金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

CHAT GPT

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生成AI:トークンを無駄にしない2つの工夫(2026年11月4日)

トークンの効率的(無駄のない)使い方にようやく慣れてきた。 今実感している工夫は次の2つ。 ① 小刻みな一問一答式をなるべく避ける 質問をある程度まとめて投げた方が効率が良い。 ② ひとつのチャットを一定時間(たとえば2時間)続けたら、新たなチャッ…

日めくりカレンダーを英訳する(3)——Copilotによる「逐電」の英訳を二つの生成AIに検証させる(2026年9月10日)

日めくりカレンダーの一節を英訳するという課題の3回目。 手順は、まずCopilot(無料版)に英訳させ、その英文をChatGPT-5.6 SolとClaude Opus 5にそれぞれ独立に評価させた。その後、両者のチェック結果をChatGPTに検討させ、その回答をClaudeに再評価させ…

翻訳工程を設計する(2026年8月31日)

勉強会の仲間でもあるゼミの先輩から、昨日公開したジャクソンホール講演の試訳(暫定訳)について、次のようなご質問をいただいた。 「文中に挿入されている解説もAIによる自動生成でしょうか。」 答えはYesだ。ただし、「AIに全文を訳させ、AIに解説も付け…

日めくりカレンダーを英訳する(2)——三つの生成AIに翻訳とチェックを競わせる(2026年8月29日)

日めくりカレンダーの一節を英訳するという課題の2回目。今回は三つの生成AIを使った。 手順はこうである。まずCopilot(無料版)に英訳させる。その英文をChatGPT-5.6 Solに評価させ、さらにその批評をClaude Opus5に評価させる。翻訳に当たっては翻訳文産…

「槍玉に挙げる」を英語にする——生成AI二者との往復から( 2026年8月27日)

日めくりカレンダーの一節を英訳する、という小さな課題を、生成AI二者との往復で詰めてみた。 手順はこうである。まずChatGPTにプロンプトを与えて英訳させる。その英文をClaudeに批評させる。さらにその批評をChatGPT自身に評価させる。私も途中で口を挟み…

「こてこての関西弁」は英語で何と言うのか?(2026年8月4日)

(以下は、Claude Opus 5、ChatGPT 5.6 Soloとの対話をまとめたものです) 「彼女はこてこての関西弁で次のように尋ねた」という、くだけた物語や随筆の文脈なら、第一候補は in full-on Kansai dialect です。 Then, in full-on Kansai dialect, she asked,…

Why It’s So Hard to Compare Notes on Generative AI(July 27, 2026)

Last week, on separate occasions, I happened to hear several people share their impressions of generative AI. A: “ChatGPT gets things wrong a lot, so lately I’ve been using Gemini.” B: “Claude isn’t very reliable, so I mostly use ChatGPT.”…

共有しにくい生成AIの評価(2026年7月27日)

先週、たまたま別々の機会に、生成AIについての感想を複数の方から聞いた。 Aさん「ChatGPTがよく間違えるので、最近はGeminiを使っているんです」Bさん「Claudeはあまり当てにならないので、ChatGPTばかり使っています」Cさん「ハルシネーションの心配はあ…

Is "Translate into Your Native Language" Still Good Advice? What Translators Need in the Age of Generative AI(Revised on July 26, 2026)

I first put the question below to Claude Opus 5, then asked ChatGPT (GPT-5.6 Sol) to examine its answer. I carried their responses back and forth several times. What follows is the position they now broadly share. I cannot say what the rig…

「母語へ訳せ」はもう古いのか——生成AI時代の翻訳者の条件:生成AIとの対話から(2026年7月26日改訂)

次の質問をまずClaude Opus 5にぶつけ、その回答をChatGPT(GPT-5.6 Sol)に検討させました。その後、何度か双方の間を往復させた結果、現段階で両者が合意した見解が以下です。何が正解かはわかりませんが、皆さんが考えるヒントとしてどうぞ。 質問生成AI…

生成AIは本当に「覚えている」のか?――本人(?)たちに聞いてみた(2026年6月20日)

