金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「弟子に下訳させて自分の作品として出すことの意味は・・・」(2015年4月)

僕のFBの壁紙(っていうのかね?)の絵、仕上げの2段階前ぐらいに先生がかなり手を入れたらしいのだが、「アタシはそれを気に入らないので」と妻は元のアイデアに戻したとのこと。出来上がりの絵を見た先生はとても誉めてくれ、何かのコンクールに出しなさい、と話をしてくれたというのだが・・・

その話を聞いていてふと思ったことがある。

画家が自分の絵の教室の生徒(つまり弟子)に下絵を描かせて、それを仕上げて自分の作品と言って売り出すなんてことあるのだろうか?

さらに思った。

作曲家や作詞家が自分の教室の生徒(つまり弟子)にモチーフを与え、作品を書かせてそれを仕上げて自分の作品と言って売り出すことはあるのだろうか?

また思う。

作家やエッセイストが自分の教室(つまり弟子)にモチーフを与え、作品を書かせてそれを仕上げて自分の作品と言って売り出すことはあるのだろうか?

僕は業界事情を知らないのでよくわからないが、何となくそれって「いけないこと」って感じがするでしょ?

でもさ、翻訳で弟子に下訳させて自分の作品として出すってそういうことじゃねーの?
(訳者として名前が出て共訳になってフェアに印税が支払われているのとは違います)。