金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

営業関連

営業日誌(2018年4月)

皆様、昨日の「ちょっと自慢:家計簿32年」の書き込みに暖かいコメントありがとうございました。我が家はここ数年段階的に震災対策をしてきたのですが、唯一残っているのが「今大地震が起きたらお父さんは間違いなく落ちてきた本で死ぬ」と呼ばれている私の…

独立して気がつくこと(フリーランスになるってことはさ・・・③)(2018年3月)

30年以上サラリーマンをやってきた友人が会社を辞めて自営業者になる。その彼が「最近自分がケチになったような気がする」と。 「コスト意識が芽生えただけではないか?」と指摘したら深く頷いていた。

「機械(ソフトウエア)ができることは機械にさせた」利益は顧客に還元しなくてよいのか?(2018年3月3日)

「機械(ソフトウエア)にできることは機械にさせる」という考え方には僕も反対しない。「てにをは」や誤字脱字のチェック、同じ用語を使わなければならないところにその用語を使う。長い単語の打ち込みを省略する、等々だ。 もちろんそれを機械にさせること…

書店に置いてもらった本、置かれるようになった本(2018年1月16日)

以下は、つい2時間ほど前の、今晩の夕食時の会話である。 「ほい、これが見本。おじいちゃんの仏壇にお供えしよう」「わ~、スゴいわねーお父さん、表紙がきれいじゃない!」「だろ?」「しかもとても厚いのね・・・」「ま、まあな。なんたってお前、2年半だ…

出版翻訳と「採算」(2017年12月)

実務翻訳の時は頭の中の3分の1ぐらいは採算を考えている。締め切りが比較的近い(長いものでも一カ月ぐらい)こともあって時間あたりWord数(と売上高)が常に頭の中に残っている。1カ月単位で売り上げも計算します。単価交渉もする。 しかし書籍は別だ。 最…

翻訳業と「採算」②(2017年12月)

思わず担当編集者にメールして印税率と初版部数を確認し、時給1000円を切る事実にめくるめく快感を覚え、「ヒットしてくれい!」と祈りすがる卑しいアタシ。

独立した時に決めたこと(2017年12月3日)

独立した時に決めたことがある。 「当初数年は知り合いの伝手に頼らない」こと。 理由は2つ。①ゼロから自分で仕事を増やす営業力をつける必要があると思ったから。②実力もないのに紹介してもらって失敗したら紹介してくれた人の顔をつぶすことになると思った…

フリーランスの心構え(2017年11月)

仕事は自然には降ってこないぞ。 取りに行く努力を続けていると、降ってくることがたまにあるんだ。 「何で仕事が来ないんだろう?」とぼやかずに「自分のどんな努力が足りない?」と努力しながら考える!

お人好し(2017年11月5日)

「お父さん、そうやってお人好しに何でもかんでも引き受けていると本当につぶれちゃうよ!」「は、はい」「あなた、利用されているのよ、そうだわ、きっとそうなのよ!」ボルテージは上がる一方である。「い、いやそういうことでは・・・」「今度はちゃんと…

仕事の連絡にメールが使われなかった理由(2017年10月)

先日、まったく知らない方から(しかも個人名)メッセージが来たので「なんだろ~」と思ったら、仕事の話だった。 何でわざわざメッセンジャー使うのかなあ、メールしてくりゃいいのに・・・と思いつつそこからお互いにメールアドレスを交換して・・・今度打…

フリーランスへの追い風(2017年1月)

大手企業の時短や働き方改革の動きは、我々フリーランスへの超追い風になるのではないかな?なんてったって隙間がたくさんできるから。

意外なツボ(2016年12月)

昨日朝7時にO社(ソースクライアント)からメール。「この原稿お願いします」。400ワード。 一昨日の夜に「明日来るかも」とのメッセージがあったので「別件があり、それを終えてからなので午前中が目処」と書いておいた。 7時30分頃から読み始める。比較的…

僕が講師を辞めた理由(2016年12月4日)

昨日も1日中仕事の後、西葛西のロイヤルホストで打ち合わせ、その後地元のおでん屋で痛飲。 打合せの席でいろいろなお話しをしながら、(教えることを含め)他人の前で話をしようとする準備は、いろいろと頭の中が整理できて確かにプラスになるなあとあらた…

頼られると思うからこそ頑張れる(2016年10月)

某P社から昨日きたスケジュール確認メール「Aレポートに関しては、11月12日土曜日中に英語原稿が仕上がる予定です。予定では30ページほど担当して頂くことになると思います。一日A4で3ページ程度の感覚で、最終的には11月23日までに完了を目指しております。…

「瓢箪から駒、みたいな」(和英案件)(2016年10月16日)

自業自得と言いますか何と言いますか、金曜日に原稿も見ないで受けてしまった仕事のおかげで朝から晩まで仕事でした。その割に翻訳時間が長くないのは、睡眠時間を7時間にしているのと散歩を必ずいれているため。 実は金曜日には同じソースクライアントから…

マッチ率で割引を要請してくる飜訳会社にどう対応するか

(以下は「マッチ率で割引を要請された場合、どう対処すればよいか?」というNさんからご質問に対する回答である)。 僕のTM(翻訳メモリ)の使い方はかなり少数派らしい、ということをまずお断りします。僕は自分の過去訳のパターンを見るためだけに使って…

