金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

実務翻訳者の甘え?

某出版社に電話する。2月に脱稿した原稿がどうなったのだろう?とちらと不安になったから。 僕の所に来る本は期間制限の甘いものが多い。というか「本職が実務翻訳なので半年から1年ぐらい見てもらう必要があります」と出版社の方に言いまくっているせいもあ…

リーディングで悩む(『ティール組織』リーディング依頼④)(2015年4月)

リーディングを頼まれている本を読み終えて悩んでいる(会議が1回ずれたせいで締め切りが伸びて余裕ができた)。 筆者の信念も志も素晴らしく、経営者の目指すべき正しい方向を目指していると思うのだが、やや観念的に過ぎるのではないか?果たしてこれを訳…

GW前の飜訳会社との会話

まずは今朝来たメール。「(5月)1日の午前11時まででお願いできますでしょうか」即電話。「何時間かでも遅くなりませんかね」「う~ん数時間なら」「・・・ところで、ソースクライアントへの納品はいつ?」「・・・(5月)7日の正午です・・・」さすがに、…

地元の書店に直接営業する

証券会社の社員やっていたので飛び込み営業には抵抗はないが、そうは言っても書籍営業の作法はあるだろうとH書房の編集者に2日ほど前に聞いてみた。 「営業の者も付いていった方がよいので今しばらくお待ち下さい」 じぇじぇじぇ、そんな大事(おおごと)じ…

伝えたいことは何か?-英訳案件をめぐっての小さな事件(2015年4月21日)

先週金曜日に上場企業某社広報部からメールがあり、「当社のポスターに掲載するメッセージを作ったので英訳してほしい」との依頼を受ける。用途は英語のポスターに使うとのこと。締め切りは昨日。文字数90字。 昨日朝納品したところ、昼頃に「社内からこうい…

寄贈本を受け取る人の気持ち(2015年4月19日)

今日の日本経済新聞の最終面でフランス文学者の鹿島茂さんが引退した学者にとっての最大の悩みは蔵書の処分だと書いていた。もはや大学にはスペースがないので引き取ってくれず、古本屋に売ろうにも今日日の学生はネット検索オンリーで古本を資料にしないの…

翻訳期間(予定)を引き延ばしてもらう(『ティール組織』リーディング依頼③) 

企画が通ったら私が翻訳を担当する前提でのリーディングの仕事を受ける。仕事を受けるに当たって編集者の方にまず電話。「仮に私が翻訳することになったら何カ月ぐらいを想定されているでしょうか・・・?」「そうですね、3ヵ月ぐらい」。やっぱり 「それは…

「気合い入る」(『ティール組織』リーディング依頼)②

「○○社のOです。ちょっとご相談したいことが・・・」 一昨日私にリーディングの無茶振り(でもちゃんとフォローをしてくれました)をしてきた編集者のOさんだ。ま、まさか来週火曜日の締め切りを日曜日にしてくれというんじゃないだろうか、とおそるおそる電…

スケベ心に負ける(『ティール組織』リーディング依頼を受けた時) ①

どうしようもなく忙しいのに仕事を受けてしまうことがある。(1)断れない先のとき、(2)「どうしても!」と頼まれるとき、(3)こっちにスケベ心があるとき。 昨日は(3)のケースだ。 某社の編集者Oさんから電話。「鈴木さん、お久しぶりです!」「…

ためになるセミナー

昨日のJTF主催「スタイルガイド」セミナーは有益だった。 僕は自分の仕事をあまり分析的に考えない(考えられないのかもしれない)。大量に仕事をする過程で試行錯誤をしながら経験的に学んで行くタイプだと思う。だから逆に不安になる。「スタイル」に対し…

つまらないセミナー(2015年4月14日)

私が下らないなあ、つまらないなあ、来なきゃ良かったなあと思う典型的なセミナーの運びは以下の通り。 (1) 自分に余裕があることを見せようと思うのか、はたまた自分が大物であることを誇示したいのか、その日の本題とは何の関係もない、どうでもよい枕…

親友Kからの電話(2015年4月13日)

昨日の午前10時頃、家の固定電話がなった。妻は外出中で私が出た。大学時代からの友人Kだった。 Kは10年前から関西の会社に勤めている。前回会ったのは3年前。前回電話があったのは昨年の10月1日。私は直接話しておらず、妻からのメモが残っていた。 「K…

本の重み(2015年4月12日)

今朝は日経新聞の広告と朝日新聞の書評欄で『本で床は抜けるのか』(西牟田靖)をいうタイトルを見つけて予備校時代を思い出した。 私が浪人の時に予備校の先生をしていた方の中に今も現役は少なくとも二人いらっしゃる。一人は山本義隆さん(駿台予備校)で…

「僕の『二足のわらじ』」ー好きなことを仕事にしかけた頃(2015年4月8日)

「好きなことを仕事にし始めたのいつだったっけ?」と考えた。留学から帰ったのが1989年で91年まで東京にいたのですが、その間僕は会社に秘密で増進会(Z会)の大学受験科(A科:英語)の添削バイトをやっていた。 2年ぐらいやりました。主に週末に。楽しか…

スマホの電源を切る

仕事中はスマホの電源を切っておくことにした。 どういう設定になっているのか(あるいは自分がしたのか)仕事をしているとしょっちゅうスマホがブルブル震える。最初の頃はなぜなのかわからずその度にスマホを開けてあれこれみると、原因が分かることもあれ…

「弟子に下訳させて自分の作品として出すことの意味は・・・」(2015年4月)

僕のFBの壁紙(っていうのかね?)の絵、仕上げの2段階前ぐらいに先生がかなり手を入れたらしいのだが、「アタシはそれを気に入らないので」と妻は元のアイデアに戻したとのこと。出来上がりの絵を見た先生はとても誉めてくれ、何かのコンクールに出しなさい…

下訳について①

妻は絵画教室に通っている、先日、自分が描いていたある絵の仕上げの2段階前ぐらいに先生がかなり手を入れたらしいのだが、「アタシはそれが納得できなかったので」と妻は元のアイデアに戻したとのこと。出来上がりの絵を見た先生はとても誉めてくれ、何かの…

「著者謹呈」入りの中古本(2015年4月2日)

先週の「朝まで生テレビ」が実に面白かった、というより出演者のコミュニケーション能力の高さに圧倒されたので、出演者の著書を順番に読もうと思ってある人の本をアマゾンで注文した。10年以上前の本で絶版だったため中古だった(1円)。昨晩到着して本を開…