その他
(1)昨年の今日新品は傷がつくまで、ちょっとまだ心許せない感じみたいなこと、ありますよね。ものに対してもそうだし、人に対してもそうだし、そういう価値観の揺れ動きって、おもしろいですよね。(ヨシタケシンスケ著『思わず考えちゃう』(新潮社)p82…
昨日の夕方、散歩の途中で信号待ちしてたら、後ろに幼稚園ぐらいの男の子を乗せた自転車が停まった。 「おかあさ~ん、まだ~?」「まだよ」 すぐに 「おかあさ~ん、まだ~?」「まだまだー!」(気合い)「おかあさ~ん」「なあに?」「まだ~?」「もう少…
「新井君、石川君、杉井君が加わってから、体操のコツがよく分かるような気がしてきたんだ」「え、何のこと?」「『テレビ体操』に10月から新規加入した男性アシスタント(お手本)のことだよ。腰とか膝とか肘の曲げ方や飛び上がり方がわかりやすくなってよ…
(1)2年前の今日―過去を振り返って、こうしておけば良かったと思うことはありますか。「……ピアノとギターの練習と英語はもっとしとけば良かった。練習しても、練習しても間違えるわけで。間違えないと思ってるのに、間違えるなんて、そもそもふとどきだよ…
(1)昨年の今日人は迷惑をかけるものだから許しなさい。会社員 高森美保さん(「迷惑はお互い様」2020年10月18日付朝日新聞「声」欄から)*他人に迷惑をかけてはいけないと思うけれど、そういう価値観を他人に押しつけてはいけないなあ、と。それともっと…
(1)昨年の今日(翻訳とは)言語を前提にした文化の境を超えようとする時点で置いていかなければならない荷物と、理解を得るために肩の上に積まなければならない荷物とがあって、そのやり取りの過程で大切な旅人=原文が無事に向こう側へ渡れるかどうかが決…
(1)2年前の今日① 面白いデータがある。RST(注:リーディングスキルテスト)のこれまでの調査結果から、中学生は学年が上がると全体的に正答率が上昇することが知られている。一方、正答率が上昇しても回答数はそれほど増えないのだ。読める生徒は決して…
2日ほど前にふと思うところがあって、 「あれ?俺何カ月休んでないだろう?と一瞬思ったが、考えるのやめた」 とツイッターとフェイスブック(お友だち限り)に書き込んだところ、お友だちのお一人から、 「じっくり考えるべきじゃない?」 とのコメントをい…
今日(2019年10月14日)の朝日新聞の21面「高校の国語 文学を軽視?」は、朝日新聞の問題の立て方も、回答者のお答えも完全にピントを外していると思った。先日も書いたけど、今回の国語教育の、『走れメロス』を鑑賞する以前に、『走れメロス』をそもそも読…
(1)2年前の今日努力とは息をするように続けられること、無理をしないこと、息をすることです。将棋棋士・永瀬拓矢(鷲田清一「折々のことば」2019年10月14日付朝日新聞)*僕はこういう生き方が好きなのでついメモってしまうのですが、この永瀬さん、27歳…
(1)昨年の今日会うということが贅沢な世の中になってみて、改めて「瞬間」の貴さに気づく(「一期一会 作家 桜木紫乃」2020年10月11日付日本経済新聞)* 引用文が引っかかって「なるほど」と思いつつ、僕はまだ「直接会うことが贅沢な世の中」になって、…
(1)昨年の今日よごれて洗って。いい感じになりなさい。これは大人としての若者に対するメッセージというか。よごれたら洗えばいいんじゃないみたいな。(ヨシタケシンスケ著『思わず考えちゃう』(新潮社)p79)*著者は有名な絵本作家だそうです。自分の…
日本経済新聞の最終面に毎日連載されている「私の履歴書」って、そこに書けるだけで既に大変な名誉なのね。世の中で人もうらやむような大成功を収めた人の自叙伝なわけですよ。 だったら己の失敗談や学んだことをどんどん書いた方が読んでいる人の参考になる…
(1)昨年の今日「学ぶ人は、変えてゆく人だ」 (『英文標準問題精講』(旺文社)の栞) (2)2年前の今日今だけ、ここだけ、自分だけ(ツイッターより)*いつ見たか忘れてしまったのですが、政権批判のツイートの言葉が忘れられない。「ああならないため…
(1)2年前の今日「人は意味もなく他人を不愉快にする権利はない」という一節に出会った。この言葉に深く感動し、今に至るまで人をイヤな気持ちにする言動はしない、といのが私の行動規範になった。(鈴木幸一 私の履歴書「楽しい集団生活 音楽に関心 革命…
