金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

『ベンチャーキャピタル全史』トム・ニコラス (著), 鈴木 立哉 (翻訳)(新潮社)予約受付中

今日は、来月刊行予定の訳書をご紹介させていただきます。 『ベンチャーキャピタル全史』トム・ニコラス (著), 鈴木 立哉 (翻訳)(新潮社) 「ベンチャーキャピタル元年」と言われる今年、本書はこの手の歴史書としては本邦初のもので、ベンチャーキャピタル…

「オレとは人間のつくりが違う」(翻訳ストレッチの教材から)

昨日、翻訳ストレッチで次の英文について学習した。 Just as a good man forgets his deed the moment he has done it, a genuine writer forgets a work as soon as he has completed it and starts to think about the next one; if he thinks about his p…

『英語難構文のトリセツ』。第一印象は相当いい(20ページまで読んだ最初の印象)

この本、最初の20ページに取り組んだだけだが(所要時間40分ぐらい?)、相当いい。 ただし、使い方を間違えると宝の持ち腐れになると思う。 クイズ形式なので、「この問題に正解した、しなかった」で終わってしまいかねない、そういう建て付けの本なのだ。 …

「知床旅情」は森繁久弥さんの即興

出会った言葉:(ここから)あの名曲「知床旅情」はこの映画の宴会シーンで森繁さんが即興で作詞作曲したものである。撮影中に久松静児監督が突然、「ここでひとつ歌が欲しいな。繁さん、何か歌え」と言った。場面は、知床の漁師の息子(僕の役)の出征を祝…

理由を補足的に説明する等位接続詞forが文頭にくる(数少ない)例(翻訳ストレッチの教材から)

以前、等位接続詞のforは文頭に来ないという説明を紹介した。 tbest.hatenablog.com つまり上記の中で、 「④because~は文頭にも置けるが、for は連結する二つの節の間以外には置けない(鈴木注:これはforが等位接続詞だから)」という説明(杉山忠一著『英…

「なんでもいい!!」

今日、散歩中に自転車で僕を抜いていった親子。 お母さんは、そう女力士みたいな?肝っ玉母さんのような身体の大きな女性で、後ろに幼稚園生ぐらいかな、カワイイ男の子が文字通りチョコンと座っていた。で、お母さんがこう尋ねる。 「今日のお夕飯なにがい…

妙に懐かしい会話

昨日の午後、歩道を散歩していると右手の小学校の正門から年中ぐらいの男の子と小1ぐらいの女の子が出てきた。信号が青で男の子が先に横断歩道をわたり、6メートルぐらいの道路を渡り終えたぐらいで信号が点滅する。元々車のあまり通らない通学路だ。 女の…

譲歩を表すletの命令形(翻訳ストレッチの教材から)

「ひとりは孤独ではない」というタイトルの文章から。 A man thinking or working is always alone, let him be where he will.(原文に即した訳)どこにいようと、人間はものを考えるのも作業するのもいつもひとり。(モデル訳文)どこにいようと、考えるの…

使役動詞をすっきり整理(翻訳ストレッチの教材から)

使役動詞の使い分けについて、一つの動作を使って整理した分かりやすい説明があったのでご紹介します。 「娘に浴槽の掃除をしてもらった」の表現いろいろ (a) I had my daugher clean the bathtub.「私は娘に浴槽の掃除をさせた(頼めば当然やってもらえる親…

「翻訳とは科学的なものじゃない」:出会った言葉:2~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(239)

(1)2年前の今日ジェイ・ルービン「翻訳とは科学的なものじゃない。どうしても主観が入る。それが入らないと、人間のやる作業じゃない。……個人の解釈が入らないことには、何も伝わってこないと思います。だからこそ翻訳っていうのは古くなったりもする。言…

