金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

今年何日休んだっけ?

2日ほど前にふと思うところがあって、

「あれ?
俺何カ月休んでないだろう?
と一瞬思ったが、考えるのやめた」

ツイッターフェイスブック(お友だち限り)に書き込んだところ、お友だちのお一人から、

「じっくり考えるべきじゃない?」

とのコメントをいただいたので、夕食に妻と話した。以下はその会話内容である。

「俺、いつから休んでないかね?」
「1月からじゃない?」
「正月休み明けからずっと?」
「そう・・・あ、ちょっと待って・・・3月だと思うわ。『まともじゃないのは君もいっしょ』観に行ったじゃない。あの日は朝から出かけて、映画を見てお食事をして帰ったでしょ。で、おとうさん、あの日は仕事をしていないから」
「そうだったかな」
「朝早かったし、それにお父さんお昼ご飯の時ビール飲んでたじゃない」
「そうだったかー」
「そう。『平日の昼間に飲むビールは最高に美味い』ていうのお父さんの口癖だもんね」
「で、ビール飲んだ日は仕事しないからなー」
「そう。今年に入って2人で映画に行ったのはあの1回だけだから、全く仕事をしなかったのはあの日だけだと思うよ」
「でも、俺一人で何回か映画行ってるよね」
「ああ、あのヤクザ映画2本(『ヤクザと家族』(綾野剛舘ひろし)『すばらしき世界』(役所広司)よね。お父さんホントああいうの好きだよね-(「役者と監督で選んでるの!』)そうかしらねー。でもあの時は、映画に行く前か行った後に仕事してたんじゃない?」
「そうかも-」
「ああ、映画行く前よ。『仕事に一区切りついたから映画行ってくるわー』って出てったんだから」
「そうだったか」
「あとは・・・」
「ああそうだ、『ザ・ファブル2』!」
「・・・お父さん、ホント似たような映画好きよねー。あれも役者?岡田准一?・・・ま、いっかj。・・・それとワクチン接種の時?」
「1回目は何の反応もなくて・・・2回目は翌日稼働しない方がいいって言われてて仕事をしないつもりだったが・・・午後はちょっと熱出て昼寝したけど、午前中は仕事してたかも」
「ということはよ。『まともじゃない・・・』の時の1日と、ドンパチ映画3回。半日として1.5日。2回目のワクチン接種後の半日。それ以外にも『今日は午後休み!』とか宣言してゴロゴロしていた日が2、3日あったわよね。だから・・・お父さんは今年、合計5日ぐらいお休みになった訳です。今年は」
「そうかあー」
「コロナが始まるまでは毎年旅行に行ってたし、緊急事態宣言前は、1~2カ月に1回は映画見に行ってたから、今年は特にお休みが少なくなっちゃったのよね」「そうだな」

「・・・おとうさん、あたし最近ちょっと考え方変わったのよ」
「何でしょ?」
「昔はさ、『働き過ぎだから休みなさい』って何回も言ってたじゃない。でも、あたし悟ったの。やっぱりお父さんのお仕事、遊びでもあるのよ。趣味。だから無理してないの、お父さん。ぜーんぜん」
「そうかなあ」
「そうだと思うよ。誤解して欲しくないのは、別にお父さんに働いて欲しいってわけじゃないってこと、今仕事辞めてもらってもぜーんぜんウチは平気です」
「そうかー」
「だから、自分で好きなようにやってよ」
「はーい」

「でもね、ちょっと気に掛けておいてほしいことが二つあるんだ、あたし」
「何でしょう?」
「まず、お父さんはもう若くないってこと」
「え?俺は今でも気持ちは35歳だぜ」
「それがよくないの。あなた、今でも自分が若いつもりでしょ。でもお父さんは今年61歳になるのよ。もう若くないの。昔は効いた無理も体力的に効かなくなるわ。」「そうか~」
「老け込めって意味じゃないのよ。老いを自然に受け入れた方がいいと思うわ」
「わかったー」
「それともう一つ。これはあたしの思いというか感想なんだけど、あたし、お父さんが昼間にお布団敷いて、本を何冊か置いたままでイビキかいて寝ているじゃない。あれ見るとホッとするのよ」
「え、そうなの?」
「そう、やすらぐの。お父さんがだらしなく休んでくれると私も癒やされるの」
「そうか~」
「だから、これからもどんどん、意識的に休んでほしいな」

(後記)後になってから1月に「わたしをくいとめて」も二人で観に行っていたことを思い出しました。だからこの時もお休みしています。