金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳全般

今年何日休んだっけ?

2日ほど前にふと思うところがあって、 あれ?俺何カ月休んでないだろう?と一瞬思ったが、考えるのやめた。 とツイッターとフェイスブック(お友だち限り)に書き込んだところ、お友だちのお一人から、 「じっくり考えるべきじゃない?」 とのコメントをいた…

「産業翻訳イントロダクション」(上智大学文学部英文学科 2021年春の講義)を公開します。

本日より、上智大学で私の行った授業(Youtube)を次の要領で公開いたします。 科目名 上智大学文学部 英文学科Translation Theory 1 (輪講)(2~4年生が対象のオンデマンド授業) 開講学期 2021年度春学期 6月10日(木)講義分の授業動画(96分) 担当教…

翻訳って一見無駄なことが・・・(翻訳に関するふと思いついたこと2題)

いずれも自分自身のFBへの書き込みです。 ①翻訳って、一見無駄なことが無駄にならない、という要素が他の仕事よりもほんの少し多いような気がする。だから自分にも務まっているのではないか、と今日ふと思いました。(2020年9月10日) ②ホント、他人の翻訳を…

損得勘定

出会った言葉: 自分のなかのよきものを育てたいと思えば、ソントクのある関係からは離れていたほうがよいのです。 上野千鶴子(鷲田清一 「折々のことば」本日付朝日新聞) この言葉の後に、鷲田さんの解説で「人を損得で値踏みしていると、視線はブーメラ…

フリーランスを続けてきたことの「負担」

妻は次男の給料日(いわゆる「ゴトー日ではありません」)をしっかり覚えていて「給料日まであと3日だね」「明日給料日だね」とか言ってはうるさがられている。 元々きちんとした人で、結婚後35年間の家計簿は全部保存してあり、1986年5月(結婚の翌月)か…

主役は30代

今、ある本を訳していてそろそろゴールが見えてきたので、編集の方と売ることを視野に入れた相談に入りかかっている(もちろん基本は出版社に任せている)。 ただし、テーマが僕が以前にいた業界に関連する話なので、鈴木の人脈も使えないかと言うことで元同…

トライアルに関する二つのアイデア

アイデア1:トライアルの結果を、コメントと共に送付するという有償サービスどこの翻訳会社の応募要項を見ても、「選考結果については翻訳会社から一方的に通通知するが、それ以上の問い合わせには一切答えない」以外の事例を僕は見たことがないのだが、ト…

引退後?

昨日の「新報道2001」の特集は「引退後の人材活用」の話だった。60歳以上の高齢者を活用している企業にとっての利点/問題点、高齢者にとっての利点/問題点。高齢者が再雇用先で引き起こす問題点の原因は、その多くが高齢者の「プライド」なんです、という…

リフレーションとは何か

ビジネスマン向け英語教育で定評のあるQ-Leap様での「ビジネスに役立つ金融経済英語」の第3回が月曜日にリリースされました。今回のテーマは「リフレーション」です。 すでに皆様よ~くご存知の言葉だとは思いますが、一部には誤解や混乱もあるようです(「…

上智大学文学部2021年春「産業翻訳イントロダクション」1回分を公開します。

このたび、上智大学文学部様のご承認を得て、次の要領で授業(Youtube)を公開することになりました。関係者の皆様のご尽力に心から感謝いたします。 以下は要項です(変更の可能性はあります) 科目名 上智大学文学部 英文学科 Translation Theory 1 (輪講…

オノマトペ

中原道喜著『誤訳の常識』(聖文新社)のPart5がすべて(pp141-190)オノマトペであることは意外に知られていないかも。 www.amazon.co.jp

「産業翻訳イントロダクション」(上智大学での春学期の講義の第1回)は公開の方向で調整中。

先日行った上智大学での授業の1回目「産業翻訳イントロダクション」(収録時間95分程度)は、1回目の講義分のみ公開の方向で大学側と調整中です。 何しろ完全オンラインで提供した授業(番組)の公開はそもそも前例がない(コロナ禍で初めて実施)らしく、校…

思えば、翻訳界の低迷は・・・ :出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉕

(1)昨年の今日The greatest of faults, I should say, is to be conscious of none.[意味] 欠点の最大のものは、欠点をひとつも意識していないことだろう。(佐々木高政著『英文解釈考』(金子書房)p19)*英語で人生訓を学ぶ本から。受験生じゃないので…

大学生向けに産業翻訳の入門編を講じる③ー遅れてきた学生(後日談)

3日前、この春に2回講師をした大学から連絡が来た。 私の採点と講評を見た学生のうち一人から「自分の提出したファイルの内容が反映されておらず、ほぼ白紙の状態のままの提出になってしまった。メールで返却の評価を見て気が付いた。提出遅れという扱いでも…

東京オリンピック期間中は英字新聞を読もう!(英語学習者向けのメッセージ)

授業を2回担当した大学生20人分の採点と講評今終わりました。12時間ぐらいかかった。 正直言って、今はこの仕事に生活がかかっていないので、コスト無関係で取り組めたけど、日々締め切りに追われていた10年前、あるいは5年前でもできなかったと思います(そ…

小説家と翻訳家②

(以下引用)翻訳家と小説家の間には多少の違いがあるように思う。翻訳家には様々な文体を自由に使いこなし、訳す作品に応じて文体を選ぶことのできる人も多いが、小説家の場合はいろいろな文体を知っていても、それを道具として選ぶことができない。文体が…

