秋元康さんの作詞は文字通り「詞を(ゼロから)つくる」のではなく、多くの作家に書かせた詞をた~くさん読んでその中から自らの感性に合った言葉を「選ぶ」のだ、と以前テレビで紹介されていた。
これが本当だとすると、たとえば英日翻訳では、AI翻訳は秋元康さんに似た方法を取れると思う。つまり表現の引き出しを広げてもらうのだ。
試しに、次のプロンプトとそれに対するChatGPTの答えはこうだ。
プロンプト:「私はうれしい」という日本語の表現を20出せ。
ChatGPT
- 私は幸せです。
- 心が躍っています。
- 喜びでいっぱいです。
- 幸福感に満ちています。
- 嬉しさで胸がいっぱいです。
- 満足しています。
- とてもハッピーです。
- 笑顔が止まりません。
- 心が温かくなりました。
- 感激しています。
- 歓喜に包まれています。
- 喜びで震えています。
- 幸せが溢れています。
- うきうきしています。
- 喜びが隠せません。
- 幸せの絶頂にいます。
- 感動で胸が熱くなっています。
- 喜びで心が躍ります。
- 大変満足しています。
- 幸せを感じています。
これらの表現は、日常のさまざまなシーンで「私はうれしい」という感情を伝えるのに使えます。文脈や感情の強さに応じて選択すると良いでしょう。(ここまで)
ChatGPTはまだ日本語表現が稚拙なので、英文を読んで一発でそれを自然な日本語に訳すのはできないのだが、あくまでもアシスタントとしてこういった一部表現の「アイデア出し」ではかなり使えるような気がする。僕の仕事分野では、エッセイ風の文章や、ノンフィクションの翻訳に使えるかもしれない(まだ思い付きで、試したことはない)。もちろん、ここに出てきたアウトプットを実際の自分の日本語(訳)にどう生かしていくかは、その人の日本語力に大きく依存することは言うまでもない。