(1)3年前の今日
食べ物を粗末にすればバチがあたる。家や学校でそう教えられてきた若者が、初めて店で働く。体験するのは食品の「大量死(廃棄)」だ。日々棚の売れ残りを集めゴミとして捨てたり、ノルマの季節商品を店主と店員が押しつけ合ったり。心の奥で食への感覚が変容し始めているとしたら、動画投稿うんぬんより問題の根は深い。
(「春秋」2019年2月24日付日経新聞)
(2)4年前の今日
例えば衣料品をたたみ直す「おたたみ」がある。これを単純作業と思えば面倒な仕事になるが「なぜ、この仕事をするのか」と考えるとおのずと答えが出てくる。「商品を見やすくして買っていただくためのもの」。こう思えば創造的な仕事になる。「何のために、誰のために、どうして」の再認識だ。
(松井忠三「私の履歴書」2018年2月19日付日経新聞より)
(3)5年前の今日
「才能が欲しい。才能がないからやりまくる、作りまくるしかないんですよね、僕らは。才能がある人はパパッとできちゃうんだろうけどな。僕らみたいに才能がないのはやりまくるしかないんだ、人が休んでいる間に。」
(フレンチシェフ・浜田統之 2/20 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀)