(1)昨年の今日
学術的には、従業員を幸せにする経営の有効性として様々なエビデンスが得られています。幸せな従業員は不幸せな従業員よりも創造性が3倍高い、生産性が30%高い、欠勤率や離職率が低い、といったことです。幸せな従業員はエンゲージメント(会社や仕事への愛着や没頭の傾向)やレジリエンス(危機から立ち直る力)が高く、出世が早いことも知られています。
(慶応義塾大学教授 前野隆司「幸せ中心社会への転換(4) 高まる生産性・創造性」2020年11月3日付日本経済新聞)
*『ティール組織』的な会社はパフォーマンスが高いことがすでに証明されている、という文章を見つけたのでご紹介しました。簡単にできる組織ではないようです。トップと各人による意識的な努力と苦労が「自由」のためには必要、という一見逆説的な命題かと。
(2)2年前の今日
スピーチに必要なのは、90%のわかりやすさと、10%の驚き
(NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(噺)第40話から)
* 星野源が演じた演説のナレーションだったのではないでしょうか。よいフレーズだと思いつつ要素が一つ欠けていると思った。スピーチに必要なのは「10%のユーモアと、80%のわかりやすさと、10%の驚き」ではないか、と。
(3)3年前の今日
私にとって読書とは、数日間の弟子入りだ。一冊を読み終えるまで、著者を師匠と仰ぐのである。折角の弟子入りなのだから、少しヤバめの師匠がいい。白いものを黒と言われて、私の目のほうがおかしいのかも、と思ってしまいそうになりたい。
(斉藤 斎藤(歌人) 半歩遅れの読書術 2018年11月3日付日本経済新聞読書欄より)
(4)4年前の今日
「ゆっくり成長する力はたくましい」という事実は、何かを教えているのではないか。スギ、ヒノキ、モミといった「ふるさとの木」も、ゆっくり成長する。時間をかけ、根をしっかり張り、引き締まった年輪を刻みながら大きくなる。こういう木は、風や虫にも簡単に参らない。
(「ゆっくり」『深代淳郎の天声人語』朝日新聞社 p31)
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