金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「転職だらけ、つぎはぎだらけの人生・・・無理はしたが、無駄ではなかった」 (壇蜜):2018~2021年の今日(3月19日)に出会った言葉

(1)2021年3月19日
無理やり自我を貫き通すために、知識・論理で武装するのではなく、言葉と言葉のコミュニケーションそのものを軽視することによって、自分や自分の回りが考えていることが正しいと言い聞かせるようになった。
小田嶋隆著、武田砂鉄撰『災間の唄』(株式会社サイゾー)p137)
*今日の言葉は2015年に書かれた文章。武田総務大臣の一連の発言を読んでこの文章を思い出しました。いうまでもなく第二次安倍政権を評した文章だ。小田嶋さんはそれを「全方位的に幼児性が露骨に表出するようになった」とまとめた。要するに今の国会の体たらくの元凶は、安倍さんにあったのだと痛感した次第。そりゃ、トップがやってりゃ皆真似するでしょ。

(2)2020年3月19日
『今朝の秋』には素晴らしい台詞がいくつもあり、僕は何度も書き写しているが、
是枝裕和著『希林さんといっしょに。』スイッチ・パブリッシングp68)
*本日の言葉:「是枝監督も書き写しているんだ!」ということに感銘を受けて書き写しました。余談ながら『今朝の秋』は山田太一原作・脚本、笠智衆主演、樹木希林杉村春子共演、武満徹音楽のテレビドラマだそう。山田太一氏は確か、脚本通りに台詞を言わないと承知しない方だったんだけど、その山田氏脚本のドラマに、樹木希林さん等の出演者がアドリブ連発して山田さんを相当怒らせたそうです。

(3)2019年3月19日
人気の高い音楽家兼俳優が麻薬使用の疑いで逮捕された。その後の報道では、相変わらず「白い粉」の映像でおどろおどろしく描く番組が目立つ一方、依存症を社会の課題としてとらえ、相談窓口を紹介するなどの試みも増えている。断罪から支援へ、薬物依存を見る目の転換点となるかもしれない。
(「春秋」3月18日付日本経済新聞

(4)2018年3月19日
転職だらけ、つぎはぎだらけの人生を送っているが、時にこんな形で話のネタとして還元できることもある。無理はしたが、無駄ではなかった。
 (壇蜜脾臓と兎」『群像』2018年4月号p233より)