「Gemini(無償版)は、少なくとも私の使用環境では、過去数日のやり取りを踏まえる力がかなり強いように感じた。やり取りの端々に「ここ数日、鈴木さんがおっしゃってきたXXXという見方に…」という言い方が目立つ。しかも、その参照はかなり正確で、少なく…

思わぬ拾い物(2026年6月7日)

昨日、散歩の途中でアイデアが浮かんだ。いい閃きだと思い、急遽ChatGPTに音声入力した。当然ながら、誤字脱字だらけで読みにくい。それでも、その場で言葉を残せたというだけで十分だった。 「散歩中にスマホで音声メモをとる」という手法は、たしか野口悠…

時価総額でみると、日経平均はTOPIXのほぼ4分の3(2016年5月26日)

日経平均は、日本株市場のどれくらいを占めているのか 以下は、複数の生成AIに対して、「日経平均株価を構成する225銘柄の時価総額は、日本株市場全体の中でどれくらいの割合を占めるのか」と尋ねた際の回答を整理したものである。 問:「日経平均株価を構成…

生成AI授業の核心は「答え」ではなく「プロンプトの討論」にある?(2026年5月17日)

2024年4月10日に「ChatGPTを使った大学の授業はハーバードのケース討論方式がいい!」という記事を書いた(下記参照)。 この記事を書いて2年、実務でAIを使い続けるうちに、生成AIの種類も増え、それぞれの機能も競うように向上し、それに伴って自分の問題…

ChatGPTの検索力、Claudeの丁寧さ――300ページのPDFを前に見えたもの(2016年5月13日)

300ページを超える日本語ゲラの翻訳チェックに取り組む中で、ChatGPTとClaudeの振る舞いに明らかな違いがあることに気が付いた。指定した一行の原文を英語PDFから即座にピックアップするChatGPTに対し、Claudeには、少なくとも私の作業環境では、その能力が…

「AIは書きながら考え直さない」(2026年5月9日)

今、二つの生成AI(ClaudeとChatGPT)を使って翻訳チェックしているのだけれど、その途中でふと思いついたことがあったので次の問いを発してみた。一つ目((1))は僕からClaudeへの問いと答え。2つ目はその問いと答えをChatGPTに見せて考え方を述べさせた…

米ヘグセス国防長官の「爆弾で交渉」発言について(2016年3月25日)

へグセス米国防長官の「爆弾で交渉」発言について生成AIを用いて調べた結果は次の通りです(ChatGPT、Claude、Grok、Copilot、Gemini。うちChatGPTとClaudeは有償版)。なお、Perplexity は「情報が確認できない」としてこの原稿への同意を拒否しました。も…

日米首脳会談におけるトランプ大統領の不適切発言について――事実関係と英語表現の観点から(2026年3月22日)

今回の日米首脳会談前に行われた記者会見におけるトランプ大統領の発言が問題となっています。生成AIを用いて調べた結果は次の通りです(ChatGPT、Claude、Perplexity Grok、Copilot、Gemini。うちChatGPTとClaudeは有償版)。編集は鈴木。 (生成AIの回答こ…

米・イスラエルのイラン攻撃とロシア・ウクライナ戦争の比較(2026年3月15日現在の暫定整理)

以下は、昨日までの公開情報をもとに、六つの生成AI(ChatGPT、Claude、Perplexity、Copilot、Gemini、Grok)の回答を突き合わせたうえで整理した、現時点での見立てである。なお、本稿は2026年3月15日正午時点の情報に基づく。Reuters報道によれば、米・イ…

米国債は「無条件の安全資産」ではなくなったのか?——デンマーク年金基金による売却の示唆(主要6生成AIに尋ねてみた)(2026年1月23日)

次の質問をChatGPT、Perplexity、Claude、Gemini、Copilot、Grokにぶつけて回答を得たあと、さまざまな質疑応答、要約、検討を重ね、私がまとめたものを全員(?)に見せて、最終的に六つのAIすべてが「異論なし」となったのが次の回答である。 問: デンマー…

言語変換は翻訳ではない——生成AIが可視化した構造的誤認(2026年1月20日)

翻訳は直訳ではなく、ましてや言語変換ではない——これは我々翻訳者にとっては常識である。ところが、この常識が、母語から外国語への翻訳においては十分に自覚されていないのではないか。そう思わざるを得ない出来事が、最近二つあった。 一つ目は、先日ある…

