金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

故郷に錦?ー地元の書店に訳書が置かれるということ(2016年7月29日)

hontoって店舗を登録しておくと、特定の書籍の在庫があるかどうかが分かる。

文教堂西葛西支店。『Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法』の在庫はずっと✕だったんだけど、昨日初めて「在庫〇」になっていたので、散歩がてら行ってみたら確かにあった。しかもビジネス書棚の手前平積みの所に!やれ「15万部突破!」とか「たちまち8刷!」の広告が朝日新聞に出ているような本ばかりに混じって僕の本もそこに積まれていた。

実は、『ブレイクアウトネーションズ』の文庫版が出たときは、僕は自分で買って持って行き、店主のSさんに個人的にプレゼントして「よろしくお願いします」とやった。この時は手書きのPOPを作ってくれてしばらく(半年)文庫の棚に平積みしてくれていた。

今回は発売後3日で重版が決まったので、「もしかしたら本の方からやってくる?」との希望的観測で自分からは動かなかったが、ちょうど1カ月で「来た」(現在3刷りです)。

独立して14年。「翻訳協力者」で名前の入った本が出てから12年。1冊、1冊の間には何の関係もなく、毎回ゼロからの出発だったけど、14冊目にして初めて本の方から地元にやってきて平積みになった。地元に来たのは本であって、何のファンファーレもないけれど、僕の心の中では「故郷に錦を飾る」みたいな(?)感慨にふけりました。関係者の皆様に心から感謝です。