金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

つみたてNISAについて(2024年4月27日)

日経平均が大幅に下げたことで、1月に始まったばかりの新NISAに関していろいろな(主に否定的な)騒ぎがあった模様です。その報道やらSNSを見ていて思ったことを、昨日から今朝までにFacebookに書きました。以下はそのコピペです。

①上昇している時にはしゃぐのは楽しいからいいんだけどさ、ちょっと下がると「NISAで大損」とか騒がないでほしいなあ。だって「余裕資金」を「10年単位で」投資する仕組みですよ、これ

②ちなみに株式投資に関する僕の一番の自慢は、長男が生まれてしばらくしてからはじめた「るいとう」(NISAの前身)で複数銘柄を毎月コツコツ積み立てて5年ほどで単位株にし、その後ず~っと、つまり20年以上(もう25年ぐらい?)持ち続けてるってことかな。株価は8倍。単位株到達時点での配当利回りは16%という計算になる(今の時価で買っても2%超)。すでに配当だけで十分元が取れている。投資利回りは配当を考えなくても年率12%ぐらいじゃないかな。もう売れないよ。
成功のコツ?

そりゃあんた、「忘れてた」ってことです。

③ちなみに子どもたちの名義で続けた「るいとう」10年ぐらい続けて積み立てを止め、そのまま持ちっぱなし(単位未満株は処分しました)。
二人合わせて6銘柄で、当然パフォーマンスには大きな差が出たが、さすがに損になっているものはありません。一番いいのがさっきの8倍で、一番悪いのでも、ここ10数年の低金利の定期預金よりははるかによいと思う。どれも配当込みで考えればかなりの投資利回りではないかな。
要するに、「子ども預金」よりもずーーーーーっとよかったってことさ。

僕の世代の皆さんは年齢的にもう遅いかもしれないが、お子さんやお孫さんには、銘柄を厳選して「子どもが二十歳まで」とか考えて始めるにはいい仕組みだと思いますよ。NISA。
2,3カ月であれこれ言うものではないのよ、あんた。

③たとえばこういう考え方はあると思うよ。
(i)若い社員(たとえばウチの息子たち)が将来何かに使う必要が生じた時のために、預金の代わりに余裕資金をNISAで積み立てておく(実際、僕は彼らが社会人になった時、「なんでもいい。少額でいいからNISAで積み立てておけ」とアドバイスしました)。
(ii)結婚して子どもが生まれた時に、あるいは孫のために「子ども保険」あるいは「子ども預金」のつもりで、たとえば「彼または彼女が20歳になるまで毎月〇〇万円」積み立てておく(ウチはこれで始めたが、10年ぐらいたったところでさる事情(後述)で積み立てを止めた)。
②と絡めて思うのだが、「自分のため」というよりは「子や孫のため」の方が長続きし、結局はうまくいくような気がします。
実は僕自身もるいとうで積み立てていました。証券会社の社員は株式の売買にはかなり厳しい制約があるが、るいとうは短期売買ではないので普通に申し込めたからです。ずっと持っておくつもりでしたがマンションを買った時に頭金のために全株処分しました。当時10年ぐらい保有していた銘柄はすべてそこそこの利益を出して「よかったね」と言っていたものです。この時、子どもたちの持株は「子どもたちのものだから」と処分しなかったのですが、これを機に(だったか、保有銘柄が単位株になるのを待ってだったか、今となっては記憶がさだかではないですが)積み立てを止めました。ただ、毎月ためて20年経ったときの残高よりも累投の時価の方が高いので、結果オーライとは言えるかも。

ちょっと(というかかなり)残念なのは、私が処分した銘柄の中に、単位株のFR社があったこと。当時でも30%ぐらいの利益で「いい時に売れたね」と言っていたのだが、株価がその後50倍以上になるとはまったく予想できなかった。こどもの分にしてたらよかったのにね、と時々夫婦ではなします。

お断り:僕は元証券会社の社員ですが、証券会社の回し者ではありません。

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