金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

『史上最強の投資家 ウォーレン・バフェット: 資産1260億ドルへの軌跡』が土井英司さんのビジネスブックマラソンに紹介されました!

昨日発行の土井英司さんの「ビジネスブックマラソン」に『史上最強の投資家 ウォーレン・バフェット: 資産1260億ドルへの軌跡』が紹介されました。土井さんへの感謝とともに、以下、転載させてただきます。

ビジネスブックマラソン Vol.6574
ウォーレン・バフェット

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■〔1〕本日の一冊

■〔2〕編集後記

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■〔1〕本日の一冊

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ウォーレン・バフェット
トッド・A・フィンクル・著 鈴木立哉・訳 実務教育出版 
https://amzn.to/4gLZKQO

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こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、世界一の投資家と呼ばれ、かつて世界一の大富豪に
も輝いたことのある、ウォーレン・バフェットの評伝。

バフェットについて書かれた本は山ほどありますが、本書ほど網羅的で、成
功も失敗も書かれた本は珍しい。

米ゴンザガ大学教授で、ネブラスカ州オマハ育ち。バフェットの子供たちや最初の妻スージー、父ハワードと同じ高校を卒業したという、トッド・A・フィンクル氏(専門は起業家精神)が、膨大な資料と関係者への取材をもとにまとめた、バフェット評伝の決定版です。

かつてロジャー・ローウェンスタインが書いた『ビジネスは人なり投資は価値なり』も良い本ですが、今となっては情報が古いのと、その後の投資のアップデートがなされていないのが難点。

その点本書は、最近に至るまでのバフェットの投資を概観し、成功要因と失敗要因を上手にまとめ上げています。

341ページに掲載された、バークシャーとS&P500のリターン比較を見ると、バフェットのパフォーマンスは、世界一の大富豪に輝いた2008年あたりがピークで、それ以降はさほど振るわなかったことがよくわかります。

(アップルへの投資も遅い)

本書は、バフェットの生い立ちから、投資スタイルに影響を与えたグレアム、フィッシャー、マンガーとの出会い、そして人生に大きな影響を与えたカーネギーの思想などが登場し、人間バフェットがどのようにして形成されていったか、その過程が丁寧に書かれています。

エミー賞を取った息子、ピーター・バフェットはじめ、関係者の言葉もバッチリ押さえられており、世紀の投資家、バフェットの人となり、そして投資思想を深く知ることができると思います。

バフェット本はほとんど読んでいる、という方にとっても、おそらく初めて知る情報がたくさん入っていると思います。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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気を紛らわすもののない環境があれば(芸術を生み出すには)十分だと思い
ます。だからこそ父はオマハにとどまったのです。そこにいれば彼なりの芸術に集中できたからです

バフェットが投資機会の中で求めている他の定性的要素には次のものが含まれる。
・その企業が属する産業は、価格競争が激しくないか
・その企業は(ジレットコカ・コーラ、アップルなどのような)強力な顧客基盤を持っているか
・経営の透明性は高く、経営陣は有能で、報酬は公正か?

明らかに素晴らしい会社の株式を安易に売ってはいけない

彼はアップルの製品を理解した。次に、アップルの製品は「粘着性が高い」、つまり顧客をつなぎ止める力が強いと考えた。要するに、アップルはコンピュータやスマートフォン、周辺機器など、消費者には魅力的で欠かせないと感じさせるものを提供しており、アップル製品をひとたび買うと、他のブランドになかなか切り替えられなくなっていたのだ

素晴らしい成果を上げようとするのは危険です。特にギャンブルをしている時には(マンガー)

他人が恐怖に駆られているときに買い、貪欲なときに売れ

空振りよりも悪いのは、チャンスを見逃すことだ

「素晴らしい会社を適正価格で買うことのほうが、素晴らしい価格で適正な会社を買う」よりも望ましい

アマゾンを買わなかった私は本当に愚かでした

どうして私は毎日目が覚めてベッドから飛び出し、ワクワクドキドキしているのでしょうか。それは私は自分がしていることが大好きだし、それを一緒にしている人たちを愛しているからです

ビジネスで成功するために必要な資質は何か、を人生の後半で尋ねられた時、バフェットは忍耐、創造性、そして「型にはまらない」思考だと強調した。

その他に称賛するべき特徴としては、寛容さ、他の人々と手柄を分かちあう姿勢、そして強力なリーダーシップを挙げる

バフェットは、誰かのことを称賛するのであれば、その人の行動を見習うべきだと考えている

自分より優れた人と付き合うようにせよ

人生で最も重要な判断は誰と結婚するかということです

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バフェットの投資哲学や戦歴はよく知られていますが、本書は、しくじった
投資についても言及している点がユニーク。

バフェットがどんな企業に投資し、どう失敗し、そこから何を学んだかが詳しく書かれている、貴重な資料です。

ぜひ、読んでみてください。

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ウォーレン・バフェット
トッド・A・フィンクル・著 鈴木立哉・訳 実務教育出版 
https://amzn.to/4gLZKQO

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◆目次◆

はじめに
第I部 バフェットの生い立ち
第II部 バフェットの成功の秘密
第III部 バークシャー・ハサウェイの歴史
第IV部 ウォーレン・バフェットの人物像
謝辞

https://www.amazon.co.jp/dp/4788908352

 

https://eliesbook.co.jp/review/2024/10/%e3%80%8e%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%90%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%83%e3%83%88%e3%80%8f-%e3%83%88%e3%83%83%e3%83%89%e3%83%bba%e3%83%bb%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%af/