先日の新田順也さんのマクロセミナーで印象に残った言葉の一つは
「自分で調べてみなさい」だった。
確か別のマイクロソフトMVPの方の言葉を紹介されたのだった。講義中に質問を受けるとそのMVPの方は直接答えずに「ご自分で調べて下さい」と言ったというのだ。
「自分で調べる」というのは翻訳の場合は当たり前のことで、僕もたまに講義して受講生の方から何か質問を受けると「ご自分で調べてみましたか?」と言っているし自分でもそうしているつもりだが、
パソコン周りや、マクロといった「自分の得意でないもの」については、調べずに安易に答えを聞きにいってしまう。そのことを自覚したのである。
私が他人に「調べてみれば?」と自信を持って振れるのは、そのプロセスを取れば何らかの答えが見つかるはずだ、ということを経験で知っている(土地勘がある)からなのだが、自分の知らない分野にはそういう行動を取れず、気がつかないうちに心理的に壁を作ってしまうのは、その辺の「プロセスの先」(着地点のイメージ)が見えないからなのかもしれない。
先日ワードを立ち上げた時にTradosのツールバーがみつからず青くなったことがあった。すぐにbaldhatterさんに電話しようと思ったのだが、「ちょっと待て」とささやく自分がいて、googleで検索してみると高橋さんのブログでそれに対する答えが見つかったことがあった。
新田さんのお話を聞きながら、「ああそういうことなのね」と胸にストンと落ちた。
とにかくまず調べてみる。簡単なことで普段実践しているつもりでもできていなかった自分を自覚させられた印象深いエピソードだった。
(直後に書いた後記)
先ほどの「自分で調べる」の補足
僕の場合、事実関係、理由、言葉はしょっちゅう調べているんだけど、「こんなとき、どうする?」という調べ物をすることはほとんどない。
つまり、どういう用語を打ち込めば「こんな時、どうする?」の答えに近づけるかのノウハウがない、というか経験値が少ない。
・・・ということを先ほどの書き込みの後でいくつも調べ物をして気がついた。
さ、仕事しよ。
新田順也さんのご紹介↓(翻訳者の奥様にもお世話になっております)