金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

CHAT GPT

(私にとっての)「翻訳ツールとしてのChatGPT(生成AI)」定義変更(2024年4月18日時点)

気が付いたのは昨日だった。英日(英語→日本語)翻訳のチェックにChatGPTを使っているのだが、そのコメントと修正案の日本語が妙にうまくなったと感じたのだ。そこでフェイスブックとツイッターに ChatGPTいきなり日本語がうまくなった印象。気のせいかな? …

ウェビナーの感想(思いつくまま)

「機械翻訳」(機械が出力した翻訳アウトプット)に可能性は感じつつも当面無理だと思っていた自分が、1年後にまさかこのテーマに関するセミナーで話す機会を与えられるとは全く予想していませんでした。 ひょんなことからChatGPTを知ってそれについて調べ…

ChatGPTを使った大学の授業はハーバードのケース討論方式がいい!

生成AIの登場で先生がいらなくなる?とんでもない!!今の時代の役割は、①いかに生徒の学習意欲を高めるかを考え、②生徒の学習状況を観察しながら取り組み方についてその場でアドバイスを与える良き観察者になることだと思います。 僕が大学関係者なら、生成…

生成AIに関する仮説二つ(翻訳/英語教育関連)(2024年4月7日現在)

総花的な1回のプロンプトよりも、ポイントを絞った複数回のプロンプトを繰り出していくが「正解」(質問者の求めている答え)に近づきやすい。 原文の日本語を工夫して(内容を曖昧にする、対象の原文をかなり長いものにする、等)「やり取りのスクリーンシ…

くじらの構文をめぐる生成AIとのやり取り(ご参考)(2024年4月3日)

プロンプト:問題です。次の( )内に適語を入れて、訳せ(紙とペンを用意して考えてね)。A whale is no ( ) a mammal than a horse is. [Claude3]はい、じっくり考えてみます。 A whale is no (less) a mammal than a horse is. クジラは、馬がそうである…

ディクテーション/シャドウイング練習用プロンプト(ご参考)(2024年4月1日)

*ChatGPTの音声機能を使った勉強法のご紹介 (1)ディクテーション/シャドウイング練習用のプロンプトProvide an informative English sentence with a difficulty level of TOEIC 990, ranging from 10 to 20 words. The theme can be anything related …

「翻訳の民主化で『言語の壁』取り払う DeepL創業者 テックの未来」(2024年3月26日付日本経済新聞)を読んで

(以下引用)「同氏は生成AIの中核技術である大規模言語モデルの進化などを受け「よりインタラクティブ(相互的)な翻訳が可能になるだろう」と予測する。AIは文章を訳すだけの存在ではなく、利用者の意図などをくんで精緻な翻訳を実現する「アシスタントの…

対話型翻訳(ChatGPT)サービスで人間翻訳の重要性がかえって明らかに(2024年3月27日更新)

ChatGPTを用いた対話型翻訳サービスが登場して、非対話型の翻訳サービスがいきなり(数)周回遅れとなった。 これが、ChatGPTに偶然出会い、最初は遊びで、いつの間にか仕事のアシスタントして毎日使うようになってほぼ1年がたった私の実感だ ポイントは、翻…

ChatGPTの活用:翻訳者の英語読解力を英作文力に転換する(2024年3月22日)

ChatGPT(生成AI)を使って行う日英翻訳の成果物の質(「英作文力」と言ってもいい)は、翻訳者のオフハンド(辞書や参考書なしでの)英文読解力に(感覚的には、「加速度的に」)比例する。これは、ChatGPTをある程度使った人なら誰でも実感することだと思…

プロンプトの二の矢、三の矢(naturally translatable Englishを巡る生成AIとのやり取りの例)(2024年3月18日)

最初のプロンプト:The US economy is only one recession away from deflation.をnaturally translatable Englishに書き換えよ。(注:この英語の出所は小倉弘著『英語難構文のトリセツ』(かんき出版)p285) (1)ChatGPT4The US economy is very close …

