金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

ここ数日の翻訳ストレッチから( 2024年11月1日)

(1)haveの用法
つい勘違いしてしまう英語です。ペンと紙を用意してくださいね。
(原文)The servant announced a visitor, whom I had shown into  my study.
(ヒント) カンマの後
...and I had him (=the visitor) shown  into my study,
(日本語訳)
召使が来客を告げたので、書斎に通させた。
(中原道義著『新英文読解法』p54より)

(2)rightの意味
以下はChatGPT4oとのやり取りです。Tは僕、CがChatGPT4o。
T:Chomsky is right when he says he was not interested in computers. He genuinely wasn't.の一文目の文法構造を明らかにした上で、分かりやすい日本語に翻訳せよ。特にrightの意味用法を知りたい。

C:
① 文法構造
文: "Chomsky is right when he says he was not interested in compurters. He genuinely wasn't."
"Chomsky is right" は主節で、「チョムスキーは正しい」という意味です。
"when he says he was not interested in computers" は副詞節で、「彼がコンピュータに興味がなかったと言うとき」という意味です。
"He genuinely wasn't." は補足的に「彼は本当にそうではなかった」という強調を加えています。

②"right" の意味と用法
この文での "right" は「正しい」または「正確である」という意味で使われており、文脈上は「チョムスキーが言っていることは事実である」や「彼の言っていることに誤りはない」というニュアンスを持っています。

③ 日本語訳
日本語訳は以下のようになります。
チョムスキーがコンピュータに興味がなかったと言うのは正しい。彼は本当に興味を持っていなかった。」
T:「正しい」とは、チョムスキーの言っていたことがあっているとかあっていないということではなくて、「その通りである」という意味ですか
C:はい、その通りです。この文の "right" は「正しい」や「正確である」という意味ではなく、「その通りである」「まさにその通りだ」という意味で使われています。つまり、「チョムスキーがコンピュータに興味がなかったというのは事実であり、彼がそう言っていることは本当にその通りである」という確認や強調のニュアンスが含まれています。
したがって、日本語訳では次のように、文脈を踏まえた表現にできます。
チョムスキーがコンピュータに興味がなかったと言うのはまさにその通りだ。彼は本当に興味を持っていなかった。」

T:第1文の意味は第2文が無くても明らかでしょうか
C:第一文だけでも、チョムスキーの言葉が「まさにその通りである」という意味はある程度伝わりますが、第二文があることで、さらに「本当にその通りで、疑いようがない」というニュアンスが強調されます。つまり、第一文だけでも意味は通りますが、第二文が付加されることで、チョムスキーの主張に対する確信が一層明らかになっています。
翻訳例を整理すると、以下のようになります。
第一文のみ:チョムスキーが「コンピュータに興味がなかった」と言うのはその通りだ。
両方の文:チョムスキーが「コンピュータに興味がなかった」と言うのはその通りだ。彼は本当にそうだった。
両方あることで、チョムスキーが本当に興味を持っていなかったという事実がさらに確固としたものとして伝わります。(ここまで)

以上ご参考まで。