下の参照先の記事は4年前の今日です。タイトルの「某商社株」とは伊藤忠商事のこと。あれから4年。株価は3倍以上になったのだから、この時の高いタイミングをやはり正解だった。きっかけはバフェット氏だった。そして投資先に伊藤忠を選んだのは明日の記事の通り、知り合いの方のお勤め先だったからだ。
そのバフェット氏の評伝をまさか自分が訳すことになるとは思わなかった。光栄です。
『史上最強の投資家 ウォーレン・バフェット: 資産1260億ドルへの軌跡』 トッド・A・フィンクル (著), 鈴木 立哉 (翻訳)
すでに類書がたくさん出ているので、今さらの感はあるかも。彼の生い立ちからバークシャーハサウェイの買収に至るまでの経緯はすでによく知られている通り(引用もかなりあります)。ファンダメンタルズを重視した長期投資(いったん買ったら株価を見ない)、「自分が理解できない企業には投資しない」方針(それがマイクロソフトへの投資が遅れた理由になるわけですが)なども描かれています。
本書が類書と違うのは、①著者がバフェットと同郷で、バフェットの次男と同じ時期に同じ高校に通っていたため(著者が2学年下)、バフェット家(の様子)を直接伝聞で知ることができたこと(たとえばバフェット氏の息子は自分の父親が世界有数の金持ちで有名人であることを全く知らなかった)、②その事実をベースに自分と自分の勤める大学をバフェット氏に強烈に売り込み、自分および学生たちとの面談にまでこぎつけた起業家精神丸出しの創意工夫物語、③今年亡くなったチャーリー・マンガーに1章を割いていること、④後継者問題まで幅広くカバーしていること、といった点でしょうか。
日経平均が40年ぶりに史上最高値を超え(今は揉んでますけどね)る中で新NISAも始まり、バークシャー・ハサウェイの時価増額が1兆ドルを超えたというニュースもあり、発売タイミングは悪くないかも。
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