(1)2年前の今日「できるはず、なのに、結構難しい」課題が生徒の能力を一番伸ばす、というのが、私がかねてから持っている仮説です。(『AIに負けない子どもに育てる』p216、新井紀子著、東洋経済新報社)*新井先生の仮説は正しいと思う。そしてこれは…
(1)昨年の今日歴史を記すことは、歴史から逃れて再構築することではない。問うべきは、歴史を記すまでにどれだけの時間(とき)が過ぎなければならないかではなく、それまでに何が起こったのか、また、記述後に何が起こると予想されるかである。(『暴落―…
(1)昨年の今日特にネット空間では、短時間でわかりやすく情報を発信する人に価値がある、知性があるとされる。でもプレゼンテーションのスキルは「自分を賢そうに見せる技術」であって、何度スピーチをしても話者自身は賢くならない。……本当に知性的な人…
(1)昨年の今日誰にだってまちがうことがある。危険なのは、まちがいを犯すことではなくて、自分の見方に固執して事実を無視することだ。前へ進むにはつねに事実に立ち戻り、まちがいを認めなければならない。前を向くのはそれからだ。(バナジー&デュフ…
(1)昨年の今日「なんでもあるという本屋には、なーんもない」京都・三月書房の三代目店主、宍戸立夫さん(「交遊抄 騙し絵 」永江朗 2020年9月26日付日本経済新聞)*スペースが限られているからこそ店(のオーナー)の色を出すべきだ、という宍戸さんの…
僕が編集者なら次の本の企画を考える。 『「先進国」という名の幻想―30年間の"バブル”を高度成長と誤解してしまった国の悲劇』 テーマはもちろん「日本」だ。 決して自虐的にそう言っているのではない。 さまざまな観点(国民一人当たりGDP、国民所得、政府…
(1)昨年の今日① 私たちは萎縮の海に「率先して溺れている」のではないか。(鷲田清一「折々のことば」2020年9月26日付朝日新聞) plaza.rakuten.co.jp ② (ブラック・ライブズ・マターという運動は)暴動や掠奪を煽っているのではなく、むしろ、積年の人…
(1)2年前の今日「寄り添う」という言葉をよく聞く。……そばにいて対話をしながら、その人が本当にしたいことを見いだしていく「過程」に寄り添う。「これが必要でしょ」と傍らから言うのではなく、本人が自分の手で必要なものをつかむのがミソだ。お仕着せ…
最近「ハッカソン」というプログラマーのコンテストによく参加している息子(大4、数学科)が、昨日帰宅して言っていた話が面白かった。 ・参加者20名。対象は学生。参加費は無料。1日または2日。・自分と同じテーブルに座った他の4名は、全員関西だった。関…
(1)2020年9月23日 知識は世界をある程度予測可能な物にすることで人々の不安を振り払ってくれる。……知恵とは……世界に飛び込み、それと語らう中で「道」を探すこと。(鷲田清一「折々のことば」2020年9月22日付朝日新聞)*読書や学びの場で身につけたこと…
昨日、8年間購読していたFinancial Times(FT)を止めてWall Street Journal(WSJ)に乗り換えることにした。内容に不満があったわけではない。仕事用の資料としても十分に機能している。だた今ひとつ十分に読み切れていないなあ、年間3万円を超える費用対効果は…
朝日新聞は弱者に視点を当てている。このスタンスは重要で僕は支持している。同時に安倍政権、管政権をはじめとする権力に対する同紙の批判的な姿勢も、正しいジャーナリズムのあり方だと考えている。だから購読している。ただし、最近は弱者にとって生きる…
「クセでデザインするな」。松岡さんのことばで印象的なのがこれですね。たとえばケイを入れると落ち着くとか、色もひとつ決めてしまえば落ち着いて完成度があるように見えるけれども、自分が居心地の悪いところにも可能性があるということだと思うんです。…
(1)2年前の今日機能語を読みこなせないと、教科書を読んでもぼんやりとしか意味がわかりません。そうすると、暗記やドリルに頼るようになります。意味を理解しない暗記でも、小テストや中間テストなどはうまく切り抜けることができることがあります。……た…
(1)2年前の今日さて、字が読め、十分な語彙量があれば、不自由なく文章を読むことができるでしょうか。いいえ。……もちろん、これまでの国語教育で重視されていた文脈や行間や、その文章が書かれた背景を知ることも、文章をより深く理解する上では必要で…