金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

スマホの電源を切る

仕事中はスマホの電源を切っておくことにした。

どういう設定になっているのか(あるいは自分がしたのか)仕事をしているとしょっちゅうスマホがブルブル震える。最初の頃はなぜなのかわからずその度にスマホを開けてあれこれみると、原因が分かることもあれば分からないこともある。そのついでに「これは何だろう?」と色々いじって新たな機能を覚えることもあれば覚えないこともある。自分で意識してい入れたのはジョギングのアプリケーションだけなので今の所大した機能が入っているはずはないのだが・・・と考えていて何度も見ているうちに、そのほとんどが無駄な努力だということがわかる。ブルブルに答えなくても生活に何の痛痒も感じない。したがってそのために頭を使うことは(少なくとも私にとって)時間の無駄なのだと思い至った。

私にとってスマホはあくまで外出用なのだ。そう思って外出している時以外スマホの電源を切ることにしたのである。これで一安心。

昨日から朝の翻訳ストレッチの日本語音読テキストを『思い出トランプ』に。前回はこの後『眠る盃』、『無名仮名人名簿』に進んだのだが、今回は初めて小説にした。『父の詫び状』は筋トレだけでもう3回は読んだ、ということは沢木耕太郎の解説も3回は目を通したはずだが、今回はなぜか「『父の詫び状』と『思い出トランプ』の間に本質的な差はない」の一節に引かれたからだ。まだ10ページ程度だけれども、これまでは主語が「私」だったのが今は主人公になっている点を除けば、確かに沢木さんの仰る通りかも、などと思いながら読んでいます。考えてみると向田邦子はエッセイはかなり、何度も読んだが小説は初めて。楽しみたい。若干全体的なトーンが暗いのが気になるのだけれど。