ChatGPTは昨年11月から現在までに進歩したか?:ChatGPTの自己評価と私の見立て/ 使い方に対する反応(2024年3月17日)

昨年11月に翻訳ツールとしてのChatGPTについての感想を書いた。あれから4カ月がたち、この間ChatGPT側に何らかの進化があったのかを尋ねるとともに、そもそも昨年11月時点で私が考えた翻訳ツールとしてのChatGPTがどの程度正鵠を射ていたのかを尋ねることに…

ChatGPTの翻訳力③:「最終的な日本語訳に最も近いと考える英語」(2023年11月15日へのフォローアップ質問)(2024年3月17日現在)

11月13日付「ChatGPTの翻訳力②:あなたは英日翻訳、日英翻訳をどの程度こなせるのか?(2023年11月15日現在)」について、次のようなフォローアップ質問を行った。 鈴木:あなたが11月15日に示してくれた「最終的な日本語訳に最も近いと考える英語」のことを…

今のChatGPTと翻訳(2023年10月23日/2024年3月27日更新)

対英語の文脈で言うと、我々にとってのChat-GPT-4(生成AI)は、非ネイティブ部分を補う、つまり英語をネイティブ並みに理解し(英和の場合)、ネイティブ並みの英語を書く(和英の場合)ための最強ツールなのだ。僕はもはやこのことを疑っていない。 たとえ…

告知:第12回つーほんウェビナー 翻訳者&専門家が大激論! 生成AIで良質な翻訳はできるのか?

機械翻訳は絶対無理!と思っていた私が、「経済用語」としてChatGPTについての記事を書いたのが今からちょうど1年前。 ビジネスに役立つ経済金融英語 第19回:いまさら聞けない(!?)ChatGPT入門 | Q-Leap この言葉について調べながら「お、意外と面白そ…

AI翻訳は秋元康さんの作詞に似ている(2023年3月13日)

秋元康さんの作詞は文字通り「詞を(ゼロから)つくる」のではなく、多くの作家に書かせた詞をた~くさん読んでその中から自らの感性に合った言葉を「選ぶ」のだ、と以前テレビで紹介されていた。 これが本当だとすると、たとえば英日翻訳では、AI翻訳は秋元…

A Potential Shift in the Global Standard for Translation Directions(March 9, 2024)

Traditionally, the global standard for translation has been converting foreign languages into one's native language. I understand this approach is predominantly due to the richer vocabulary available in one's native language for expressing…

翻訳方向のグローバルスタンダードが変わるかも(2024年3月6日)

翻訳は元来、外国語を自国語に訳すことがグローバルスタンダードであった。その理由は、表現力の面で自国語の語彙が圧倒的に豊富であるため、と僕は理解しているのだが(もっとも、日英は例外とされてきた。日本語の語彙や文法構造が英米語とあまりに異なる…

「新たな扉」「第三の目」「二の矢、三の矢」:生成AIに関する感想メモ

今日仕事中に思いついた生成AIに関する感想をメモ風に。 ①生成AIは、自分は持っていたはずだが使えなかった表現上の引き出しを開けてくれる。引き出しがそもそもないと意味がないけど。 ②翻訳者である僕にとって生成AI(英和では翻訳チェックに使っています…

his twisted ankleは 「捻挫した足首」か「足首が捻挫したこと」か?