「大企業病」に関する2題(2016年9月)

(大企業病:その1) 某上場企業との取引でのミニマムチャージを2万円(消費税別)としている。2年ぐらい前からそうしている。 2万1600円の先方の過払い(当社のもらいすぎ)の疑いを7月に見つけたのは相方。「お父さん、2万1600円多すぎのような気がする」…

「遠慮なく電話してください」(2016年9月)

ここ数カ月、お客様に「私にメールしてすぐに返事が来なかったら見逃している可能性があるので遠慮なく電話してくれ」とお願いしている(僕は基本的にすぐに返事できないものにも「メールを受け取りました」というメールを送ることにしているので)。今日も…

故郷に錦?ー地元の書店に訳書が置かれるということ(2016年7月29日)

hontoって店舗を登録しておくと、特定の書籍の在庫があるかどうかが分かる。 文教堂西葛西支店。『Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法』の在庫はずっと✕だったんだけど、昨日初めて「在庫〇」になっていたので、散歩がてら行ってみたら確かにあった…

「個人の強み」(2016年7月16日 )

たった今、ソースクライアントから電話があり、火曜日以降の仕事を打診された。先方は休日出勤中。「仕事は週明けでもウィークエンドのうちに連絡がつき、予定を押さえられるのはデカい」と言われる。

結果オーライ?(誠実だったがやや稚拙だったセールストークの事例)(2016年6月)

先方は当初、私にやる気がないと思ったのではないか。 「私、W社のMと申します。守秘義務契約本日届きました。ありがとうございます」 W社はリーマンショック後の上昇相場に乗り切れなかった不幸なヘッジファンドの閉鎖で3年ほど前に取引がなくなった金融機…

翻訳会社の追求はしばしお休み(2016年6月)

昨日は翻訳会社3社からの案件を断った。理由は「忙しいから」。 以前なら上のうち一つは受けていたはず。でも今後のことを考えて受けるのを止めた。もちろん、そこには計算もある。実は先週末に新しいソースクライアントから初の仕事を受注したのだ。この3月…

受領確認メール(2016年6月)

メールが来る。今は忙しくて答えられない。したがってとりあえず 「メールを受領いたしました。ありがとうございます。追って(あるいは○○日中に)あらためてお返事します」 と返事をする、という対応をどうしてできないのかな? 先日のL社(飜訳会社)の担…

締め切り日の誤解をめぐるこっけいな(?)やり取り(エッセイの分納)(2016年5月)

昨日は本来月曜日納品のエッセイ1本(約2500ワード)を夕方まで3分の2ぐらいざっと訳し、先方に電話。 「え~明日の分納ですが、3分の2ぐらいなら何とか・・・」「え、鈴木さん、今日ですけど?」 「まさか・・・」と思って先方のメールを見ると「土曜日に・…

新しいノート(2016年5月)

5月24日(火) おはようございます。 [昨日の自分] 起床:4時15分体重:76.4kg、体脂肪率24%、体脂肪量18.3kg前日比:-0.6kg、+2%、+1.4kgピーク:体重は79.0kg(3/6/16)脂肪量は19.9kg(12/7/14)間食: ショートケーキ半分運動: ウォーキング4.5キロ。9…

ソースクライアントからの仕事を断った話と和英翻訳における(PMとしての)私の役割について(2016年5月18日)

昨日も3件納品した後は少しゆっくり。夕方に実家まで散歩して今日から始まるR大学のWSJ講座の準備でもしようかなと思っていたところに電話(午後6時30分)。某ソースクライアント。「明日原稿できるので金曜日に納品してもらえないか?」和英案件2800文字だ。…

僕が和英翻訳をあきらめた理由②

Aさんのサークルに和英翻訳者の「募集広告」を出した。募集、と言っても今すぐ必要!ということではなく、将来機会があれば僕と一緒に和英(日本語→英語)をしてもよいかな?と思ってくれそうな人を探していますという募集の打診みたいなお知らせ。「英語の…

翻訳会社を逆側から見ると・・・(2016年4月)

昨日の件にもう1点補足。 10年ぶりに1円の値上げをしてくれた翻訳会社HB社。僕はこの会社に10年間、お中元とお歳暮を送り続けている(前は毎回5~6社に送っていたが、取引がなくなったり、コンプライアンス上受け取れなかったと言われたりして、今はこの会社…

フリーランスとしてのやりがいを感じるとき(2016年1月)

昨日は午後から突然忙しくなった。2件ともソースクライアントから。 (1)「鈴木さん、某国に関する投資レポート、今週中に出したいので明日の午後5時までになんとかお願いできないだろうか?」「量はどれくらいで・・・?」「いつものレポートで4ページ…

人事は他人事(自分の人事を決められる自営業者)(2015年12月)

昨日は元同僚で3つ先輩のSさんと食事。彼は某中堅証券会社のナンバー2なのだが、「俺たちは組織の中でどんなに偉くなっても自分の人事を自分で決められない」「社長じゃなきゃね」「いや、上場企業の場合、最近は社長もだ・・・その点お前はエラい。お前の…