金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

ホームページ翻訳(和文英訳)から見えてくるもの②:誰のための英文?

現在、某サービス会社(A社)のホームページ/パンフレット/取扱説明書/利用規約等の和文英訳をほぼ全面的に請け負っている(最初にコンタクトいただいてから2年ほどになる)。
今、サービスの利用規約の英文をチェックしているのだが、それでつくづく思うのは、たとえばA社のサービスの説明文書をちゃんと(A社のサービスを利用しようとする外国人が利用できるように)訳すには、A社から参照先になっている関連会社のサービス(たとえばその1社をB社としよう)も英訳する必要がある、ということだ。
例えば決済である。
その会社の決済の一部で、ある決済会社(B社)のサービスを利用できる形になっており、そのサービスの詳しい内容についてはB社のホームページ先を見るようにとの指示があって参照先が明示してある。ところが参照先のページには日本語しかないのだ!
これは結構、というか、かなりシリアスな問題だ。
なぜならA社のサービスを利用しようとしている外国人の顧客がB社の決済を利用しようとしても英語では何も読めないのでその決済方法を事実上使えないからだ。
僕は、プロダクトマネジャーとしてこの問題点をA社に報告する(これも僕のサービスの一つだと思っている)つもりである。ただしA社にだってできることは限られよう(A社とB社は対等なビジネス関係にある)。混乱を避けるのであれば英語版にはB社のサービスを乗せないという選択肢もあり得る。もちろんB社のホームページ等を英訳することも提案できるがそれはA社が口出しできる話ではない。
・・・(総合的な)翻訳会社って本来、そういう問題のソリューションを提供すべきなんだよな~。
と思いながらチェックしている最中です。