プロ中のプロから教えを受ける

9月に出る書籍の解説をお願いしたAさんから一昨日「解説」が届いた。その電文に 「訳文について、何か所か加筆修正を検討された方がいいのでは、という箇所があり、どこかで対面・オンラインでお話したい」 との一文があった。すぐがいいということになり、…

「(住民たちの)抵抗の背後にある歴史を理解すべきだ」:出会った言葉:3~5年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(238)

(1)3年前の今日「嫌なことから逃げても何とかなります」 ヒロシ(芸人/ユーチューバー)(Hero’s File 2019年7月26日付朝日新聞朝刊28面)*上記はこの記事(「朝日求人」の広告欄なのかな?)のタイトル。実はフルの発言は「様々な経験をしてきて思うの…

不定冠詞「a」は「いくつかあるうちの1つ」(翻訳ストレッチの教材から)

『改訂三版 英文法解説』(金子書房)では「不定のある1人/1つ」(p112)、『英文法詳解』(学研)では「ばく然と不特定のものと考えられた普通名詞/集合名詞の前(に使われる)」(p43)、『改訂版 英文法総覧』(開拓社)では「数詞oneの弱まった意味で…

「(『問題がありそうな人』を『みんなで』バッシングして憂さを晴らす)社会の先には、見せかけの『正義』と『萎縮』が蔓延するファシズムしか生まれない」:出会った言葉:2~5年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(237)

(1)2年前の今日「Youtubeは笑いのツボが違う」 伊集院光さん(2020年7月21日 テレビ東京放送「巷の噺」から)*伊集院さん曰く、「たとえば(タレントの)はなわ君はスタッフと一緒にいろいろな企画を考えて(Youtube放送を)やったが、結局一番受けたのは、…

because、since、as、そしてforについてのまとめ(翻訳ストレッチの教材から)

「sinceを使えばある理由を開陳して『さぁどうだ』と構える感じがする。becauseよりはやや弱い」(佐々木高政著『新訂 英文解釈考』(金子書房)p118) ・・・という解説文を読み、よい機会なのでbecause、since、as、そしてforについて手元の参考書で整理し…

「実務に詳しい専門家だからこそ判断を誤ることもある、という自分の専門性への恐れを失った組織や人間はこわい」:出会った言葉:3~5年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(236)

(1)3年前の今日一例がブルース・リーの代表作「燃えよドラゴン」だ。リーの没後25周年劇場版(1998年)の字幕には、聖書に関する文言が出てくる。……敵役がある男の非常さを試すため、ギロチン台に置いた猫に刃を落とせるかを問うシーン。「An act of fait…

子どもから「マスクしてない!」と糾弾(?)された話

昨日のお昼頃のこと。 雨の中、マスクをせずに傘を差して歩いていると、どこからか「あ、マスクしてない!」の声が。女の子と思われる。 あれ?と思って周囲を見てもだれもいない。すると 「おかあさん、あのおじさんマスクしてない!!!」 と二車線の道路…

本1冊訳すのにかかった時間

書籍1冊8万4300ワード、本文、序文、付録、推薦文等々含めて本日すべて翻訳終了。所用時間:570時間。本書の場合、編集担当者とのやりとりはほぼ終わっているし、校正刷りのチェックもほとんどないはずなので、あと10時間もかからない(はず)。僕がこれまで…

『ミカエルの鼓動』を二晩で読み切る(ネタバレです。ご注意!)

『ミカエルの鼓動』柚月裕子著(文藝春秋社) 女「横山秀夫」さんの最新刊。 自分の仕事に圧倒的なプライドと正義感を持つ主人公の心臓外科医が、自分と同じかそれ以上のプライドと腕と正義感を持つ同じ分野のライバル医師と対立しながらも彼のことを認めて…

owe A to Bに関する例文(翻訳ストレッチの教材から)

たまたま、昨日と今日の翻訳ストレッチで同じ単語の例文を見つけたので、手元の本でも確認してみました。 原文を読んで、まず紙に自分で訳をつくってから日本語訳を見て、添削することを強くお勧めします。 (1)(原文)To speech man owes the power of c…

