昨日の午前10時頃、家の固定電話がなった。妻は外出中で私が出た。
大学時代からの友人Kだった。
Kは10年前から関西の会社に勤めている。前回会ったのは3年前。前回電話があったのは昨年の10月1日。私は直接話しておらず、妻からのメモが残っていた。
「Kさんからtel。『マッサンの主人公がかわいい』だそうです」
Kとは大学1年の時に大学近くの英会話喫茶で知り合って以来、卒業までは週に4~5回、教養時代は同じ英語の授業(酒井邦秀先生/多読で有名です)を取り、毎年年末年始はKの下宿で過ごした仲(半年前の流行語で言えば「腹心の友」)。国際私法を専攻して就職も法務絡み。卒業してからはお互い東京にいる時は年に1,2回。彼が京都に移ってからは2~3年に1度ぐらい会っている。結婚式にも来た。ウチにも何度か泊まりに来た。妻のこともよーく知っている。(実は、妻と付き合うきっかけもK君の下宿が出発点だったのだが・・・それはまた機会のある時に)ここ数年は朝ドラの主人公が気に入ると短い電話がかかってくる。
タイミング的に「そういう頃」だなと思い、「おい、今回の『まれ』が気に入った?」
「それもあんだけどさ~。今、俺どこにいると思う?」「もしかして・・・西葛西?」
「ちがうよー。倉敷」「休みか?」
「そう。でな。30年前の今日、俺とお前はここにいた。そこから電話をかけてんだー」
そうだった。新人で赴任していた岡山にKが遊びに来たことがあったっけ。
当時のスケジュール表(メモ帳)を持って奥さんと旅行をしているのだという。
「お~30年前かー」
「そうそう。お前がまだA子さんと結婚する前だったな。また会いてえなあ。じゃあな」ガチャ。
Kの電話はいつもこうなので別に驚かない。次は半年後かもな。そうかそうか30年か、あ~そうだったそうだった。確か結婚する1年ぐらい前だったなあ。