金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

相手が日本語に切り替えた理由

3~4ヶ月に一回、日本に住む外国人から電話がかかってきて、その方が大使館に提出する書類を翻訳する仕事を請け負うことがある。何しろ会ったことのない外国人なので、直接お会いして成果物と現金を交換するという方針にしている。昨日もそうした仕事で、おととい電話がかかってきて、書類をメールで送ってもらい、翻訳が終わったら西葛西駅周辺で書類を渡し、お金を受け取った。

最初に電話を受けた時に、彼は僕の日本語を理解しているようだったが受け答えがやや不自然だと思ったので、Do you speak English?と尋ねたら流暢な英語(最初はネイティブではないかと思ったが、書類を見てそうではないことがわかった)で返ってきたため、その後のやり取りは基本的に英語となった。「基本的に」と書いたのは、彼はここぞというときになると(僕からするとぎごちない)日本語に切り替えていたからだ。「なぜだろう?自分の英語力に自信がないからなのかな?」とも思ったが対して気にしなかった。

昨日の夕方西葛西駅の交番前(一番安全なのでいつもここにしている)で待ち合わせの時も、彼(アジア系で日本に帰化されていた)は日本語でしゃべっていた。翻訳を渡してお金をもらい、別れ際に「〇〇さん、どういったお仕事ですか・・・?」と尋ねたところ、「実は翻訳者でして・・・」にびっくり。役所に出す提出書類は本人が翻訳してはいけないということだそう。なるほど、どおりで英語も日本語もできるわけだ、と思って別れたのだが、その直後に気がついた。

彼が英語での会話の間に時々日本語に切り替えていたのは、「僕(鈴木)の英語がぎごちなくて頼りないから」と思ったからかもしれない(恥)。