金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「20円」(翻訳単価の話ではありません、念のため)(2022年6月13日)

昨晩母から電話あり。

「あんたね、〇〇信金は今夏のキャンペーンやってて、定期の金利が15倍とか20倍になってるわよ。あたし昨日気がついて預け替えたのよ」「あ~そうですか」
「5年ぐらい前に、あんたにあそこを紹介してキャンペーン預金したわよね」「あ~そういえばそうだったかも」
「ちゃんと確認しなさいよ。超低金利なんだから」「は~い」

数年前に母に紹介されてその信金の定期預金に金を預けてそのままになっていたのだった。確か満期になっていたはず。
で、電話してみました。

「スミマセン。口座番号〇〇〇の鈴木立哉ですけれど。僕の定期満期になっています?」
「いつもお世話になっております、鈴木様(こっちは5年ぶりのコンタクト)。・・・はい、昨年の9月に満期になっております」
「で、その僕の定期はどうなっているのですか?」
「自動継続で定期に入っております」
「で、その金利は?」
「はい・・・。0.002%でございます」「え?」
「0.002%でございます」
「電卓お持ちです?仮にそれが100万円だと、利息はいくらになりますかね?」
「はい。・・・20円でございます」
「え、もう一度お願いします」
「(いくぶん大きな声で)『にじゅうえん』でございます」

なるほど~。低金利はわかっていたがそこまで来ていたかー。

「で、知り合いから聞いたんですが(さすがに「母」とは言えなかった)、現在キャンペーン期間中ですよね」
「はい、そうでございます」
「で金利は?」
「1年で03%、3年で0.6%でございます」
(「金利が20倍、30倍」ってこのことかー)
「な~るほど。100万円だったらそのままだと20円が、今乗り換えると1年なら年300円。3年なら年600円になるわけですね」
「そうでございます」
「ありがとうございました」

と言って電話を切った。

ここから先は独り言。
(もちろんいくら預けるかによって違ってくるわけでして。ペイオフいっぱいまで預けても、200円が6000円になるかどうかというレベルの話である)。

「・・・家から〇〇信金まで歩いて10分。手続きに10分。待たずに帰宅して10分。仕事して午後に行く・・・コスト考えても合わないないよな。・・・待てよ、元々毎日散歩しているんだから、行き帰りの時間はコストとみないことにすれば~」

な~んてブツブツ言ってたら、妻から一喝された。

「行ってきなさいよ。せっかくお母さんが電話くれたんだから・・・」
「でも母はどうせ暇だから半日かけて切り替えてもコストかからんけど、俺にはコストが・・・」
「な~に偉そうなこと言ってんの!すぐに出る!!そういう時はお母さんの顔を立てるの!!!」
「は、はい」

というわけでその信金に5年ぶりに出向き、定期預金の切り替えをして記念品のマグカップをもらって帰りましたとさ。

おしまい。