金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

8月8日(パラパラ)は「チャーハンの日」:出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉘

(1)昨年の今日
詩を書くことは、他人の存在をどれだけ考えられるかと言うことでもあります。見過ごされ、打ちすごされていることに思いがはたらく人が詩人なのです。
(「人生の贈りもの」詩人 金時鐘<キム・シジョン>  2020年8月8日付朝日新聞
*詩とはあくまで自分の心情を描くものだろうと勝手に思っていたので目がとまった一文。二文目を読んで何となく分かった気分に。

(3)3年前の今日
 私は「文化人」と「経済人」という言葉で比較することがあるのですが、小説家やエッセイストなど、自分が書きたいものを書く人たちは「文化人」だと考えています。しかし、すべての書き手がそうではありません。私も違います。私は基本的に求められるものに応えていく書き手です。それを「経済人」と呼んでいます。要望があって、それにお応えする「仕事」です。何よりやってはいけないのは、「文化人」と「経済人」を混同することです。自分が書きたいものを書きたいなら「文化人」になるべきであり、それは「経済人」とは異なるものです。
 私が常に意識してきたのは、「経済人」たる自分でした。自分が書きたいいことではなく、「読者が求めること」「発注者がもとめること」を書く。「経済人」として、きちんと振る舞う。仕事の約束たる締め切りを100%守るのは当たり前のことです。立ち居振る舞いや言葉遣いにも気をつけます。事前に発注者の要望をしっかり確認し、その期待にこたえるべく必要なプロセスをしっかり踏む。
 フリーランスになって24年目になりますが、おかげさまで仕事はこれまで一度も途切れたことがありません。
(上坂徹「『経済人』として、書く」『編集会議』2018年夏号p31より)

(3)4年前の今日
①8月8日(パラパラ)は「チャーハンの日」
(2017年8月6日 食品会社の新聞広告)

②誰だって笑って気持ちよく働ければ、それがいいと思っています。でも、はじめからそこを目指すと駄目なんだと思います。武藤北斗さん
(2017年8月7日付朝日新聞「 折々のことば」より)

折々のことば:836 鷲田清一:朝日新聞デジタル