(1)2020年6月3日 ·
(1)締め切りに遅れる(2)悪筆(3)生意気というのは作家が編集者を泣かせる三大要素と言っても差し支えないだろう。僕は(3)に関してはかなり心覚えがあるが、(1)と(2)についてはまず潔白である。
(『〆切本』(左右社)p241)
*今日の引用文のタイトルは「植字工秘話」、著者は村上春樹さんです。出典は不明・・・ちょっと調べたら『村上朝日堂の逆襲』でした。村上さんの作品、ほとんど読んだことがないのですが、こういう乗りのエッセイならついて行けるかも。
(2)2018年6月3日
誰でも急に大人になったのではなく、子どもの時間からつながって今日があります。子どもと大人の両方の目線を手に入れたからこそ、大人が絶対に正しいなんてことはないとわかったし、子ども時代の自分が抱えていた大人への不満も肯定したい。
(「大人だって味方になる ― 思春期世代から離れずに書く:辻村深月が語る仕事」本日付朝日新聞22面「仕事力」)