金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

僕が定期的な講師業を引き受けられない理由(2013年2月24日)

昨日は翻訳学校S社の講座の資料作りをした。2007年にJTFで3時間、JATで90分の講義を持たせてもらった。その時の資料の一部を「使い回す」ことにした。

テーマは前者が新人翻訳者の心得で後者が自己啓発
JTFの講義には準備に60時間かけた。講義料は2万円。

一方、JATのProject Tokyoは、今のJTFの翻訳祭と同じで複数の部屋を使って1日様々な講座が開かれるという催し。私は朝1番の授業で、その後1日他の人の講義を聴く予定だった(元を取らんとね)のだが、どうしても忙しくて自分の講義だけやって帰宅した。

JATは全員がボランティアなので報酬はなし。参加費用は全員負担なので確か1万円を払ったはず。90分の講義の準備に20時間かけ、1万円参加料払って講義をして帰宅、という何とも間の抜けた1日だったのだ。

私が定期的な講師をお引き受けしない理由の一つはこれ・・・つまり講義の準備を始めると際限がなくなる(コストパフォーマンスが悪すぎる)からです。以前1年間だけ翻訳学校で講師をやったことがあるのですが、2時間2万円の講義の準備に10数時間かかってしまうので、移動時間等も考えるとどうにも合わないので辞めた次第。

・・・というわけで今回は6年前にかけた60時間を生かしたいと思っています。一種の「使い回し」です。ただ7年経っているのでその間に考え方も少しずつ変わってきているし、また機会があって今回のテーマに関する文章を様々な媒体で書かせていただく機会もあり、それを編集して資料にするつもりです。

(後記)「今回」とはこの年にやらせていただいた翻訳学校S社の講演のことです。昨年は上智大学で100分×2回のオンライン講義を持たせてもらいましたが、これには何時間かかったかな。準備に40~50時間。ビデオ収録だけで10時間はかかったと思います。え、報酬?そこは聞かぬが鼻いや花ということで・・・(2022年2月24日記)。