金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「年をとるっていうのは、突然来るんですかねえ。だんだんなんですかねえ」:出会った言葉(3年前と4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(104)

(1)3年前の今日
カード社会の問題点はこれまでも指摘されてきた。カード払いでは現金で支払う場合のような心理的縛りがなくなり、使い過ぎてしまうのだ。
米国のある研究者の実験では、1台のトースターに対して、カードが利用できる環境の被験者は現金のみの被験者に比べ、3倍の金額を支払う意思をみせたよいう(ジョージ・アカロフロバート・シラー著、山形浩生訳『不道徳な見えざる手』)。

www.amazon.co.jp

(2)3年前の今日
同じく米国の行動経済学者、ダン・アリエリー氏は、自身の多数の実験を踏まえて、「社会のキャッシュレス化が進むにつれ、わたしたちの道徳的指針がますます損なわれるのではないか」と警告している(ダン・アリエリー著、桜井祐子訳『ずる――嘘とごまかしの行動経済学
(ポイント還元制の問題点(大機小機)  2020年10月30日付日本経済新聞

www.nikkei.com

(3)4年前の今日
年をとるっていうのは、突然来るんですかねえ。だんだんなんですかねえ。まあ、だんだんかなあ。年をとっているなんて、ちっとも思わなかったんだけどねえ。
柳家小三治さん「語る ― 人生の贈り物」2017年10月30日付朝日新聞37面より)

(語る 人生の贈りもの)柳家小三治:1 ああ、これでお別れなのかなと:朝日新聞デジタル