今朝の次のやり取りは面白かった。 (質問1)Corrad Barazuzutti grimaces with pain as attendants care for his twisted right ankle which occured in the second set. のwhichの先行詞は何か?それはなぜか? (ChatGPT)The antecedent of "which" in th…

allの用法について五つの生成AIに尋ねてみた(『スローでディープな英文精読』より)

今朝、4つの生成AIと次のようなやり取りをしました。ご参考まで。 (問い)You didn't have to go to all that trouble. I could have done it. と言う文章でのallの用法は、①「すべて 全員」の意味か、それとも②相手が払った「全ての手間」や「努力」を…

ノーム・チョムスキーとテッド・チャン:生成AIの信頼性に疑問を呈した二人の巨匠 (2024年2月14日)

2022年11月30日にChatGPT-3が公開されてから1年2カ月。僕がその存在を知ったのは2023年2月上旬ぐらい。「ちょっと普通ではない」と感じてビジネス英語教育Q-Leapさん向けの記事にまとめたのが昨年の3月だ。 ビジネスに役立つ経済金融英語 第19回:いまさら聞…

Generative AI Cannot Be Left to Its Own Devices

In an experiment using ChatHub to have six different AI generators read the same passage and extract what they deemed the 'most important sentence' based on a given prompt, it was observed that they often chose different sentences (althoug…

生成AIは「任せっ放し」にはできない(2024年2月9日)

試みにChatHubを使って六つの生成AIに同じ文章を読ませ、「最も重要な一文をそのまま抜き出せ」というプロンプトを入力すると、すべてが違った文章を選ぶことがある(重なることはもちろん多い)。またChatGPTを使う場合にも、使う時間によって回答が異なる…

DeepLはゴール、ChatGPTはスタート地点/DeepL: The Goal, ChatGPT: The Starting Point (2024年1月31日)

Facebookの去年の今日にこういう書き込みをしていた。 「DeepLは、今のレベルでは翻訳には使えないが、翻訳チェックには役立つという印象」 たった1年前だが、当時は、いわゆる機械翻訳(ここでは英日翻訳を前提にしている)が翻訳に使える日ははるか彼方だ…

AI翻訳ツールの使い方/How to Use AI Translation Tools(2024年1月30日)

勉強会のお仲間(大学教員が3名いらっしゃいます)や翻訳仲間と話していて、皆さんに共通している「誤解」として痛感したこと。 DeepLをはじめとする「機械翻訳ツール」を、原文を入力したら翻訳が出力される、一往復限りの機械翻訳ツールとしてとらえている…

ChatGPTを使った15分の英語トレーニング(2024年1月27日)

ChatGPTを使った15分トレーニング 自らの恥をさらしますが、以下は僕がほぼ2日に1回やっているトレーニングのプロンプトと回答の例。なお〇〇〇としている部分には固有名詞が入ります。Walk in her shoesはチャリティーキャンペーン (トレーニング1:自由…

「言語の本質問う好機 AI翻訳時代の外国語学習考える5冊」という山田教授のご意見に共感する。

本日の日本経済新聞に、 言語の本質問う好機 AI翻訳時代の外国語学習考える5冊立教大学教授 山田優(今を読み解く)という大変興味深い記事が掲載されました。その中で、「西山聖久『理工系のAI英作文術』(化学同人・22年)は、そのタイトル通り、理工系の…

複数の生成AIツールを利用することで「誤る」確率を低下させる

個々の生成AIは間違えることがある。しかしChatHubを使って同時に6つ(個別にはさらに2つの計8つ)の見解(を読んでいくと、個々の誤りを受け取り側が補正できるので、まあ外れはないという印象である。もちろん採用する際には裏を取ります。

久しぶりの貢献(?)(中古マンションに住むということ②)(2023年12月13日)

我がマンションのごみ収集所は普段は24時間開いているのでいつでもごみを出せる(こういうところはあまりないらしい)。例外は年末年始。区役所の掃除車が来ないので施錠するのだ。 最近は外国人の居住者の方も増えてきて、少しずつ掲示板にも英語が混じるよ…

朝の英語トレーニングの概要(2023年12月3日現在)

ほぼ固まった朝のトレーニングの概要 (1)70~80ワード(4~5行)の英文を即興でつくる。内容は昨日の行動または印象に残ったこと。 (2)ChatGPTに修正させる。修正だけでなく、どこをなぜなおしたかまで指摘してくれる。 (3)ワードのコピーして元の…