「お父さん、そうやってお人好しに何でもかんでも引き受けていると本当につぶれちゃうよ!」「は、はい」
「あなた、利用されているのよ、そうだわ、きっとそうなのよ!」
ボルテージは上がる一方である。
「い、いやそういうことでは・・・」
「今度はちゃんとノーと言いなさいよ!!」
「あ、はーい」
「わかってんの!!!」
「は、はい」
と叫んだ後でフッと一言。
「・・・と他人にはこうやって、ハッキリ言えるんだけどなあ、アタシも。何かなあ、気が重いなあ」
とため息をつく、4つのサークルでいつの間にか世話役を引き受けている相方であった。
・・・つい5分前の居間での会話でした。