへの投稿である。ちょうど半分ぐらい読み進めたところなので、今段階の感想を書いた(一部加筆修正しています)。 (ここから)『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』は、英語の上級者(準1級程度)が中学レ…

訳文を暗記する②(使える表現と、使いづらい表現)

翻訳書の中から「参考になりそうだな」と思った訳文を、原文と一緒にメモして残している翻訳者の皆さんは多いと思う。 その作業自体には意味がある。しかしそれをノートにして残しておいても、意外と役に立たないのではないか、というのが僕の実感である。 …

訳文を暗記する(翻訳ストレッチの教材から)

(原文)Looking back now, after all these years, and knowing as I do the terrible difficulties of making a living by writing, the small chance there is of being successful, I realize that I was taking a feaful risk when I abandoned the med…

一冊を徹底的にやることが重要(翻訳ストレッチの教材から)

(引用文1)このぐらいの年齢の子どもたち(鈴木註:3歳児と4歳児)は、同じ絵本を難解も大人に読んで欲しがる。もういい加減で飽きているだろうと思っても、何度も同じ話を聞いて、一字一句を暗記し、保育士と一緒に声を出すようになる。そして毎回同じ場…

used toとwould に関するメモ(翻訳ストレッチの教材から)

(例文) We used to work on mathematics together. He was incredibly quick, and would be half-way through solving a problem before I understood the question. (意味)わたしたちは二人で数学をいっしょに勉強したものだった。彼は信じられない程解…

『翻訳力錬成テキストブック』を読了

柴田耕太郎著『決定版 翻訳力錬成テキストブック: 英文を一点の曇りなく読み解く』(日外アソシエーツ)読了した。 2017年6月(23日)から。4~5日に1回。1回当たり10~20分かけて、4年半かかった。この本を最初から最後まで全部やりきった人はそうそういな…

翻訳ストレッチ内訳(2021年11月下旬時点)

1.英文解釈(毎日):計30分 大学受験用参考書を用いている。すべて紙に訳文を書いて模範解答を見て添削。5~10回音読。最近は、復習した翌日に改めて訳を書いて添削するよう努めている(従って進度は遅くなるが構わない)。 (1)毎日10分間取り組むテキ…

手書きの強さ

昨年7月から『絶望を希望に変える経済学』(村井章子訳 日本経済新聞出版)の書き写し(原文と訳文)を始めておよそ15カ月。A4 7mm×30行 100枚のノートがそろそろ一杯になる(とは言え訳本のページ数は85/470なのでまだ5分の1ぐらいかな)ので、今まで映し…

help 人(to) doの意味の違いについて(翻訳ストレッチの教材から)(2021年9月)

柴田耕太郎著『翻訳力錬成テキストブック』(日外アソシエーツ)p543に次の解説があった。 (以下「」内が同書からの引用。他の本も同じ)「toがある場合とない場合の違いtoがある場合:間接的I helped her to wash the dishes.洗うのは彼女。自分はそのため…

『英検分野別ターゲット:英検1級長文問題120』途中までの感想(翻訳ストレッチの教材から)

ほぼ20年ぶりに英検1級の参考書で勉強しています。前回受験時(翻訳者として独立直後に合格しました)の英検1級は確か問題文(3)「次の英文を読んで・・・」)も日本語で、形式としては東大の二次試験みたいな感じだった(と思うがハッキリ覚えてはいない…

関係代名詞の「訳し方」に関する基本的な考え方(翻訳ストレッチの教材から)

伊藤和夫著『英文解釈教室 改訂版 別冊』p21 に掲載されている「訳出の工夫 13」は I know a boy whose father is very rich. を例文にして5つの訳文とその背景となる考え方が説明してある。これは簡単な関係代名詞の英語を「どう訳すか」という解説で、大学…

『心の傷を癒すということ: 大災害と心のケア』ついに読了

安克昌著『心の傷を癒すということ: 大災害と心のケア』(新増補版:作品社)を読み終えました。昨年1月にNHK総合で放映されたドラマを見て感動し、すぐに書籍を購入。 以来翻訳ストレッチの教材として10日に1度、1回5分のペースで音読を続け、ほぼ1年8カ月…

「義務」の程度>翻訳ストレッチの教材から

柴田耕太郎さんによる『英文解釈教室』(伊藤和夫著、研究社)の解説「英文解釈教室ノート 18」に興味深い記述があったのでコピペしておきます(あとで書き加えるかも)。非常に勉強になりました。 (以下引用) 義務の should。「… すべき」と通例訳すが…

内容がつまらないからこそ力がつくのかも(TOEIC)

TOEICのテキストって、ビラとかチャットとかプレスリリースとか時刻表とか取扱説明書とかつまらないものが多い。だからこそ「読解力」(基本的な情報収集能力)がつくのかもしれない、と英検1級のテキストをつい「読み込んで(鑑賞して)」しまって思った次…

翻訳ストレッチ内訳(2021年7月末時点)

1.英文解釈(毎日):毎日30~40分 毎日2冊(1冊は20分、1冊を10分が基本)。全て紙に訳文を書いて模範解答を見て添削。5~10回音読。最近は添削、音読に加え、模範解答の和訳を書き写すようにしている。 『英文標準問題精講』(原仙作、中原道喜、旺文社…

27周目に突入。

『表現のための実践ロイヤル英文法―英作文のための暗記用例文300』が最後まで来て、メモしてある日付を数えたら26個あった。つまり25日でこの文集を2007年以来27周したことになる。メモっていない日もあるはずだから実際は30周ぐらいだろうか。 これは『表現…

respectively のちょっと珍しい使い方(翻訳ストレッチの教材から)

(原文)In investigatigng how muscles repair themselves in this way, researchers have identified a pro-growth factor they call insulin-like growth factor 1 (IGF-1), and an anti-growth factor, myostatin, which respectively encourage and dis…

動詞knowについて(翻訳ストレッチの教材から)

(原文)I know no statesman in the world who with greater right than I can say that he is the representative of his people. 伊藤和夫著『英文解釈教室』(研究社)の例文。私の手元の本だとp163。本書で紹介されている訳は(訳)自分が国民の代表で…