金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「脱サラする友人に書いたメモ」(2018年10月)

以下は先日、某社を早期退職してフリーランサーセミナー講師業)になりたいと言ってきた友人に送ったメモ(固有名詞以外はほぼそのまま)。

年齢はほぼ僕と同じ、お子様方の教育も終わって経済的に切実なプレッシャーがあるわけではない。ただ、スタッフ部門一筋で営業に出たことがない。

皆さんの何かのご参考になれば・・・

(以下引用)
おはようございます。いただいた書類を拝見しました。4つだけ気がついたことを述べさせていただきます。

1.セミナーコンテンツにしろ業務内容にしろ、内容が多岐にわたるので、分類した方がよいと思います。それと順位付け(どれが得意か、どれを一番にやりたいか、など)。いろいろできることを示したいのはわかるが、総花的に見せられると「結局あなたは何をやりたいの?」となりかねないので損だ。

2.営業先に当たる時のコツは「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」。
あまり選り好みせずに、セミナー企画をやりそうな派遣会社や伝手にはとにかく次から次へとあたることが肝心。営業を始めたばかりの人は、おっかなびっくりで対象を絞る人が多く、そういう人は1件の為に一生懸命準備して1カ月に1件あたって落ちて落ち込む。

たくさん当たると自分のセールストークも磨かれるし、問題点も明らかになる。相手の方との性格の合う、合わないも分かってくる。何より「落ちても平気になる」。100社あたって数社登録できればよいくらいでちょうどよいと腹をくくる。翻訳者の後輩には「とにかく選り好みせず、翻訳会社のリストで五十音順の「あ」から機械的に当たれ、と言っています。

3. 知り合いに紹介を頼むのは反対しないが頼りすぎないこと。うまく行かなかった場合、人間関係が壊れかねないので。

4.履歴書の年月の表記について:西暦じゃないとパッと見た時にわかりません。ただ、頭の硬い人もいると思うので、併記が無難かも。そういえば眞子様が婚約記者会見の時「お知り合いになられたのはいつ?」と尋ねられて「2012年・・・」と答えたのがネトウヨに波紋を呼んだらしい。

最後に、営業やってめげそうになったら僕に連絡しろよ。

僕は腐るほど断れ続けたし、営業に関しては大抵の失敗はしているので(証券マン時代には名刺を目の前でやぶられたことあり(1回だけどね)。)

以上。