大学生向けに産業翻訳の入門編を講じる②(産業翻訳の認知度)

大学生の試験答案を毎日少しずつ採点しながら講評を書いている(これだけで十数時間コースになっております)。 最終問題を授業の感想として100点のうち5点を配したので、皆さん何か書いてくれます。それを読んでいて分かったのは、大学生がいかに産業(実務…

大学生向けに産業翻訳の入門編を講じる

上智大学文学部のTranslation Theoryという科目の非常勤講師の一員として半年間で講師6名×12回のうちの2回を担当した。担当は「産業翻訳イントロダクション」。6月10日と17日の2回、100分授業×2回(私以外は文芸または字幕翻訳)。同校が産業翻訳者を講師に…

「ビジネスに役立つ経済金融英語」第2回

ビジネスマン向け英語教育で定評のあるQ-Leap様のホームページ「ビジネスに役立つ経済金融英語」の2回目の連載が掲載された(毎月1度)。こちらの経営者、ビジネスマンの皆さん向けに、「ちょっと聞いたことのある経済用語」についてのやや軽め、というか「…

『翻訳教室』(柴田元幸著)の魅力

柴田元幸著『翻訳教室』(新書館)を読んでいて実感するのは、柴田先生が教室にいる学生たちと対等の立場で意見の交換をしている様子がわかること。これはなかなかできるようでできないのではないか。 授業とか講義って「何でも知っている講師が何も知らない…

TOEICって、とどのつまりは英語版「リーディングスキルテスト」②

僕は日本語(国語)に新井紀子先生が提唱されている「リーディングスキル・テスト」が必要なのと同様に、英語にはTOEICが必要だと思う。TOEICって、文章の鑑賞とか文章を味わうとか教養をつけるためではなく、情報を正確に取るための試験と考えれば面白くな…

多読多聴学習とTOEIC

今井むつみ著『英語独習法』(岩波新書)のpp146-147に、「多読学習の目的と限界/語彙を育てるには多読でなく熟読」と説明があるが、要するにこれは、いくらTOEICの勉強をやって900点取っても、TOEIC向けの勉強だけではいつまでたってもTIMEは読めるように…

いつまでもアマと思うなよ 8年後の逆襲(?) ~金融翻訳者が語る自立するための心がけと 具体的な方法 2~

最近、昔の資料を引っ張ってはブログに再掲していますが、以前の私のツイートに反応してくださった方がいてこれも公開されていたことを思い出しました。直接リンク先をツイートすればよかったのですが、いったんこのブログを通すことにしました(なお、この…

営業に対するマインドセッティング(テーマ3:似非プライドをかなぐり捨てる(2008年時点での感想)

昨日の続きです。2008年7月に行ったJTFセミナー私にと「いつまでもアマと思うなよ」~金融翻訳者が語る自立するための心がけと具体的な方法~のテキストから。あくまでも15年前の私の意見であり、ここで述べられている具体的な手法等が今も通用するとは思い…

営業に対するマインドセッティング(テーマ2:しゃにむに営業後の反省とその後の方針(2006~2008年の事例))

(以下は、2008年7月のJTFセミナーで公開した、ある翻訳者の方の事例です。15年前なので今もそのままの方法が使えるとは思えませんが、皆さんのマインドセッティング上のご参考になるかと思い、ご本人のご了解を得て公開します)。 当の本人からメールが来て…

営業に対するマインドセッティング(テーマ1:飜訳会社への営業を開始する)

以下は、2008年7月のJTFセミナーで公開した、僕がかつての僕の教え子(昔1年間だけ翻訳学校で講師をしていました)と交わした会話とその後の経過(テーマ2をごらんください)である。話したのはこの2年前なので、今からは15年前ということになる。営業の仕…

ZoomとYoutubeのど素人が96分の動画を一人で録画し、Youtubeにアップロードしてわかったこと。

某大学で産業翻訳に関する講義をすることになった(100分×2回)。当初予定では教室で対面授業のはずが、コロナ絡みでZoomの録画をアップロードすることに(学生はアップロードされた番組を視聴する)。 反応のわからない相手に、Zoomを使って講義するなんて…

TOEICって、とどのつまりは英語版「リーディングスキルテスト」

「TOEIC対策講座初心者向けのイントロダクションとして、 レッスンを始める前に「オール・ジャパニーズのTOEIC(過去問の日本語訳テスト・リスニングも日本語で録音したもの)を受講してもらい、採点の上(ほとんどの人が900点以上を取るはず) TOEICを母語…

飜訳会社への応募条件②―TOEIC900点、そんなに大変か?

一昨日の書き込み(このブログに書いたものとほぼ同じ内容)の後、私は次のやや刺激的な投稿をお友だち限りで書いた。 ①「私は英検1級持っていますが、トライアルに全然受からないんです」という話は聞いたことがない(ちなみに僕は英検1級を取って独立した…

飜訳会社への応募条件

以前から思っていた素朴な疑問がある。 翻訳会社はなぜ、応募書類の一つとして公的な英語の試験(英検や国連英検、TOEIC、TOEFL)の合格証やスコアの提出を求めないのだろう?語学関連の仕事でしょ?必要条件じゃないの? 上の疑問を昨日自分のフェイスブッ…