金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

意外なツボ(2016年12月)

昨日朝7時にO社(ソースクライアント)からメール。「この原稿お願いします」。400ワード。

一昨日の夜に「明日来るかも」とのメッセージがあったので「別件があり、それを終えてからなので午前中が目処」と書いておいた。

7時30分頃から読み始める。比較的分かりやすい英文で、内容は100%承知している。15分ぐらい取り組んだところで「10時ぐらいには送れそうです」とメール。向こうが急いでいることはわかっていたので。さらにスイスイ進む。4回(読んで見直し、英文聴きながら見直し、日本文聴きながら見直し、最後に納品物を自分で音読)見直して納品したら9時15分だった。

9時20分に先方から電話。「もう出来たの?速い!!!」と予想以上に感動された。「いやいや、たまたま前の案件が早く終わって・・・」と言い訳(?)したが、せっかく感謝してくれるので、「そりゃどうも・・・」と答えた。

別に速かない。記録を見ると時速202ワードだ。最近翻訳スピードが遅くなって200ワードを切ることも多くなっているので、それに比べるとちったあ速いかもしれないけれど、まあ、遅い。

話をしてみると、先方からすると、朝起きて家を出る前に僕にメールを送り、会社に着いたらできていた、ということが「感動」の原因らしい。知らないうちに向こうのツボを突いていたのね。

こういうズレってあるんですね。