生成AIの追随バイアス──究極の「イエスマン」、「鏡」? (Gemini/ChatGPT/Claude/Grok/Perplexityの実験対話)( 2026年1月15日)

生成AIを使い始めてほぼ3年。これまで翻訳がらみでしか使ったことがなかったのだが、今月ふとした思いつきで、株式投資の判断のヒントになると思い生成AIに尋ねてみた。なかなかしっかりした、客観的な意見をいうものだと感心した一方で、これまでの使用経験…

Claudeは「文系女子」、ChatGPTは「理系男子」(その2) ――大量処理で見えてきた“危うさ”と付き合い方(2026年1月12日)

「ChatGPTは仕事を端折る。プロンプトでかなり入念に監査をさせているつもりでも無理なので、人間がかなり入念にチェックする必要がある。一方のClaudeは愚直なまでにプロンプトの指示に従おうとする。結果として形式主義に陥り融通が利かない傾向がある。ど…

翻訳AIに投資相談してみたら、性格の違いが如実に出た件(2026年1月6日)

いやはや参った。 翻訳チェックで使っていたClaudeに 「ちょっと一服。僕は配当重視の長期投資家です。A社とB社、君ならどちらを購入する?」 と尋ねたらさ、「お疲れさまです、一服ですね。ただ、申し訳ございませんが、私は投資助言を行う立場にありません…

生成AIの「忖度」と「判断の妥当性」は分けて考える――ChatGPTとClaudeの翻訳議論から見えたこと( 2025年12月15日)

生成AIとやり取りをしていると、相手がこちらの意見に同意してきた瞬間に、ふと次のような疑念が浮かぶことがある。 「これは生成AIの私(利用者)に対する忖度ではないのか。信用してよいのだろうか?」 とりわけ、専門的な内容や判断を要する場面では、AI…

Claudeは「文系女子」、ChatGPTは「理系男子」:これまでの付き合いで見えてきたそれぞれの性格( 2025年12月5日)

某社のホームページ英訳に生成AIを使って作業している中で、Claude と ChatGPT の「際立った特徴」がはっきり見えてきた。 Claude は国語に強いが数学・理科・社会に弱い、基礎力重視の、慎重でまじめな、でも少し融通が利かない「文系女子」。ChatGPT は数…

ChatGPTの"ポカミス"とClaudeの"忖度"——翻訳AI(有料版)を2年半使って見えたこと(2025年11月19日)

主に翻訳および翻訳チェックを目的として、ChatGPTの有料版を約2年半、Claudeの有料版を半年ほど併用して使ってきた。そのうえで、現時点での私の印象をまとめると、以下の通りである。 (1)(おそらくハルシネーションに起因する)"ポカミス"は、ChatGPTの…

「TOEIC700レベルがNYTをしっかり読めるようになる勉強用プロンプト」(試作中未公開)をかなり「政治的なX投稿」に適用してみた(2025年11月16日)

今試作品を試験中の「TOEIC700レベルがNYTをしっかり読めるようになる勉強用_スキーマ定義(Web検索あり)」を次のXの投稿に当てはめた時の回答=この政治的なX投稿をTOEIC700レベル(=語学力)の、外国にいったことのない日本人中学生(=スキーマ)に読ま…

プロンプトは母語(日本語)の方がいい(?)( 2025年11月15日)

日本語で書かれていたプロンプトを修正する過程で、英語が混じっていたので質問したところ返ってきたチャットGPTの回答がこれ: 「あの部分を英語で残していたのは、AIモデル(生成系言語モデル)の構文理解層が日本語より英語命令の方を正確に実行するとい…

AIはどこで間違え、どう気づき、どう学ぶのか——ChatGPTとClaudeの翻訳対話から( 2023年11月9日)

同じプロンプトを使って、ChatGPT-5 と Claude Sonnet 4.5 に翻訳チェックを依頼した。 作業は ChatGPT とのやり取りを中心に進め、判断が難しい箇所は Claude にも同じプロンプトでチェックさせたところ、両者の間で見解が大きく分かれる場面が何度かあった…