金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「役者というのはやっぱり日常を生きていないと駄目ですね」(是枝裕和さん):2019年と2020年に出会った言葉

(1)2020年4月1日  ·
役者というのはやっぱり日常を生きていないと駄目ですね。
是枝裕和著『希林さんといっしょに。』スイッチ・パブリッシングp160)
本日の言葉:引用文、僕は「役者」を「訳者」と読みました。どの職業にも当てはまるだろうが、こういう時だからこそ「政治家」に近い言葉だと思った。

(2)2019年4月1日 
……僕自身が二人のこどもを育てていて思ったことは、How toの知識は少しだけ子育てを楽にしてはくれるけれど、子どもの育ちに本質的な影響を与えることは少ないということだ。

なぜならそこには「子ども自身が何をしたいかを親が観察する、汲み取る」という視点が抜けていることが多いからである。もっといえば「(子どもを)コントロールしたい」という親のエゴだとさえ思う。
……
僕たちが取り組んできたのは……「組織がどこに向かいたがっているかを観察し、成長を妨げる要素を減らす」「正解がない」という組織作りだ。  
(『管理なしで組織を育てる』武井浩三著、大和書房 pp5~6)