金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

【第10/11回】チャーリーの金融英語 「二つの『デカップリング』(前後編)」

インターネットの発達によって、古い情報が更新されないままに残っていたり、新しい意味と古い意味が入り混じって使われてきたりしたためにやや混乱している人も多いのではないか。「デカップリング?あれ、なんだったっけ?」。そう思って検索してみる。ニュースソースを調べない通訳者や翻訳者はいないだろうが、ではあなたは、今自分が「検索」し、情報源を確かめた「その情報」が「いつ」掲載または更新されたのかをきちんと確認しているだろうか?ネット検索は非常に便利だ。しかし更新スピードがどんどん速まり、情報の多様化・混在化が進む中で、情報鮮度の確認がますます重要になってきた。この傾向は変わらないだろう。

decoupleは「切り離す」、「分離する」(新英和大辞典 研究社Online Dictionary © Kenkyusha Co., Ltd. 2004.)という意味の一般動詞だが、次第に政治・経済的な意味を持って使われるようになり、日本語でも「デカップリング」というカタカナ語を耳にするようになってから20年近くたつのではないか。ところが、この間に意味や使い方がだんだん変わり、多様化するようになってきた。

そこで本稿では、「デカップリング」という言葉を取り上げ、そのうち①米国以外の諸国(特に新興国と欧州)経済が独立した経済力をつけて米国への依存度が低下しているという意味での「デカップリング(「理論」)」と②米中対立・分離を意味する「デカップリング」を取り上げ、様々な媒体で検索することによって、知識をいったん整理したいと思う。

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第10回

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第11回

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