金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

Chat-GPTは並みのネイティブよりもはるかに信頼できる(翻訳ストレッチの教材から)

何と訳しますか?2,3分考えて紙に訳文を書いてみて。
(原文)News arrived this morning of heavy rain in the Kyushu area.
『難構文のトリセツ』p121で正解とされた訳文は次の通り。
(訳文)九州地方が豪雨になるという知らせが今朝届いた。
違和感を覚えた僕はChat-GPTに質問した。次はそのやり取り。
(ここから)
(僕の質問)
News arrived this morning of heavy rain in the Kyushu area.という文章は、「九州地方が豪雨になる」という天気予報の話なのか、それとも「九州地方は今豪雨である」というニュースなのか、どちらでしょう?英米人がこれを聞いたらどちらに解釈することが多いですか?
(Chat-GPTの回答)
News arrived this morning of heavy rain in the Kyushu area.という文章は、過去の出来事や状況、つまり「九州地方は今豪雨である」というニュースに関するものを指しています。具体的には「今朝、九州地方での豪雨についてのニュースが届いた」という意味になります。
「九州地方が豪雨になる」という予報の内容を伝える場合は、英語でその意図を明確にする必要があります。例えば、「There's a forecast for heavy rain in the Kyushu area.」などのように表現されることが考えられます。
したがって、多くの英米人はこの文を「九州地方は現在豪雨である」というニュースとして解釈することが多いと思われます。(ここまで。2023年8月25日午前7時30分)。
上の回答は、「ちょっと尋ねてみよう」と任意のネイティブスピーカーに聞くよりもはるかに信頼性が高いと思う。
どう判断するかは皆さん次第。最後に、小倉弘著『難構文のトリセツ』は、特に翻訳学習者には強く強くお勧めしたい英文解釈/翻訳の非常に優れた入門書だと思います。