現在、某サービス会社(A社)のホームページ/パンフレット/取扱説明書/利用規約等の英訳(原文は日本語)をほぼ全面的に請け負っている(最初にコンタクトいただいてから2年半になる)。(ちなみに英訳案件の時は僕はプロダクト・マネジャー(ネイティブ翻訳者の訳した英文のチェックと全体調整)に徹しています)。
今、A社の利用規約の英文をチェックしているのだが、それでつくづく思うのは、たとえばA社のサービスの説明文書をちゃんと(A社のサービスを利用しようとする外国人が利用できるように)訳すには、A社から参照先になっている関連会社のサービス(たとえばその1社をB社としよう)も英訳する必要がある、ということだ。
例えば決済である。
その会社の決済の一部で、ある決済会社(B社)のサービスを利用できる形になっており、そのサービスの詳しい内容についてはB社のホームページ先を見るようにとの指示があって参照先が明示してある。ところが参照先のページには日本語しかないのだ!
これは結構、というか、かなりシリアスな問題だ。
なぜならA社のサービスを利用しようとしている外国人の顧客がB社の決済を利用しようとしても英語では何も読めないのでその決済方法を事実上使えないからだ。
僕は、プロダクトマネジャーとしてこの問題点をA社に報告する(これも僕のサービスの一つだと思っている)つもりである。ただしA社にだってできることは限られよう(A社とB社は対等なビジネス関係にある)。混乱を避けるのであれば英語版にはB社のサービスを乗せないという選択肢もあり得る。もちろんB社のホームページ等を英訳することも提案できるがそれはA社が口出しできる話ではない。
自社のホームページを英訳するといっても、サービスの説明になってくると、他社(のサービス)にも関わる複雑な問題が絡み合ってきて相当面倒になってくるので、どこかで区切切る(スミマセン、ここから先は他社のサービスなので・・・と謝るしかなくなる)必要がでてきて大変なのだ。ビジネス関係によっては、他社のホームページの関連に関してのみ英訳する必要もあるかもしれない。その場合は他社との交渉も出てくるだろう(今の私のケースではそこはあきらめたわけ)。
・・・(総合的な)翻訳会社って本来、そういう問題のソリューションを提供すべきなんだよな~。
と思いながらチェックしている最中です。
英訳のご用命はティーベスト(僕の会社)まで!