色々思うところがあり、ここ半年ぐらいでこれまで付き合いのあった翻訳会社との契約更新を次々と止め、あるいは連絡が来ても原則断るようにしている。
10年前のJTF講演会で「請求書の数が5社になったら新規開拓を!」と息巻いていた自分が別人のようである。
いや、別人なのだ。もう10年たったのだから。僕は年を取ったのです。
そんなわけで現在はソースクライアント4社と翻訳会社1社が稼働中で、うち2社には「数年後に僕が止めたらこの人に任せて」という意味で、僕より10歳以上若いある人を紹介した。もっとも、僕にできることは紹介までで、その後トライアルに合格し、現在活躍されているのはその方の実力です。
で、昨日そのうちの1社と年末までの予定を電話で話していた折のこと。
「鈴木さん、11月は〇〇日~〇〇日、12月は〇〇日~〇〇日(それぞれ二週間ずつぐらい)、大丈夫ですか?」
「あ、だいじょぶ、だいじょぶ。ほら、僕ほかぜ~んぶお断りしてるから。心配しないで!」
「それはよかったわ」
「・・・でもね、Sさん、僕のこと見捨てないでね」
「え?」
「もう俺さ、御社とほか数社以外全部断っちゃってるんで、御社から見放されたら僕もうおしまいなの・・・」
「は~い」
「御社と心中なんです」
「あぁ、そうなのね。ご心配なさらないで。頼りにしてますからお願いしますよ」
「は~い」
やっぱ弱気が出たね。半年後に必死に営業してたりして。
(後記)上を書いたのは今から4年前の今日。2002年の独立以来、がむしゃらに顧客開拓をしてきましたがこの時(の半年ほど前)を境に新規顧客開拓営業を止めています。その間、おかげさまで、先方からのアプローチでいくつか定期の仕事をいただけるようになりましたが。昔ほど経済的に追い詰められていないこともあり、限られた数のお客様との仕事に丁寧に取り組むことを心掛けています。ちなみに上の記事で紹介したお客様からは今も毎月お仕事をいただいており、お付き合いは12年になります(2022年10月16日記)。