あの一瞬

一発目の銃弾の後、元首相が振り返り、皆一瞬止まったよね。あの時はSPも警護の人も「まず自分(を守る)」と思ったんじゃないかな。 その方たちが職責に照らした行動をしていたのかどうかとの検証と評価、そして今度似たようなことが起きた時に①警備担当者…

新しい生活習慣

今朝、マスクを外して公園を散歩していると、やはりマスクを外して勤めに行かれるご近所の方とバッタリ。どちらともなくお互いにマスクをつけてお話ししました。 別れてからマスクをポケットに入れ、セブンイレブンに入る時にマスクを取り出す。 そういう習…

「個人の尊厳に基礎を置かない超越的な価値(国家、民族、伝統、共同体など)を認めたとたんに、個人の尊厳は際限なく掘り崩される」:出会った言葉:3~5年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(235)

(1)3年前の今日「平成」を特徴付けてきたのはある種の崩壊感覚である。……(本書は)「平成時代」は存在したが、それは天皇の存在という理由によって一時代を成すのではないという立場をとる。「平成」をひとまとまりの「時代」とすることができるのは、そ…

6年ぶりの取引

某翻訳会社との取引が6年ぶりに復活した。 この6年間、その担当者の方は1~2カ月に1度は案件を僕に打診してきた。 やり取りはいつもこう。メールの時も電話の時もある。「スズキサーン、〇〇ワードで明日(明後日、3日後)どうですか?」(アメリカ人(orカ…

現代劇のように見てしまう「鎌倉殿の13人」

「大泉洋が亡くなって、いよいよ小池栄子と小栗旬の姉弟愛が光ってくるわけだよな~」「比企家は一晩で滅ぼされるらしいわよ」「佐藤二郎さん憎たらしいよな~。『ファぶる』じゃいい味出して可愛いんだが」「うまいから憎たらしいんじゃないの」「やはり、…

「人生の本当の知恵は『どのようにうまく負けるか』というところにある」:出会った言葉:3~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(234)

(1)3年前の今日人生の本当の知恵は「どのようにうまく負けるか」というところにある 村上春樹(「春秋」 7月7日付日経新聞)*『文學界』8月号掲載の村上春樹「ヤクルト・スワローズ詩集」からだそうです。 (2)4年前の今日 個の確立、個人の自立は現代…

「すらすら読める文章のためには、すらすらいかない時間が必要」:出会った言葉:3~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(233)

(1)3年前の今日すらすらと読まれる文章を書くには工夫が要る。言葉の選択だけでなく、文章の流れや構成に気を配らなければならない。すらすら読まれる文章がすらすら書けることはない。すらすら読める文章のためには、すらすらいかない時間が必要だ。(「…

「ドラマより地味にスゴい!!!S社校正部」

昨日11時半に地元のロイヤルホストでS社編集部のKさんとお会いし、初校刷りの修正をお渡しする。チェック期間は3週間。原注も含めると500ページを超えるので、1回目は先週に300ページまで。昨日が残り200ページを直接手渡し、レストランで1ページずつ確認…

「儲けるは欲、儲かるは道 」:出会った言葉:3~5年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(232)

(1)3年前の今日これからは、インターネットでお客さんとつながれるし、つくることも、販売することすらも自分でできるようになる小商いの時代だ。好きなことを長く続けていたら、気づいたら時代の大波が追いついて一気に自分のマーケットをつくれる時代に…

セブンがコーヒーを値上げしたお話

昨日、いつもの通りコーヒーを買いにセブンイレブン「江戸川清新プラザ店」へ。 普段はホットなのだが、昨日はなぜかアイスにしようと思い、冷蔵庫からアイス用カップを取り出し、ヤングマガジンと一緒に購入してカードで払う。「ありがとうございました」と…