金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「一つの分野では平凡でも、異なる領域を三つ持てば活躍できる」:出会った言葉(2年前~9年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(96)

(1)2年前の今日
作品について「この辺がダメだ」と辛辣に指摘すれば必ず次の作品がよいものになるというのなら、僕だって寸暇を惜しんでダメ出ししますよ。
でも、人間はそういう生き物じゃありません。
人に質の高い物を生み出してほしいと思ったら、いいところを探し出して、「これ、最高ですね」「ここが、僕は大好きです」と伝えた方ほうがいいに決まっている。……批判を受けたせいで魅力が増すということはないんです。
 (内田樹著『そのうちなんとかなるだろう』kindle No. 1885)
* 昔勤めていた会社の社長が「美点凝視」と言っていたのと同じ意味。内田さんはそれを実践されてきたのだと思う。結構ダメ出しをしてしまう僕は大いに反省しました。

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(2)3年前の今日
「一つの分野では平凡でも、異なる領域を三つ持てば活躍できる 金沢慧(けい)さん
(「天声人語」2018年10月21日付朝日新聞

(3)4年前の今日
悩むことは必要だ。全能の神にも悩みはある。でも、まず一歩を踏み出しなさい。そうすれば神が助けてくれる。 アンソニー・ホプキンス
林英哲「仕事力 ー 今の歩みを肯定しよう」2017年10月22日付朝日新聞

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(4)9年前の今日
 人形遣いは無表情である。
 目立ってはいけない黒子の抑制の中にほんの一滴二滴、遣う者の驕りがないまぜになって、抑えても抑えても人形と同じ、いやそれ以上の喜びや哀しみや色気が滲んでしまう。(引用終わり)
人形遣い」『無名仮名人名簿』p91。向田邦子

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