語彙力は英検1級クラスで、英検準1級レベルの構文把握力があり、
やや稚拙ながらそこそこ読める(=日本人の読者には理解できる程度の)日本語を書けるものの、
訳抜けも散見され、
そして、何といっても
書かれている原文の意味(含む文脈)をまったく分かっていない翻訳者。
てな感じでしょうか。
そう捉えると、現段階では分野によらず機械翻訳の単独利用は無理で、人間による管理がどうしても必要(自動運転車と同じで、この部分は機械翻訳がかなり高度化しても変わらないような気がする)。
ただし人間が訳す場合に「思い込みで訳がずれそうな自分」とのバランスが取れるという利点を持っているような気もする。
以上は、僕が5社の機械翻訳の「お試し版」を使ってみての、2023年3月時点での感想です。この感想はきっと変わっていくでしょう。
・・・
現役の翻訳者の皆さんは、「使える、使えない」「勝てる、勝てない」というレベルではなく、機械翻訳に訳させてみた肌感覚を記録(発表)しておくべきではないかなあ。いろいろな感想や意見があってよいと思いますが、残すことが大事と僕は思います。
間違ってたっていいじゃん。「権威者」のご宣託を待ってないでさ。
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